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天文機材関連

AXJ赤道儀について

さて、ガラッと話変わって天文機材関連の話です。 昨日も書きましたが、今年のCP+のビクセンブースにおける最大の目玉は、参考出品の「AXJ赤道儀」でしょう。現時点ではまだまだ仕様が固まっておらず、今後全く異なる姿、仕様になることも大いに考えられます…

CP+ 2016 補遺

昨夜はビクセンの記事があまりに盛りだくさんで、書いた時点で力尽きてしまいました。そこで、昨日書ききれなかった小ネタをいくつか。 キヤノン キヤノンのブースはEOS-1D X Mark IIとEOS80Dが大人気で、こっらの機種のタッチ&トライには長蛇の列ができて…

CP+ 2016

今年もCP+が開幕。ちょうど今日は大学の前期試験がある関係で、キャンパス内の職場に立ち入れず休みなので、混みそうな土日を避けて出撃してきました。昨年同様、各カメラメーカーも新製品をCP+に合わせて投入してきているので、色々と楽しみです。平日とは…

QHYの電子極軸望遠鏡カメラ「PoleMaster」発売、そして……

http://www.y-tomita.co.jp/ccd/qhyccd/polemaster.htmlみなさま、明けましておめでとうございます。*1 今年も都心の光害に埋もれつつ、悪あがきしていきたいと思いますので、当ブログを生暖かく見守ってやってください(^^; さて、いささか旧聞に属しますが…

Temma2Z赤道儀発売

http://www.takahashijapan.com/ct-news/news_topics/news_temma2z.html高橋製作所の自動導入対応赤道儀「Temma2M」シリーズ生産終了の発表があったのは先月の20日でしたが、それから1か月後の12月21日、新しい「Temma2Z」シリーズが発表になりました。実際…

SXP赤道儀のASCOM接続

色々と実験ついでに、今回はASCOMでの接続も試してみました。というのも、PHD2ではASCOM接続した場合の利点が少なくなく(ドリフト法による極軸合わせなど)、また他のソフトを利用する上でもなにかと便利だからです。導入は簡単で、ASCOMプラットフォームを…

極軸望遠鏡のその後

先日来問題になっていた極軸望遠鏡ですが、明石における北極星の南中時刻を目安に指標線の位置を調整したところ、無事所定の性能が出るようになったようです。上記で実戦投入したところ、驚くほどのガイドの安定感。これまではガイドグラフがふらつくことが…

なんちゃってHα撮影

ちょっと古い天文ファンなら、コダックの103aEや水素増感テクニカルパン2415といった赤色に強いモノクロフィルムとR64フィルターを組み合わせ、散光星雲を自分で撮影したり、撮ったものを目にしたことがあると思います。これは、赤に強い一方で波長700nm以上…

トラブルその2

ちょうど機材を出したので、前から気になっていたところをチェック。極軸望遠鏡です。以前から、極軸望遠鏡で極軸を合わせたにもかかわらず極軸があっていないような感触がありました。で、調べてみると、指標線(写真上 矢印)が刻まれているリングが接眼部…

トラブル発生

新月期で晴れ間が出たので、土曜はいつもの公園へ。日没後、機材をセットアップしてアライメントして……とやっていたら、突然STARBOOK TENが勝手に再起動!しかもメモリの内容がきれいさっぱり消えてしまっています。 実は、先日も似たような症状がで出たので…

週末のお買いもの

あっという間に夏も終わって秋の長雨シーズン突入……といった雰囲気になって、またしばらく晴れた夜空を拝めそうにないので、この間に小物をいくつかお買いもの。 バーティノフマスク 先日、バーティノフマスクについての記事を上げましたが、シュミットに立…

ピント確認用マスクあれこれ

EdgeHD800での直焦点撮影では、ピントをどうやって合わせるかがやはり問題になってきます。これまでは「ピントエイド」や「BackyardEOS」のピント合わせ支援機能を用い、星像が最小になる点を合焦点としていたのですが、これだけの長焦点になるとシーイング…

ビクセン製赤道儀における極軸方位調整時の注意点

今回、ドリフト法で極軸をきっちり合わせこもうと思っていたのですが…赤道儀の方位ネジを回しても回しても、なかなか赤道儀の方向が変わらない、という現象に見舞われました。実はこの現象が発生するのはこれで2度目で、原因は分かっています。 撤収時に分解…

新兵器投入

先月、協栄産業であったボーグのB級品セールで、前から気になっていた「【7108】マルチフラットナー1.08×DG」を買いました。所有しているミニボーグ60EDに使うのはもちろんですが、ピントさえ出れば焦点距離795mmのED103Sにも使えそうだったので、それも期待…

CP+ 2015

昨年は大雪直撃で行くのを断念したCP+。今年は各メーカーとも興味深い新製品を多数発表したタイミングということもあり、この土曜日に久々に行ってきました。前回行ったのが2012年ですから3年ぶりです。 ここ数年の人出から考えてかなり混みそうな予感がした…

新システム(?)稼働

今年の春に購入したミニボーグ60EDはガイド鏡としてのみならず、撮影鏡としてもちょいちょい使用しているのですが、この時のガイドにはこちらの写真にもあるように、昔からの装備である口径6cm、焦点距離540mmの屈折を使い、マルチプレートで同架していまし…

AP赤道儀発表

http://vixen.co.jp/product/at/ap/index.htm 以前から各所で試作機が展示されていたビクセンの新型赤道儀がついに発表になりました。GP2が生産終了となったタイミングの上、シリーズの正式名称が「Advanced Polaris」なのでGP2(Great Polaris 2)の後継と…

望遠鏡の運搬手段

この夏は恐ろしく不順な天候だった上、少々問題が発生してすっかりご無沙汰になってしまいました。 というのも、昨年まではウチの目の前には都心にしてはかなり広い駐車場があり、望遠鏡はそこに展開していたのですが…ここにきてとうとう、土地が切り売りさ…

GP2赤道儀生産終了

http://www.vixen.co.jp/corporate/info/2014/140529a.htm ビクセンの入門用赤道儀GP2が、ついに生産終了とのこと。今年のCP+で「新型赤道儀」の試作品が展示された時点で予想はしていましたが、とうとう来るべきものが来たか、という感じです。原形であるGP…

新々ガイドシステム試運転

以前構築した新ガイドシステム。ミニボーグ60EDをガイド鏡に、コバンザメ方式でEdgeHD800に同架する形ですが、まだ微妙に流れている雰囲気がありました。そこで、完璧を期すためにガイド鏡の固定方法を強化することに。 K-ASTEC製の鏡筒バンドです。これまで…

新ガイドシステム試運転

ここまでできたら後は試すだけ。早速持ち出して試運転をしてみました。今回は、上記のように機材構成を変えるとともに、オートガイダーとしてASI120MMを初投入しています。ドライバのセットアップや接続方法は説明書の「WDM driver + ASICamera ST4 telescop…

ガイドシステム仮組

さて、ガイド鏡も新しくなったところで、ガイドシステムを仮組してみます。絶対重量を軽減し、モーメントも低減させる組み方となればこれしかありません。 撮影鏡筒の下にガイド鏡をくっつける、いわゆる「コバンザメ方式」です。ドブテイルバーが大型なだけ…

禁断のボーグ沼

…というわけで、スターベースで買ってきてしまいました。ミニボーグ60EDです*1。 当然、鏡筒だけではピントが出ませんので、筒外焦点(100〜145mm)を考慮して【7757】M57ヘリコイドS(光路長19〜29mm)、【7604】M57/60延長筒L(光路長60mm)、【7602】M57/…

ガイドシステム再考

EdgeHD800での直焦点撮影ですが、ある程度覚悟はしていたものの、ドブテイルバーを強化したりなんだりしているうちにシステム全体の重量がかなり大きくなってしまいました。試しに手持ちの機材で並列同架のシステムを組み上げてみると、3.7kgのウェイト2個で…

EdgeHD800足元強化〜ドブテイルバー交換

以前ガイド撮影をした際、撮影鏡がズレ動いたと考えられる流れ方をしました。EdgeHD800は2000mmもの長焦点ですから、わずかなズレが命取り。かなり強固に鏡筒を固定する必要があります。これまではビクセン規格のドブテイルバー+「プレートホルダーSX」で鏡…

SX2赤道儀発売

ビクセンから、販売終了となったSX赤道儀の後継というべきSX2赤道儀が発売になりました。仕様の詳細は以下の比較表を参照のこと。形状は上位機種のSXD2とほぼ同じで、おそらく同じ金型を用いて作られているのだろうと思います。少しでも量産効果を効かせて価…

ガイド鏡に必要な焦点距離

春の銀河シーズンを前に、EdgeHD800で直焦点撮影を行う場合にガイド鏡に必要な焦点距離はどのくらいだろう?というのが改めて気になってきました。よく言われるのは「撮影鏡の1/2〜2/3程度が適当」というものですが、これをシュミットカセグレンをはじめとし…

EdgeHD800足元強化計画案

先日の直焦点撮影で、見事なまでに流れたEdgeHD 800。ガイド鏡の方に特に異常はなかったし、今までED103Sであんな流れ方をしたことはなかったので、原因が撮影鏡の方にあるのは明らかです。しかも、重力に負けるかのように、のけぞる方向にずれたことを考え…

EdgeHD800による直焦点撮影

昨夜は、この季節にしては珍しく風が穏やかだったので、「初撮り」とばかりにEdgeHD 800を持ち出して直焦点撮影のテストをやってみました。EdgeHD 800の焦点距離は2032mmと長く、しかもF10と暗くて比較的長時間の露出が必要なので、星を点像に写すためには極…

惑星撮影システム構築

先日購入した動画カメラ、ZW OpticalのASI120MMとASI120MCですが、これを望遠鏡に接続するにあたり、拡大光学系をどうするか、また2つのカメラの切り替えをどうするか、といった問題がありました。 拡大光学系については、まずなにより必要な拡大率を求める…