2024-01-01から1年間の記事一覧
10月は全般的に天気が悪く、紫金山-アトラス彗星(C/223 A3)を撮影した10月中旬を除いて雨 or 曇天続き。この月の新月期はまったく撮影できなかったのですが……11月に入って早々の3日は、前線通過後に移動性高気圧が張り出してきて久々に一晩中「晴」の予報…
Windows10のサポート期間があと1年を切り、いよいよWindows10搭載のPCを置き換えなければならない時期が近づいてきました。 現在、望遠鏡やカメラの制御に用いているPCは2台。1台は2013年にアウトレット品として購入したLet'snote CF-NX2LEABR(Core i5-3320…
紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3)は、2023年1月9日に中国の紫金山天文台、同年2月22日に南アフリカ共和国の小惑星地球衝突最終警報システム (ATLAS) によって独立して発見された、「オールトの雲」由来の新彗星です。 当初の予想では、久々にマイナス等級に…
本日、とうとうVSD90SSとのお別れの日がやってきました。またいつの日か、大きくなって帰ってこいよ~!(ぇ さて、VSD90SSがウチに来てから約2週間ちょっと。VSD90SSを可能な範囲で使い倒したので、本レビュー企画のシメとして、評価をまとめてみようと思い…
さて、VSD90SSの返却期限も迫ってきて、本レビューもいよいよ最終盤です。 17日夜は「中秋の名月」でした。夕方に空を見るときれいに晴れていて、きれいな月がぽっかりと浮かんでいます。これはチャンスということで、月が南中する前後を狙ってVSD90SSをセッ…
ひとまず実写もしたし……ということで、一昨日はVSD90SSを眼視目的で引っ張り出してみました。 当たり前ですが、VSD90SSは基本的に写真向きの鏡筒で、眼視目的に使うような鏡筒ではありません。とはいえカタログ上は、ストレール比で比較すると同社の2枚玉ED…
さて、いよいよお待ちかねの「実写」です。 先の記事で書いた通り、ターゲットは「淡い赤いの」ということにします。最初は網状星雲あたりを撮って、他鏡筒で撮った過去写真と比較でもしようかと思ったのですが、過去写真とは色々と撮影条件が違ってて比較の…
さて、VSD90SSについては基礎性能チェックも終わり、いよいよ実写テスト……というところなのですが…… 撮影テストを行うにあたり、「明るくできる鏡筒を使うのだから、淡い対象を狙いたいよね」ということで、せっかくなので「レデューサーV0.71x」と手持ちの…
さて、VSD90SSのレビュー第2回目です。 今回はフラット画像、および実際の星空を撮影してみて、どのような結果になるかを確認してみようと思います。あちこちですでに立派な結果が発表されているのでいまさらですが、普及価格帯の鏡筒との比較という面も含め…
先週9月4日の水曜日、とうとう「ブツ」が我が家に到着しました。 レビュー用の機材、ビクセンのフラッグシップ機「VSD90SS」です。 ちなみにこのVSD90SS、メーカー小売希望価格は税込682000円ですが…… 自分が撮影用に所有している鏡筒 ED103S:163800円(購…
既にご存じの方はご存じだと思いますが、この度「天文リフレクション」さんの「ビクセンVSD90SS鏡筒・天リフ読者 リレーレビュー」に参加させていただけることになりました。 reflexions.jp 実際のレビュー期間は来月からになる予定ですが、そのプロローグと…
7月半ばに梅雨明けして以降、東京は夜になると曇ったり雷雨になったりの繰り返しで一向に晴れません。東北に停滞している梅雨前線に湿った空気が流れ込むのに加え、昼間の猛暑で熱雷が……。撮影も梅雨入り前の6月半ばが最後で、この夏はかなり厳しそう……と思…
梅雨入り前から猛暑が続く今年の東京都心。昨年もそうでしたが深夜の気温も相当高く、こんな気候では天体撮影をやっていても熱中症の危険と隣り合わせです。 たとえば、実際に撮影を行っていた昨年の7月16~17日、深夜の気温、湿度の推移がどうだったか見て…
例年ならとうに梅雨入りしている時期ですが、関東はいまだにその気配すら見えません。晴天の日も予想以上に多く、13日木曜の夜も快晴の予想が出ていましたので、平日ですがいつもの公園に強行出撃してきました。 もっとも、この日は上弦直前の月が夜半近くま…
普段、撮影時のガイド鏡としてはBORGの「ペンシルボーグ25」(生産完了品)を用いています。口径25mm、焦点距離175mmのF7と少々暗いですが、導入当時(2014年)としてはそれほど高価というわけではなく、星像も申し分ないので現在まで便利に使用しています。…
【 警 告 】以下の記事は、筆者の自己責任の下、機器を保証外・目的外の方法で使用しています。一応、筆者は十分な下調べの上で実行していますが、太陽という極めて危険な天体を対象としていることもあり、ちょっとしたことで物品的、肉体的に極めて重大かつ…
記事の順番が前後しましたが、先々週に引き続き、先週の金曜日もきれいな快晴で絶好の出撃日和でした。とはいえ、家の用事などもあって出撃は晩飯が終わってからになってしまい、いつもの公園に到着、機材を展開し終えたのは23時半ごろに。 この日の天文薄明…
この土曜日、朝からきれいに晴れたので、活発な活動で話題の太陽黒点を玄関先から狙ってみました。 使用鏡筒は、日中ということもあり筒内気流の影響も考えてED103S。筒先にはBaaderのアストロソーラーフィルムを取り付け、カメラについてはフリップミラーの…
GWも後半に突入して、帯状の移動性高気圧に広く覆われるようになってきました。そんな中、5月3日の夜は終始快晴の予報。Windy(ECMWF, MSM)やSCWも同様の予報を出していて大丈夫そう……ということで、いつもの公園に出撃してきました。 ちなみにこの夜は、明…
先日撮影したM102に関連して、ちょっと面白い話があるので、以下よもやま話として。 hpn.hatenablog.com 天文ファンにはおなじみの、星雲・星団のカタログ「メシエカタログ」は、フランスの天文学者であるシャルル・メシエ(1730~1817)によって編纂された…
海の向こうで皆既日食のあった新月期、関東は停滞する前線のせいで曇天続き。たまに高気圧がやってきても薄雲まみれか、高気圧の中心が北に偏ってて関東には湿った東風が流れ込むという状況が続いていました。が、14日は久々に高気圧がどっかりと日本全体を…
最近X(旧Twitter)のTLを眺めていると、新しい方が次々と天体写真に挑戦していて嬉しくなるのですが、一方で「あのツールを使えばもっときれいに(or もっと簡単に)なるのに……」と思うこともしばしばあります。 しかし一方で、振り返ってみると、自分が使…
先の土日は新月期と晴天が重なり、絶好の撮影日和……と思いきや、土曜日は東京23区に強風注意報が出るありさま。ネットを見てると遠征した方も多かったようですが、この日はさすがに出撃を見送らざるを得ませんでした。風が気になって気分もイマイチ乗りませ…
毎年恒例、CP+が今年もパシフィコ横浜で今週末まで開催されています。 完全にコロナ禍から脱した(脱したとは言ってない)中で、各社がどのような展示を行うのか注目……ということで、例年通り、天文関連製品中心にレポートしていきたいと思います。 ビクセン…
今月頭ごろ、近所の家電量販店に行った時のこと。普段は覗かないデジカメ売り場に足を運んだところ、キヤノンのハイエンドコンパクトPowerShot G7 X MarkIIが約8万円で販売されていました。 同機種は1インチセンサーを搭載した高級機で、発売は2016年4月のこ…
プレイヤーA 「俺のターン!『平日の眠気』と『片頭痛』の2体を生贄に『撮影データ』を攻撃表示で召喚! さらにトラップカード『這い寄る年波』を発動!カードの効果により、プレイヤーにダイレクトアタック!!」*1 プレイヤーB 「ぐわぁぁぁっ!!」 ……と…
先日から書いていた先週金曜の夜の話は、ようやくこれでひと段落付きそう。今回はこの夜の「本命」についてです。 先述したとおり、この日はSQMの計測と「ブラックミスト プロテクター」の試写を先行して行い、「本命」の撮影は20時ごろからとなりました。 …
先週金曜の夜は色々な実験も行っていましたが、もちろん本命の撮影も行っています。本当の本命はまだ処理中ですが、もう1つは処理が終わりました。 おとめ座の系外銀河NGC 4216に出現した超新星 SN2024gyです。 このSN 2024gyは今年1月4日、板垣公一氏が発見…
前回の続き、金曜日にやった実験の2つ目です。 hpn.hatenablog.com 散開星団の撮影は、「撮りやすさ」の割にきれいに仕上げるのが難しいもの。というのも、特に最近の高性能鏡筒だと星の光がきれいに1点に収束するため星像に色がつかず、ただの「白い点」が…
先の金曜日は、WindyでもSCWでも終日快晴の予想。ちょうど新月と重なって絶好の撮影日和だったので、いつもの公園に出撃してきました。 ところでこの日、西の低空にやや緑がかった青白い雲がたなびいているのを目撃しています。「夜光雲」っぽいちょっと妙な…