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東京都心で分子雲 ふたたび!

先々週の週末、3年前に撮ったオリオン大星雲を超えるべく撮影に臨みましたが、ぶっといUSB3.0ケーブルが原因と思われるガイドエラーにより、肝心の長時間露出のコマのうち半分をロストするという、まさかの事態に。 hpn.hatenablog.com そこで、毎週の出撃に…

初の複数同時展開

今年は年初からひたすら天気が悪い印象で、この秋も東京は雨ばかりでしたが、11月に入ってようやく安定した晴れ間が出るようになってきました。14日土曜の夜も安定した快晴の予報。新月期の週末に、雲の心配をせずに済むのはいつ以来のことでしょう……? 撮影…

都会からの星雲・星団撮影 ~撮影編~

「都会からの星雲・星団の撮影」という点に絞って、その勘所を紹介するこのシリーズ、第2回目はいよいよ撮影についてです。 なお、必要な機材や、都心から狙うのに適した撮影対象について解説した、第1回目の記事はこちら。 hpn.hatenablog.com デジカメの感…

オカカウメ星

東京はひたすら雨の多い10月ですが、20日の夜は本当に久しぶりに晴れの予報。そこで、平日ですがちょっと無理していつもの公園に出撃してきました。 到着時には、西の空にやや雲があるものの、ほぼ快晴で申し分のない条件でした。何を撮るかについては少々迷…

ディスプレイ交換

普段使っているメインマシンのディスプレイは、NECディスプレイソリューションズのMultiSync LCD2490WUXiです。このディスプレイは2007年末、突然壊れたナナオ(当時)の17インチCRT「FlexScan T765」の代わりに急遽購入したものです。当時は(既に開店休業…

都会からの星雲・星団撮影 ~機材・撮影対象編~

先日、軽い気持ちでハッシュタグ「#画像を4枚晒したらrtがきてフォロワーがぶわーって増えると聞いて」で過去の作品をTweetしてみたところ……「東京都心で撮った」って言うと、大抵すごく驚かれる。今は機材もソフトもいいから、工夫次第で結構なんとかなるの…

準大接近後の火星

9月末~10月頭にかけて秋晴れの日があったので、このまま天気が良くなるのかと思いきや、秋雨前線は停滞するわ台風は来るわで、関東は相変わらずの悪天候が続いています。しかも、偏西風が北に偏っているせいで移動性高気圧も北に偏り、関東には右回りに北東…

中秋の名月、または惑星撮影のお話

今年の極端な天気を反映するかのように、雨ばかり降った9月の東京*1ですが、月末ごろから秋晴れの日も増えてきました。そんな中、10月1日の夜に「中秋の名月」を迎えました。 「中秋の名月」は、秋分を含む陰暦月の15日に出る月を言い、9月中にあることが多…

ASI120MCの再活用

今、こちらの手元にはZWOのカラーCMOSカメラASI120MCが1台、余っています。 このカメラは撮像素子としてAptina ImagingのAR0130CS(1/3インチサイズ)を搭載しているもので、2013年の11月、惑星撮影用にASI120MMとともに購入したものです。 hpn.hatenablog.c…

冷却CMOS本格始動!

せっかく5月に冷却CMOS(ZWO ASI2600MC Pro)を入手したものの、月齢や梅雨の長雨などに祟られ、長いこと本格投入することができずにいました。しかし、19日の夜は久々に快晴になる予報で、体感温度的にも耐えられそうな雰囲気。おまけに週末は天気が崩れそ…

VSD100F3.8生産終了

特にアナウンスなどはないようですが、いつのまにやらビクセンのVSD100F3.8鏡筒が在庫払底、生産終了扱いになっていました。www.vixen.co.jp VSD100F3.8は、ビクセンがHOYA株式会社(当時のPENTAXイメージングの親会社)から正式に特許権及び図面の譲渡契約…

ネオワイズ彗星(C/2020 F3)格付けチェック

今回、みんなの耳目を集めたネオワイズ彗星(C/2020 F3)ですが、「立派な大彗星!」、「見えたけど思ったほどではない」、「そもそも天気が悪くて見えない orz」など、様々な声が聞こえてきます。 話題のネオワイズ彗星。昨夜観察された方も多いのではない…

ネオワイズ彗星(C/2020 F3)

1997年のヘール・ボップ彗星以来、北半球では長らく、見やすく明るい彗星が現れませんでした。しかし昨年末~今年前半にかけて、最近にしては珍しく、非常に明るくなるのではないかと思われる彗星が次々と現れました。 まずは2019年末に現れたアトラス彗星(…

長時間・少枚数露出 vs 短時間・多数枚露出

火曜日夜に行った実験の続き、2つ目は冷却CMOSにおける撮影条件の検討です。 これまで本ブログでは、デジカメでの撮影について、淡いところまで写すという目的においては、短時間・多数枚露出よりも長時間・少枚数露出の方が有利であることを指摘してきまし…

光害カットフィルターの比較

昨夜は梅雨時らしからぬカラッとした快晴。夏至直前で夜が短い上、平日でしたが、月の出までの時間を使って2つほど実験をしてみました。まず今夜は、光害カットフィルターの比較からです。 先日、冷却カメラを買った際、実は併せて光害カットフィルターも購…

ZWO製冷却カメラに便利な小物

先日、ウチにこんなものが届きました。 アカツキ製作所の「平クロス型アイベル水平器」(PTh-40)です。900円前後だったでしょうか。 www.kod-level.co.jp で、さっそく作業。室内に転がってた安い充電専用USBケーブルを切断して…… ででん!!((c) あぷらな…

ASI2600MC Proの感度

CMOSカメラは通常のデジカメと同様、感度を自由に変えることができます。この感度を示す数字が「Gain」(ゲイン)と呼ばれるもので、数字が大きくなるほど感度が高くなります。 ただ、このゲイン、数字はあくまで機種ごとの相対値で、実際の感度がどの程度な…

ASI2600MC Pro試運転

金曜の夜、薄雲がありましたが多少の星が見えていたので、自宅前でASI2600MC Proの試運転を行いました。実戦でのN.I.N.A.の使い勝手の確認も兼ねています。 本気でガッツリ撮る気もないので、鏡筒は小型軽量なミニボーグ60EDで。光害カットフィルターについ…

イメージングソフトの選定

ASI2600MC ProのようなCMOSカメラを使っていくにあたって、イメージングソフトに何を使うかは大きな問題です。 一眼レフなどと違い、CMOSカメラの場合は本体に操作部分がほとんどありません。つまり、ソフトが唯一のインターフェイスになるわけで、この使い…

ZWO ASI2600MC Pro簡易レビュー

去る4月30日、前夜の撮影後に仮眠をとって起きてくると、宅急便が届いてました。この大きさはもしやっ……!! はい、昨年末に注文したものの、コロナ禍に巻き込まれて出荷が大幅に遅れていたZWOのASI2600MC ProとEOS-EFマウントアダプターII、そしてオマケのD…

GW前半は「荒れ模様」

世の中、コロナ禍のせいで何かと暗くなりがちですが、こういう時こそ「ご近所遠征」が力を発揮するとき。いくら単独行とはいえ、遠くに遠征というのはさすがにマズいですが、徒歩で行けるご近所圏内ならあまり心配なし。というわけで、まずは先週末、久々に…

スーパームーン

先日の「アトラス彗星(ほぼ)終了」の記事は、Twitterでバズったこともあってか、前代未聞の大量アクセス。「通知が止まらないとはこのことか……」と嬉しい一方、内心冷や汗ダラダラでした。みなさま、ありがとうございます。 しかし、あの記事では「(ほぼ…

【悲報】アトラス彗星(ほぼ)終了のお知らせ

先日、アトラス彗星の挙動が不穏だという話題を取り上げましたが、海外からの報告で、どうやら核が分裂してしまったのは確かなようです。 www.astronomerstelegram.org さらにラ・パルマのリバプール望遠鏡(口径2m)での観測でも、核が3.5秒角に伸びており…

【速報】アトラス彗星がピンチ!?

久々の大彗星かと期待されているアトラス彗星ですが、少し心配なニュースが飛び込んできました。 Comet C/2019 Y4 (ATLAS) should be brightening. But my last 3 observations show some fading, not a good sign. pic.twitter.com/tVXtmdkV3t— Terry Lovej…

金星とプレアデス星団の接近

おうし座の散開星団、プレアデス星団(M45, すばる)は黄道に近い位置にあるため、しばしば惑星と大きく接近します。そして4月3日は、まさにプレアデス星団と金星とが大接近する日でした。 プレアデス星団と金星の接近はおおよそ8年おきに発生しますが、比較…

アトラス彗星近況

5月に明るくなるのではないかと期待されているアトラス彗星(C/2019 Y4)。発見以降、異常ともいえる速度で明るさを増していましたが、3月半ばくらいから増光の速度が明らかに鈍ってきました。 鈍ったタイミングは、彗星が太陽から1.8天文単位(au)にまで近…

「恋する小惑星」を検証してみた 第12話【最終回】

3か月間追いかけてきた「恋アス」も、ついに最終回を迎えました。この検証記事のシリーズも今回がラスト。第11話から引き続き、濃い天文ネタが満載ですが、気合を入れていきましょう。今回も長いです(^^; 「きら星チャレンジ」2日目の昼は勉強会からスタート…

「恋する小惑星」を検証してみた 第11話後半

さて、昨日に引き続き、第11話の後半戦です。前半パートを未読の方はこちらへどうぞ。 hpn.hatenablog.com 後半はいよいよみら達が小惑星探索に乗り出します。またしても天文ネタが山盛り満載なので、果たしてどれだけの分量になるか……。さっそく見ていきま…

「恋する小惑星」を検証してみた 第11話前半

いよいよ今回からは「きら星チャレンジ」。最終回に向けて一気に盛り上がってきました。モロに天文関連のイベントだけに、ネタは盛りだくさん。それだけに、一般にはあまりなじみのない用語なども頻発してましたので、そのあたりを含めて検証、解説していき…

迎撃・ATLAS彗星 & 赤道儀化AZ-GTi試運転

発見以来すさまじい勢いで増光し、本当に久々の大彗星になるかと注目のATLAS彗星(C/2019 Y4)。あまりの異常な勢いに、マイナス等級まで明るくなるのではと期待する傍ら、「コホーテク彗星(C/1979 E1)やオースチン彗星(C/1989 X1)みたいに増光に急ブレ…