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EdgeHD800 オフアキシスシステム再調整

ASI2600MC Proが手元に届いて約1年になりますが、面倒でずっと後回しにしていたのがEdgeHD800のオフアキシスシステムの調整です。 EdgeHD800の場合、光学系内(バッフル内)に補正レンズが組み込まれているため、設計通りの性能を発揮させるには接眼部~セン…

国内で簡単に入手できる望遠鏡一覧(口径15cm以下~25cmクラス編)

おかげさまでご好評いただいている「国内で簡単に入手できる望遠鏡一覧」、今回は口径10cmを超える鏡筒を取り上げたいと思います。前回はこちらから。 hpn.hatenablog.com なお、表中では光学系ごとに色を分けていて、ピンクが屈折系、青が反射系、紫がカタ…

国内で簡単に入手できる望遠鏡一覧(口径6cm以下~10cmクラス編)

今を去ること7年半前、EdgeHD800を購入する際に口径20cmクラスの望遠鏡について、横並びにまとめて比較・検討したことがありました。 hpn.hatenablog.com この記事、いまだにそれなりのアクセスがあって、「望遠鏡のスペックを一覧にする」ということに需要…

望遠域で使えるソフトフィルター

昨日のエントリーの系外銀河を撮影している裏で、実はもう一つ実験をやっていました。ソフトフィルターの比較です。 先日プレセぺ星団 M44を撮影した際、レンズの結像性能が「良すぎて」星がほぼ完全な点像になってしまい、すさまじく地味になってしまったこ…

春の銀河祭り&都心の天の川チャレンジ

この週末は、実にほぼ1か月ぶりの好天。Windyの予報でも曇る心配はほぼなさそうだったので、日没後からいつもの公園に出撃してきました。……って、晴れる予報じゃなかったんかい!orz 到着して空を見上げてみると、このあたり一帯だけ雲が被っています。それ…

光害のスペクトルを撮る

最近、近赤外+カラー画像による銀河のLRGB撮影にはまっているわけですが、ここで悩ましいのが「カラー画像に光害カットフィルターを使うべきかどうか?」という点です。 先日のM51の撮影において、UV/IRカットフィルターのみで撮ったら思いのほか色の乗りが…

カラーカメラでの近赤外撮影~撮れるの?撮れないの?

先日、こちらでも近赤外撮影を始めたばかりですが、同じく都心で近赤外撮影にチャレンジし始めたhiroooo000さんが、しばらく前にちょっと気になることを書いておられました。 hiroooo000-blog.hatenablog.com 曰く、近赤外撮影をやったけど思ったほど写りが…

近赤外で系外銀河

先日、Twitter上で「都心部における近赤外での系外銀河撮影」の第一人者であるcockatooさんと話していて、近赤外での銀河撮影の話になりました。以前から、近赤外での撮影は興味はあったのですが、こちらがメインで使用している冷却CMOSカメラASI2600MC Pro…

祝・星ナビ掲載! その2

花粉症でダルダルしている今日このごろですが、本日(3月5日)発売の「星ナビ」4月号に……ウチのサイトが掲載されました!!……って、これまた写真入選とかじゃないのですが(^^; 「星ナビ」読者にはおなじみ、リレー企画である「ネットよ今夜もありがとう」の…

今さら初撮影

お久しぶりです。年明け以降、天候の巡りだったり体調だったり忙しさだったりがうまくかみ合わなくて、なかなか天文関連に時間を割けなかったのですが、この週末は久々に穏やかな晴れ予報。上弦の月も夜半には沈みますし、この金曜夜、夜半過ぎにいつもの公…

2020年の振り返り

今年はコロナ禍のせいか「年末」という感覚がイマイチ乏しいのですが、一応、年の最後ということでこの1年を振り返ってみましょう。 自分にとって今年最大のトピックは、冷却CMOSカメラ「ZWO ASI2600MC Pro」の導入でしょう。 hpn.hatenablog.com これまでは…

ステライメージ9.0a1 公開

年末だし、今年の振り返りでもやろうかと思っていた矢先、アストロアーツから「先行配信」として、ステライメージ9.0a1のアップデータが急遽公開されました。年末ぎりぎりまでお疲れ様です。 www.astroarts.co.jp リリースノートを見ると、 「加算平均(σク…

ステライメージ9 簡易レビュー(機能編)

【追記 2020/12/28】 本記事の内容のいくつかは、9.0a1で改善、解消が見られました。詳しくは以下の記事もご覧ください。 hpn.hatenablog.com さて、それでは前回の「外観編」に引き続き、今回は「ステライメージ9」(SI9)の機能面にフォーカスしてレビュー…

ステライメージ9 簡易レビュー(外観編)

12月21日、国産の天体写真処理ソフト「ステライメージ」の最新版、「ステライメージ9」(SI9)が発売になり、ウチでも早々にアップグレード版を購入しました。そこで、今回と次回の2回に分けて*1、簡単なレビューを書いてみようと思います。今回はパッケージ…

木星と土星の大接近

新聞でも話題になっていましたが、今、西の空で木星と土星が大接近して見えています。これほど接近して見えるのは400年ぶりとか800年ぶりとか言われていて、とにかく珍しい現象には違いありません。 ちなみに前回は約400年前、1623年07月17日のことですが、…

他人の画像を処理してみる

Twitterで以前から相互フォローさせていただいている星屑 BBさん(@hoshikuzu922)が、ちょっと面白い企画をされていました。 これ、画像処理スキルある方だともっと綺麗に表現できそう。処理してみたいって方います??RAW画像30コマ分。別垢で見かけた同じ…

東京都心で分子雲 ふたたび!

先々週の週末、3年前に撮ったオリオン大星雲を超えるべく撮影に臨みましたが、ぶっといUSB3.0ケーブルが原因と思われるガイドエラーにより、肝心の長時間露出のコマのうち半分をロストするという、まさかの事態に。 hpn.hatenablog.com そこで、毎週の出撃に…

初の複数同時展開

今年は年初からひたすら天気が悪い印象で、この秋も東京は雨ばかりでしたが、11月に入ってようやく安定した晴れ間が出るようになってきました。14日土曜の夜も安定した快晴の予報。新月期の週末に、雲の心配をせずに済むのはいつ以来のことでしょう……? 撮影…

都会からの星雲・星団撮影 ~撮影編~

「都会からの星雲・星団の撮影」という点に絞って、その勘所を紹介するこのシリーズ、第2回目はいよいよ撮影についてです。 なお、必要な機材や、都心から狙うのに適した撮影対象について解説した、第1回目の記事はこちら。 hpn.hatenablog.com デジカメの感…

オカカウメ星

東京はひたすら雨の多い10月ですが、20日の夜は本当に久しぶりに晴れの予報。そこで、平日ですがちょっと無理していつもの公園に出撃してきました。 到着時には、西の空にやや雲があるものの、ほぼ快晴で申し分のない条件でした。何を撮るかについては少々迷…

ディスプレイ交換

普段使っているメインマシンのディスプレイは、NECディスプレイソリューションズのMultiSync LCD2490WUXiです。このディスプレイは2007年末、突然壊れたナナオ(当時)の17インチCRT「FlexScan T765」の代わりに急遽購入したものです。当時は(既に開店休業…

都会からの星雲・星団撮影 ~機材・撮影対象編~

先日、軽い気持ちでハッシュタグ「#画像を4枚晒したらrtがきてフォロワーがぶわーって増えると聞いて」で過去の作品をTweetしてみたところ……「東京都心で撮った」って言うと、大抵すごく驚かれる。今は機材もソフトもいいから、工夫次第で結構なんとかなるの…

準大接近後の火星

9月末~10月頭にかけて秋晴れの日があったので、このまま天気が良くなるのかと思いきや、秋雨前線は停滞するわ台風は来るわで、関東は相変わらずの悪天候が続いています。しかも、偏西風が北に偏っているせいで移動性高気圧も北に偏り、関東には右回りに北東…

中秋の名月、または惑星撮影のお話

今年の極端な天気を反映するかのように、雨ばかり降った9月の東京*1ですが、月末ごろから秋晴れの日も増えてきました。そんな中、10月1日の夜に「中秋の名月」を迎えました。 「中秋の名月」は、秋分を含む陰暦月の15日に出る月を言い、9月中にあることが多…

ASI120MCの再活用

今、こちらの手元にはZWOのカラーCMOSカメラASI120MCが1台、余っています。 このカメラは撮像素子としてAptina ImagingのAR0130CS(1/3インチサイズ)を搭載しているもので、2013年の11月、惑星撮影用にASI120MMとともに購入したものです。 hpn.hatenablog.c…

冷却CMOS本格始動!

せっかく5月に冷却CMOS(ZWO ASI2600MC Pro)を入手したものの、月齢や梅雨の長雨などに祟られ、長いこと本格投入することができずにいました。しかし、19日の夜は久々に快晴になる予報で、体感温度的にも耐えられそうな雰囲気。おまけに週末は天気が崩れそ…

VSD100F3.8生産終了

特にアナウンスなどはないようですが、いつのまにやらビクセンのVSD100F3.8鏡筒が在庫払底、生産終了扱いになっていました。www.vixen.co.jp VSD100F3.8は、ビクセンがHOYA株式会社(当時のPENTAXイメージングの親会社)から正式に特許権及び図面の譲渡契約…

ネオワイズ彗星(C/2020 F3)格付けチェック

今回、みんなの耳目を集めたネオワイズ彗星(C/2020 F3)ですが、「立派な大彗星!」、「見えたけど思ったほどではない」、「そもそも天気が悪くて見えない orz」など、様々な声が聞こえてきます。 話題のネオワイズ彗星。昨夜観察された方も多いのではない…

ネオワイズ彗星(C/2020 F3)

1997年のヘール・ボップ彗星以来、北半球では長らく、見やすく明るい彗星が現れませんでした。しかし昨年末~今年前半にかけて、最近にしては珍しく、非常に明るくなるのではないかと思われる彗星が次々と現れました。 まずは2019年末に現れたアトラス彗星(…

長時間・少枚数露出 vs 短時間・多数枚露出

火曜日夜に行った実験の続き、2つ目は冷却CMOSにおける撮影条件の検討です。 これまで本ブログでは、デジカメでの撮影について、淡いところまで写すという目的においては、短時間・多数枚露出よりも長時間・少枚数露出の方が有利であることを指摘してきまし…