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EdgeHD800足元強化計画案

先日の直焦点撮影で、見事なまでに流れたEdgeHD 800。ガイド鏡の方に特に異常はなかったし、今までED103Sであんな流れ方をしたことはなかったので、原因が撮影鏡の方にあるのは明らかです。

しかも、重力に負けるかのように、のけぞる方向にずれたことを考えると、最も怪しいのは「撮影鏡がプレートホルダーSXにネジ1本で固定されている」という点です。ただでさえドブテイルバーが細いビクセン規格なのに加え、ネジによる接点一か所だけで与圧しているので、強度的に不安なところです。

そこで強化案をいくつか。

ビクセン規格ドブテイルバーをそのまま生かす

「プレートホルダーSXでの固定が不安なら、そこを強化すればいい」というわけで、EdgeHD 800を固定しているプレートホルダーSXをダブルロック式のロングアリミゾに交換する案。長さ150mmのものが、たとえば「★コスモ工房」で\14000で入手できます。

マルチプレートの積載物が強固に固定されていれば、マルチプレート自身の固定は多少ヤワでも大丈夫そうですが、これも気になるようならシングルロック式&ブロックで固定するタイプのものにすればおそらく十分。大体\10000前後で手に入ります。

最も安上がりですが、この強化方法の場合、ドブテイルバーがたわむタイプのズレには対応できません。

CGE規格(Losmandy規格)の幅広レールを採用する

いわゆるCGE規格(Losmandy規格)のレールはビクセン規格よりずっと幅広なので、たわみに強くなっています。そこで、全ての鏡筒・プレートの固定方法をこれに統一してしまおうという案。

EdgeHD800に取り付けられるCGE規格のレールは\5400、ダブルロック式のロングアリミゾ(長さ200mm)が「★コスモ工房」で\20000、赤道儀側につけるシングルロック式のアリミゾが\12000、マルチプレートおよびED103Sに取り付けるアリガタが\7000×2といったところでしょうか。

強固なのは間違いないですが、重量が少々増えてしまうのが難点です。

利便性は二の次。鏡筒バンドで締めあげる

アリガタ・アリミゾなど使わずに、ネジと鏡筒バンドのみでガチガチに固める案です。固定強度は間違いなく最強ですが、組み立て・撤収や収納、バランス取りに少々難あり。

具体的には、ε-180ED用鏡筒バンド(232WM)が\37800、ジュラプレートLが\22029。その他、ED103Sの取り付け方法も別途考えなければなりません。

…さすがにこれはないかな(^^;


一般に戦力の逐次投入は愚策ですが…さて。