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GP2赤道儀生産終了

http://www.vixen.co.jp/corporate/info/2014/140529a.htm
ビクセンの入門用赤道儀GP2が、ついに生産終了とのこと。今年のCP+で「新型赤道儀」の試作品が展示された時点で予想はしていましたが、とうとう来るべきものが来たか、という感じです。原形であるGP赤道儀が発売されたのが1992年6月ですから、実に22年の長きにわたって第一線を張り続けてきたことになります。

GP赤道儀で採用されたアリガタ・アリミゾによる鏡筒の脱着システムは今や世界標準となっていますし、前身のスーパーポラリス赤道儀から受け継いだ、赤緯軸と赤経軸を分離できるシステム設計など、高いレベルで価格と実用性、性能をバランスさせた「名機」といって差し支えないかと思います。

さて、後継機はおそらく上にも書いた「新型赤道儀」になるのだろうと思います。クランプレスのフリーストップ構造で、eneloopなどの単三型電池やモバイルバッテリーで駆動可能、細かく分割することでポタ赤的な使い方もできるなど、なかなか興味深い特徴を持っています。ただ、試作機の写真を見る限り、これもSX2赤道儀同様、目盛環はなさそうな雰囲気。制御システムもSX2と同じく「STARBOOK ONE」なので、全く同じ弱点を抱えてしまうことになりそうです。