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天文機材関連

「CLS-CCD for EOS APS-C」実戦投入

東京の梅雨入りは例年6月第一週〜第二週といったあたり。そろそろ秒読み段階ですが、金曜夜には貴重な晴れ間が。月没が0時55分、天文薄明開始が2時40分と、暗夜は正味2時間ほどしかありませんが、次はいつ晴れるか分かりませんので、仕事が終わり次第、いつ…

SXG-HAL130三脚トラブル発生(1年ぶり3度目)

今夜は新月期とはいえGPVの予報が微妙だったので、公園まで出かけずに自宅玄関前でM3のリベンジをすることに。前回はガイドの調子も良くなかったので、そのあたりの原因究明もじっくりやるつもり……だったのですが。三脚を開いてみたら、開き止めが妙にグラグ…

K型経緯台実戦投入

先日購入したK型経緯台ですが、先に書いた通り、機材とアリミゾ側の押さえネジのノブが干渉しかねないという問題がありました。そこで、かねてからの計画通り、アルカスイス互換のクイックシュー&プレートを購入しました。買ったのは、セットで比較的安かっ…

K型微動マウント(K型経緯台) ファーストインプレッション

先日、「経緯台がほしい」と書きましたが、その後もいくつか情報などを集めつつ呻吟した結果…… こうなりました。 スコープテックで販売されている、3/8インチ仕様の「ミザールテック K型微動マウント」(K型経緯台)です。最近主流のフリーストップ経緯台に…

経緯台がほしい

昨年マンフロットの三脚を買って以来、これに10×42の双眼鏡やミニボーグ45ED、60EDを載せて、天体写真撮影の合間に「ちょい見」を楽しんでいます。しかし、それなりの頻度で実際に使い始めてみると、所詮は写真用。雲台の使い勝手に不満が出てきます。現在三…

久々に天体撮影時のデジカメの感度設定の話

このひと月ほど、月齢と晴天、体調などがかみ合わず、惑星撮影すらなかなかできないでいます。こういうときなので、代わりにちょっと調べ物をしていました。 「デジカメで天体を撮影する場合、必ずしも高感度が向いているわけではない」というのは以前から指…

EOS Kiss X5外部電源化 その後

先日作成したEOS Kiss X5用外部電源、今回が初めての実戦投入だったのですが、特に問題なく動作し続けてくれました。バッテリーは復活させたSG-1000を使いましたが、丸々4時間動作させても3段階ある容量表示ランプの1つが点いたり消えたり……という程度の減り…

CP+ 2017

今年もCP+が23日から開催。というわけで、週末になるのを待って行ってきました。例年通り、天文関連製品中心のレポートです。 ビクセン まずは、去年大量の参考出品を行ったビクセンです。今年は望遠鏡関連のゾーンがまとめて会場端に追いやられていて、ブー…

EOS Kiss X5外部電源化

前段で、使わなくなっていたSG-1000をわざわざ復活させたのは、実はカメラの外部電源として使いたかったからです。このところ長時間露出が増えてきたこともあり、カメラのバッテリーだけでは容量が心もとなくなっていました。この冬は、2時間ほども撮影を続…

SG-1000のバッテリー交換

現在、SXP赤道儀駆動用のバッテリーとして大自工業のSG-3500LED(DC12V, 20Ah)を使っていますが、以前SXD赤道儀を使っていた際には、消費電力が比較的少ないこともあって同じく大自工業のSG-1000(DC12V, 7Ah)を使っていました。で、せっかく手元にこのSG-…

オフアキ使用時の注意事項

今回、オフアキのセッティングで少々手間取ったので、備忘録的に手順を書き留めておこうと思います。 オートガイダーを装着する Lodestarのような円筒形のオートガイダーを用いる場合、どのくらいの深さまで差し込むと合焦範囲に入るかを事前に調べておき、…

予定外の出費

HDDを買いに土曜は秋葉原をうろついていたわけですが、無事HDDを買い終えたところで、せっかく秋葉原に来たのだからとスターベースやシュミットを冷やかしに…………ハッ!!……おかしい、なぜこんなものが手元にあるのだ?(笑) というわけで、OPTOLONGのCLS-CCD…

オフアキシスガイダー

以前、セレストロンのオフアキシスガイダーを、CP+で展示した開封品ということで格安で入手していたのですが、調整等々が面倒で長いこと放置してしまっていました。しかし最近、ガイド鏡を使った長焦点鏡での撮影に限界を感じていたこともあり、重い腰を上げ…

結露と機器の耐久性

ところで、上の写真を撮った夜は湿度が高く、夜半前から機材を入れてきた台車、小物入れなどが次々と結露し始めました。都心は舗装面が多くて地表付近が乾燥していること、ヒートアイランド現象で地上付近の温度が比較的高いことなどからそもそも結露しづら…

載せてみた

とりあえず、フィールドスコープ仕様にしたミニボーグ60EDを190三脚に載せてみました。 バランスとしてはまずまず悪くない感じです。鏡筒は三脚座経由でプレートに1/4インチネジで留められていますが、上記のHejnar Photoのキットでアルカスイス化すれば、三…

マンフロット 190プロアルミニウム三脚3段+RC2付き3ウェイ雲台キット(MK190XPRO3-3W)簡易レビュー

せっかく買ったので、一応、簡単にレビューめいたものを。 三脚は黒を基調に、マンフロットのコーポレートカラーであるイタリアンレッドが所々にあしらわれていて、なかなか格好いいです。そもそもマンフロットが購入候補に挙がったのには、このデザインも大…

カメラ三脚購入

この夏の東京はまったくもってひどい天気で、最後に出撃したのが7月29日。丸々2か月はご無沙汰している計算で、こうなると機材に関心が向くのはいたしかたなく……(^^;というのはともかく、ここしばらく新しいカメラ三脚の購入をずっと考えていました。 購入理…

最近のビクセン製品

ここから下は半ば以上「愚痴」なので、どうしても読みたい方だけどうぞ(^^;

ビクセン、A62SS発表

http://www.vixen.co.jp/product/at/tube/261536.html 5日、ビクセンが今年のCP+で発表していた小型軽量のアクロマート屈折「A62SS」の発売を発表しました。発売日は9月8日。口径は文字通り62mmで、焦点距離は520mm(F8.4)です。フードは伸縮式で、鏡筒長は…

コメント返し

冷却カメラの記事に関し、常連の「忍者」さんからコメントをいただいていたので、いくつかのカメラについて「脳内会議」を開催。あくまでもスペックを見ただけの印象なので、正確性は一切保証しません(^^; ZWO冷却カメラ 安価な冷却カメラとして、最も注目を…

「冷却カメラ」補足

先日の冷却カメラの記事についての補足です。 フルウェルキャパシティとADコンバータのビット数について イメージセンサーは、画素に入射した光を電子に置き換えて蓄積しますが、ピクセルあたりに蓄積できる電子の容量(数)を「フルウェルキャパシティ」と…

冷却カメラについて

最近、天文クラスタ界隈を眺めていると、ハイエンド志向ではない人たちの間でも冷却カメラを導入する動きが広がってきているように感じています。これまで冷却カメラというと古くはビットランやSBIG、近年ではFLIやQSIなどの高価な冷却CCDが主で、ためらいな…

天体撮影時のデジカメの感度設定

銀塩写真が広く使われていた当時、感度は使うフィルムによって決まっていました。今みたいに高度な画像処理ができるわけではありませんから、暗く淡い天体を狙うには基本的には感度の高さでカバーするしかなく*1、超高感度の「フジカラーSuperHG1600」や「コ…

PoleMaster付属の六角レンチの使い道

これは余談と言えば余談なのですが、PoleMasterの付属品の中に細い六角レンチがあります。TOMITAの説明書には記載がない上、パッと見、PoleMasterには六角レンチを差し込むようなところもなく、いったい何に使うのか謎だったのですが、QHYCCDの大元のマニュ…

PoleMaster使用説明書

先日から関連記事を上げている、QHYCCDの電子極軸望遠鏡「PoleMaster」に関してですが、天文ハウスTOMITAから提供された日本語マニュアルをQHYCCDのサイトにあるマニュアルと見比べていたところ、結構マズい感じの間違いを発見しました。また、日本語マニュ…

PoleMasterに関するFAQ

QHYCCDのサイトでは、PoleMasterの説明書が公開されています。天文ハウスTOMITAでPoleMasterを購入すると、図版入りの詳細な日本語マニュアルが付属してきますが*1、そこに書かれていない情報もFAQを中心に存在します。そこで、そのうちのいくつかについて、…

PoleMaster(SXP/AXD用)簡易レビュー

先月、天文ハウスTOMITAで予約注文しておいた、SXP赤道儀用のPoleMasterがようやく届きましたので、ちょっとしたレビューを。もうすでに使用されている方も多く、いまさら感がありますが……(^^;ところでTOMITAでは先週末から、福岡店開店5周年記念セールをや…

大気による色分散量と補正量

「現物合わせ」で補正をやってみて正直かなりつらかったので、どの程度プリズムを動かせば大気による色分散を補正できるのか、計算してみました。大気による色分散量の計算は「PlanetPrism」で行いました*1。焦点距離は6000mmと設定しています。一方、プリズ…

ZWOptical ADC(Atmospheric Dispersion Corrector, 大気分散補正用可変ウェッジプリズム)簡易レビュー

先日、ZWOpticalのADC(Atmospheric Dispersion Corrector, 大気分散補正用可変ウェッジプリズム)を実際に使ってみたので、簡易レビューと使ってみての感想などを。 外観 他社のADCが安くても日本円で4〜5万円ほどする中、その1/3ほどの低価格ですが、本体…

新兵器到着

昨年末、新発売記念で安くなっていたZWOpticalの可変ウェッジプリズムをエレクトリックシープさん経由で購入しましたが、春節が挟まったり運送遅延があったり紆余曲折あった末、ようやく今日、現物が届きました。特別価格とはいえ税込12700円という破格の値…