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天文機材関連

惑星撮影用動画カメラ

口径20cmクラスの望遠鏡を手に入れることを考えた時点でやってみたかったのが、すっかり主流になった動画カメラによる月や惑星の高解像度撮影。これをやるためには、やはりこのくらいの口径がないと明るさ的になかなかつらいです。そのためのカメラとしてこ…

EdgeHD 800セカンドライト

金曜の夜、久しぶりに晴れたのでEdgeHD 800を持ち出してみました*1。先日の強化以来、初の実戦投入になります。強化部分を中心に、感想をつらつらと書いてみたいと思います。 CoolEdge 副鏡を含め、鏡筒全体をすばやく温度順応をさせることができるという、S…

EdgeHD 800強化計画

先日導入したEdgeHD 800ですが、シュミットカセグレン系に共通の弱点として、光軸が狂いやすいこと、そして密閉型鏡筒ゆえ筒内気流が収まりにくいということがあります。また、どちらかといえば写真用途を志向しているにもかかわらず、ピントの微動装置がな…

Edge HD 800ファーストライト

13日の夜は晴れていたので、日暮れ頃からEdge HD 800を外に出して温度順応させた上で、まずは定番の月を狙ってみました。Edge HD 800の焦点距離は2032mm。カメラにK-5IIsを使うと、半月なら直焦点でギリギリ写野内に収まります。 ちなみに、フードは以前と同…

届きました

先日注文したEdge HD 800ですが、今日、無事に届きました。というわけで早速組み上げてみたのですが…いきなり、ファインダー脚を鏡筒に取り付けるためのネジが1本締まらない(届かない)というトラブルが。とりあえず、残るネジ1本でしっかり止まっているの…

20cmクラスの鏡筒

惑星状星雲や銀河、はたまた惑星など視直径の小さな対象を撮影・観察する上で、現在持っているもの(ED103S)より大口径かつ長焦点距離の筒が欲しいなとは、前々から思っていました。下の表は、現在国内で容易に入手可能な口径20cm前後の長焦点望遠鏡の一覧…

QHY製カメラ国内発売開始

http://www.syumitto.jp/SHOP/950415/list.html http://www.y-tomita.co.jp/ccd/qhyccd/qhyccd01.html Syumittoと天文ハウスTOMITAが国内代理店となって、QHY製のカメラの販売がスタート。特に注目はQHY5L-IIで、小型で高感度、お手軽な値段と三拍子そろって…

EF70-200mm F4L USM試写

準備が整ったところで、EF70-200mm F4L USMを装着したEOS KissX5を北アメリカ星雲に向けて撮ってみましたが…ここでまた別の問題発生。 2013年8月4日 Canon EF70-200mm F4L USM+EOS Kiss X5 SEO-SP3 SXP赤道儀 F5.6, ISO800, 露出120秒×32コマ ガイド鏡(D60…

(微妙に)新兵器投入

北アメリカ星雲や網状星雲を擁するはくちょう座が天頂に昇るようになってきて、いよいよ2月に購入したEF70-200mm F4L USMの出番…というところなのですが、小さな問題が発生しました。現在、メインの機材はED103S+60mmガイド鏡の組合せ。EF70-200mm F4L USM…

戦力増強中

SXP赤道儀に買い替えて「もう何も恐くない」とばかりに吹っ切れたのか、最近物欲が膨れ上がって困ります。「戦略的衝動買い」というか、「IYH」というか…。まぁ、ムダな買い物はしていないつもりですが。というわけで、今回仕入れたのはこちら。 スカイデジ…

SXP赤道儀の消費電力について

GW後半のこの2日ほど、SXP赤道儀をガッツリ使い込んでみたわけですが、SXD赤道儀と比べてかなり電気を食うような感じがします。こちらが使用しているのは大自工業のSG-1000という、12V, 7Ahのバッテリーですが、SXD赤道儀を使っていた時には一度もバッテリー…

SXG-HAL130三脚トラブル発生

昼間、機材の写真を撮っておこうかと思って望遠鏡の三脚(SXG-HAL130)を開いたところ、どこかから長いネジがポロッと落ちてきました。調べてみると、なんと三脚の開き止めを止めているナットが1つなくなっていました。 いつからなかったのかは分かりません…

SXP赤道儀レビュー 〜実使用編…の蛇足〜

前回の「実使用編」で例示した追尾状況の時に、理論上どんな星像になるのか、以前紹介した方法でシミュレートしてみました。シミュレートする上で必要な、現在の撮影システム関連の値は以下の通り。 オートガイダー(Lodestar)の撮像素子の画素サイズ:8.2μ…

SXP赤道儀レビュー 〜実使用編〜

昨夜は久しぶりにきれいに晴れたので、SXP赤道儀の試運転をしてみました。 設置自体はSXDとほとんど同様なので特に問題はなし。ただし、極軸望遠鏡を覗くために赤緯軸を回転させる場合、「スコープモード」に入る前、望遠鏡をホームポジションにする段階で操…

SX赤道儀生産終了

http://www.vixen.co.jp/info.htm#130419aTwitterの方ではすでに取り上げましたが、アレコレ言っているうちにSXW赤道儀が生産終了となったようです。これでビクセンの主力ラインナップからはDCモーターが姿を消したことになります。結局、ビクセンはDCモータ…

SXP赤道儀レビュー 〜ハードウェア編〜

せっかく導入したSXP赤道儀ですが、天気がアレでいまだに稼働できず。というわけで、まずは室内で一式組み立てて、あれこれチェックしてみました。 STARBOOK TENについて SXPの制御装置であるSTARBOOK TENですが、SXDの制御装置であるSTARBOOKとは様々な面で…

SXD赤道儀の(私的)評価

SXD赤道儀は、自動導入赤道儀の普及機であるSX赤道儀の強化版として2007年に導入されました。古くはスーパーポラリスとスーパーポラリスDX、現行機種でもGP2とGPD2といった具合に、各部材を強化した上位版を出すという展開はビクセンの伝統のようなもので、2…

機材交換

火曜日の夜、家に帰るとビクセンの大きな段ボールが届いていました。 「ついカッとなってやった。反省はしていない(キリッ 」というわけで、SXD赤道儀を下取りに出して、SXP赤道儀に買い替えました。つい先日、SXD赤道儀についての記事を書いたばかりなのにアレ…

SXD赤道儀による写真撮影のコツ

最近、SXやSXD、オートガイド、撮影といったキーワードで検索してこられる方が多いので、我流ですが、SX/SXD赤道儀による写真撮影のコツをご紹介しておこうと思います。SX/SXD赤道儀はDCモーターのレスポンスの悪さや赤緯軸周りの弱さも手伝って、写真用赤道…

本日のお買いもの

バラ星雲やカリフォルニア星雲、北アメリカ星雲といった大きな広がりを持つ天体を撮影することを念頭に、中古でレンズを購入。 EF70-200mm F4L USMです。別途、アリミゾに取り付けるための汎用プレートや三脚座も購入し、しめて約8万円といったところ。どう…

SXD2赤道儀発表

http://www.vixen.co.jp/lp/at_sxd2.htm ビクセンから新赤道儀「SXD2」が発表になりました。発売は11月30日とのこと。夏前にSXD赤道儀が販売終了になって以降、中堅上位クラスは空位となっていて、実質的にはハイエンドモデルAXD赤道儀のダウンサイジング版…

オートガイド検証

昨日のエントリで、赤経方向の流れの原因を「修正のオーバーシュートではないか?」と書きましたが、今一つ確信が持てなかったので、ログデータを元に、もう少し綿密に解析してみました。 ログファイルの構造 「PHD guiding」では、メニューから「Tools」→「…

新兵器投入

天体写真を撮るとき、これまでは赤道儀まかせのノータッチガイドで撮影してましたが、ED103Sの直焦点だと焦点距離は795mm。都心で短時間露出に限られるとはいえ、さすがに成功率は決して高くなく、オートガイドの必要性は常々感じていました。で、先日ガイド…

マルチプレート使用時のバランスのとり方

こちらに書いたように、先日、ガイド鏡をマルチプレートで並列同架するシステムを組んだんですが、ちょっと困ったのがシステムの重量バランスをどのように取ればいいのかという点でした。以前、私がガイド鏡を使っていたときはいわゆる「親子亀」方式…つまり…

最近のお買いもの

なんだかすっかり「買い物日記」と化していて心苦しい限りですが、またちょこちょこ買い込みました。 冠布 「冠布」と言われてピンとくる人はあまりいない…というか、それが何か自体分からない人が多そうですが、これは大判カメラで撮影を行う際、カメラマン…

CP+ 2012

ウチから行きやすいということもあって、パシフィコ横浜で開催されている「CP+」に足を運んでみました。この手の展示会は、CP+の前身であるPIEに2008年に行って以来、3年ぶりです。 後から聞いた話では入場者が2万人超えだったということで、確かにかなりの…

工作色々

物を買ってばかりだとお金が続かないので、工作なども少々。順序としては、実はこちらの方が上の買い物より先です。工夫で何とかなるものも結構多いのですよ。 遮光フード 普段望遠鏡を展開しているのは、家の近くの駐車場。住宅街のど真ん中の割に見晴らし…

最近のお買いもの

10月は会社の期末だったので、なにかとバタバタしててこちらもすっかり放置気味でしたが、その間に天文関連のグッズを含めいろいろとお買い物を。 デュアルスピードフォーカサー 望遠鏡に取り付ける、ピントの微動調節装置です。ED103Sの合焦ノブは普通のラ…

アクセサリーケース

望遠鏡ついでに、こんなのも。 望遠鏡を買った時、プラスチック製のパーツケースも一緒についてきたのですが、緩衝材も何もなしで使いにくいことこの上なし。そこで、エツミのウレタンブロックを買ってきて詰めてみました。まずまずいい感じです。ちなみに、…

望遠鏡の収納方法 その2

前回のエントリーで、鏡筒と三脚についてはうまいこと入れ物が見つかったわけですが、残るは大物かつ最重量のパーツであるSXD赤道儀の収納です。 一応、純正品として「SX用アルミケース」というのが売ってはいるのですが、定価で42000円、実売でも3万円以上…