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2017-01-01から1年間の記事一覧

今年の天体写真振り返り

にゃあさんに先を越されてしまいましたが、こちらでも今年撮った写真を振り返っておこうかと思います。*1今年は、昨年始めた「低感度&長時間露出撮影法」と「RGB分割フラット補正」が完成に近づくとともに、都心での「淡さへのチャレンジ」が本格化した年で…

今年の買い物振り返り

いよいよ年末ということで、天文機材関連を中心に、今年のお買い物を簡単に振り返ってみようと思います。価格は購入時のもので、すべて税込です。今年はそんなに軍拡には走っていないはず……。 1月 ・WD Red 8TB (WD80EFZX)×3 \110,400 http://d.hatena.ne.jp…

「勇者部五箇条」って汎用性高いよね

「ゆゆゆ」でおなじみ「勇者部五箇条」、汎用性が高すぎて、天体写真にもなにかと当てはまるなぁ、とか思ったり。 一つ、挨拶はきちんと 不審者として通報されたり、職務質問されるのを回避しよう(^^; 一つ、なるべく諦めない 機材がショボかろうと、環境が…

限界クリスマス

22日はちょうど金曜日ということもあって、職場で忘年会。ですが、きれいに晴れた空も気になるっ……!翌日以降の気圧配置を考えると、土曜の夜は快晴になるかどうか微妙だし……ということで、一次会で失礼して、夜半頃を狙っていつもの公園へ。公園への移動は…

最大&最遠

先週末の土曜、日没を待っていつもの公園に出撃してきました。この日の東京の月出は22時41分。17時59分の天文薄明終了からたっぷり4時間はありますが、早い時間帯のため激しい光害が予想されます。一方で、冬の天体を狙うには時間が早すぎ……ということで、何…

AXJ赤道儀発売

旧聞に属しますが、CP+に出品され期待を集めていたビクセンの新赤道儀「AXJ赤道儀」が去る11月27日に発表され、30日から販売開始となりました。おおまかなスペックはこれまでCP+で公開されていたものと大体同じ*1。気になる価格は税抜70万円(税込75万6000円…

東京都心で分子雲!

こちらに書いたように、先の金曜の夜、職場での飲み会終了後にいつもの公園に出撃してきました。この夜の本命はオリオン大星雲。撮るだけなら都心からでも簡単に写る冬の定番だけに、私も望遠鏡購入直後からたびたび撮っている被写体です。自分の撮影技術、…

夜明け前の即席撮影

そして昨夜、職場から帰宅後にまた出撃しました。実はこの日は飲み会があって、多少アルコールが入ってたのですが、なにしろこちらの移動運搬手段は「徒歩・人力」。酔っ払い運転の心配をしなくていいのは助かります(ぉぃこの夜のメインは、2年ぶりの「オリ…

冬が来た!

夏以降、天気の悪い夜ばかりだった印象の今年ですが、11月後半になってようやく冬型の気圧配置が現れるようになってきました。冬の星座もそこそこの時刻に昇ってくるようになりましたし、関東地方ではこれからが天体写真シーズン本番です。 まずは先の日曜日…

ナローバンド撮影のピントの話

APTでフィルターホイールを制御してみたけど、フィルター交換で想像していた以上にピントがずれる。自動でほったらかし撮影するわけにはいかないので、なんのための電動かと悩む。オートフォーカサーを導入すれば解決するんだろうか? このままだと電動ホイ…

SLIK、電動雲台「ECH-630」を発表

http://www.slik.co.jp/news/ech-630_201710.html 三脚で有名なSLIKが、赤道儀機能を持った電動雲台「ECH-630」を発表しました。発売は11月10日。モノ自体は今年のCP+に出品されていたものです。同時に展示されていた2軸微動雲台「SMH-250」が5月に発売され…

植物の星座がない?

先日、Twitterでちょっと面白いツイートを見かけました。そういえば、この前の星空案内人の講座であった植物の星座は無いっていうのなんでなんですかね?— でるた (@sankakuzassou) 2017年10月17日……言われてみれば、たしかにその通りです。 植物単体の星座…

ASI120MMの動作の謎

と、ここまでなら美しい結果なのですが、ASI120MMで同じ実験をやると、少々おかしなことになります。*1 この表はASI120MMで同様の実験を行った結果ですが、ASI290MMの場合と明らかな違いが見られます。それはHSの挙動で、16bit ONの場合も有効に働いているよ…

FireCaptureでのASI290MMの挙動

高速なデータ転送が可能で、その分データが大きくなりがちなASI290MM/MCを今後使っていくにあたり、ボトルネックが生じないか、とか、惑星の撮影に使っているFireCaptureの設定はどうするべきか、といった基本的な疑問が出てきました。そこで、ごく簡単な実…

予言の自己成就

そういえば、梅雨入り間近の6月頭、「欲しいものリスト」と称して当時欲しかったものをつらつらと並べたエントリを書いたことがありました。http://d.hatena.ne.jp/hp2/20170605で、今あらためて見返してみると……「BORG55FL+レデューサー7880セット」と「新…

ASI290MM/MCを選んだ理由

現在、ZWOからは様々なフォーマット、画素数のCMOSカメラが新旧入り乱れて大量に販売されていて、自分の目的に最適なカメラがどれかを見通すのがかなり難しくなっています。先の記事で、カメラの選び方についてコメントを頂いたこともあり、参考までに、今回…

秋のIYH祭り 第2弾

神保町でシートウォーマーを買った後は、そのままアキバ方面へ回遊。そして協栄産業で、今度こそ本当にIYHしてきました(^^;ZWOのASI290MMと同MCです。しめて税込98600円。しばらくは昼飯が松屋の牛めし一択になりそう……(T_T)手持ちのASI120MM/MCと入れ替える…

秋のIYH祭り 第1弾

IYHとは:「イヤッッホォォォオオォオウ!!」それなりに大きい金額にもかかわらず欲しくてたまらなくなり、衝動買いしてしまうこと。 IYHを叫んだ後、自分の使った金額に絶望しストンと着席してしまうことは世の常。 ちなみにIYHする/した人のことを「IYHe…

AXJ赤道儀発表間近?

今日、Twitterのタイムラインを見ていたら、ビクセンの社長さんがこんな意味深なツイートを。今夜は中秋の名月。まん丸お月様にはちょっと早いので、名月だけど満月ではないです。そんな名月の日に社内でこっそり撮影。早く発表したいなぁ。 pic.twitter.com…

55FL再戦

9月頭に「BORG55FL+レデューサー7880セット」を初めて使いましたが、わずかながらピントの甘さが残っていました。その後、必要なピント精度を求め、バーティノフマスクを用意して再戦の機会を待っていたのですが、ようやく昨夜、待ちに待った秋晴れの日がや…

収穫……あり?

昨日は台風一過ということで、朝から雲一つない青空!GPVの夜の予報がやや微妙なのと、翌日が平日という問題はありますが、週間予報によれば週末の新月期はまたぞろ天気が悪そうなので、いつもの公園に強行出撃してきました。鏡筒は前回のリベンジを兼ねて55…

……というわけで

55FL用のバーティノフマスクを買ってきました。モノは、シュミットで「Northern Cross」のブランドで販売されている「樹脂製バーティノフマスク 65-100mm」です。材質はアクリル製。税込でも864円なので、このクオリティのものが手に入ると考えれば、下手に…

「BORG55FL+レデューサー7880セット」で必要なピント位置精度について その2

前回の話題の続きです。「BORG55FL+レデューサー7880セット」を使う場合、±15〜20μm程度の合焦精度が必要ということが分かりました。では、撮影時のピント合わせの際、このくらいの範囲の違いを識別できるものでしょうか? そこで、「Maskulator」*1を使っ…

「BORG55FL+レデューサー7880セット」で必要なピント位置精度について

先日「BORG55FL+レデューサー7880セット」を初めて実際に使ってみたのですが、痛感したのはピント出しの難易度の高さでした。 普段、撮影時にはBackyardEOSを用い、星像のFWHM(Full Width at Half Maximum, 半値全幅)を参考にしてピントを合わせているの…

太陽活動領域2673

9月6日、太陽面で11年ぶりの規模の巨大フレアが発生しました。8日には、それに伴う磁気嵐によって様々な障害が起こるのではないかということで、散々ニュースになっていたので、普段太陽に興味のない人たちも気にしていたのではないかと思います。太陽フレア…

「BORG55FL+レデューサー7880セット」の感想

……というわけで、「BORG55FL+レデューサー7880セット」のレビューというか、実際に使ってみての感想などを簡単に。 良い点 なんといっても、やはりF3.6という明るさは魅力です。イプシロン光学系などの反射系と違って光軸の心配をしなくていいのもうれしい…

3か月ぶりの出撃

散々書いてますが、この夏は天気が絶望的なまでに悪く、6月頭に網状星雲を撮ってから丸々3カ月、公園への出撃ができないでいます。梅雨前に導入した「BORG55FL+レデューサー7880セット」のファーストライトすらいまだにできない有様です。2日の土曜も、日中…

惑星状星雲の大きさ比べ

ここ2回連続してNGCカタログに載っている惑星状星雲を撮りましたが、メシエカタログに載っている惑星状星雲に比べて「小さいなぁ」と改めて感じたので、今まで撮った惑星状星雲の写真を同縮尺で並べてみました。画角としては、キヤノンAPS-C機での約8778mm相…

惑星状星雲ふたたび

例によってすっきりしない天気が続きますが、24日木曜日の夜はGPVなどの予想に反して久しぶりの快晴でした。新月期なので本当は色々と撮影したいところですが、平日の夜なのであまり時間をかけるわけにもいかず……ということで、先々週に引き続き、お手軽に撮…

中古家具利用のすゝめ

突然ですが、上の写真は現在の自室のPC作業環境です。デスクはイタリア ファントーニ社のfantoni GF。これに一般的なPC用チェアを組み合わせています。この椅子、買ったのはずいぶん昔*1のことで、もはやメーカー名すら忘れてしまいましたが、大した価格では…