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トラブルその2

ちょうど機材を出したので、前から気になっていたところをチェック。

極軸望遠鏡です。以前から、極軸望遠鏡で極軸を合わせたにもかかわらず極軸があっていないような感触がありました。で、調べてみると、指標線(写真上 矢印)が刻まれているリングが接眼部とは関係なしに簡単に動いてしまうことに気づきました。

SXP赤道儀で使われている極軸望遠鏡は、接眼部を回すとレチクルのパターンと指標線の描かれたリング、日付の目盛が描かれたプレートが一体となって回転するようになっています。しかし、指標線の描かれたリングが独立に回ってしまうと、レチクルパターンと日付、時間との関係が崩れてしまい、北極星の時角を正しく反映しなくなってしまいます。これでは極軸設定がずれてしまうのも無理ありません。

指標線の描かれたリングを時計回りに締めこむように回すと、締めこみ切ったところで止まりますが、この位置ではレチクルパターンの示す北極星の時角は現実のものと大きくずれています。仕方がないので、北極星が南中する日時を示すようリングを緩める方向に回しつつレチクルパターン上で北極星を目見当で南中させ、リングの位置が決まったところで、リングの固定に寄与するのではないかと思われるイモネジ2つを締めこみました(写真下 矢印)。

ただ、ネジを締めた後も、多少は固めになったとはいえリングが回ってしまうのは相変わらずなので効果のほどは不明。SX極軸望遠鏡の構造がイマイチよく分からないので、対応もこれでいいのかどうかさっぱり分かりません。思い起こしてみれば買った当初からこうだったような気もしますし、なにが正常なのか自体、判断がつかない状態。サポートに聞けば答えが分かるかもしれませんが、当面はドリフト法と併用するのが現実的なところかもしれません。