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トラブル発生

新月期で晴れ間が出たので、土曜はいつもの公園へ。

日没後、機材をセットアップしてアライメントして……とやっていたら、突然STARBOOK TENが勝手に再起動!しかもメモリの内容がきれいさっぱり消えてしまっています。


実は、先日も似たような症状がで出たのですが、その時は「バックアップ電池の消耗だろう」と判断して電池を交換しています。実際、電池の消耗で同様の症状は出るらしいのですが、今回は電池交換直後ということでその線はありえません。

ともあれ、仕方がないので初期設定を入力し直し……たら、今度はいきなり電源断。しかも今度は、赤道儀本体の電源を入れてもSTARBOOKが立ち上がってくる気配がありません。STARBOOK TENに電源を直結するとちゃんと起動するので、コントローラ側には問題なし。となると、架台側の故障かと思ったのですが、念のためSTARBOOK TENをつなぎ直してみると起動……したものの次の瞬間、再び再起動。そして電源断。どうにも挙動が安定しません。

あれこれ試しているうちに、再起動したり電源が切れたりするのはSTARBOOK TENを(物理的に)動かしたとき、ということに気が付きました。持ち上げたり、持ったまま移動したりするとおかしくなります。

もしやと思って、STARBOOK TENと赤道儀をつなぐケーブルの根元を軽く曲げてみると、再起動したり電源が切れたりします。どうやらケーブルの断線の線が濃そうです。

このケーブル、ネットで検索すると無印のSTARBOOKを含め断線の報告が多数あり、お世辞にも品質がいいとは言い難いもののようです。今回問題になったケーブルにしても、保管時はゆるく巻いていますし、使用時も無理な曲げ伸ばしはしていませんから、使い方が悪くて切れたというわけではないと思います*1

断線した時の症状ですが、今回のように「再起動を繰り返す」あたりは穏便な方で、中には使用中に突然赤道儀が暴走、停止の指令も効かず……などという笑えないものもありました。ケーブルという製品の性質上、永遠に断線がゼロというわけにはいかないと思いますが、ちょっと事故件数が多すぎないでしょうか?しかも、10回ほどしか使っていないのに切れた、などという例も見かけます。

ひとたび断線すれば貴重な時間が無駄になるのみならず、最悪、高価な機材の破損にもつながりかねません。こんなところをケチッたところで価格全体に対するインパクトはさして大きくないはずですし、ここはしっかりしたケーブルを使ってほしいところです。

さて、断線したケーブルの代替品ですが、調べてみるとRS-232Cストレートケーブルが代用品として使えるようです。純正品のケーブル長(1.8m)では少々短く感じていたので、これを機に3mのRS-232Cケーブルを買ってきました。上で「ケチるな」と書いておきながら、買ったのは税込みで800円ちょっとの安物なので、早晩また断線するかもしれませんが……(^^;

念のため純正ケーブルからフェライトコアを移植し、接続してみると無事動作。通信状況にも特に問題はないようです。RS-232Cでいけるということであれば、断線に備えてもう1本予備を置いておいた方がいいかもしれません。

*1:こちら(http://www.chun.jp/?p=718)の情報によれば、ケーブルの構造自体あまりよろしくないようです。ただ、公平のために書いておくと、他の市販品のケーブルも同様の作りかもしれません。