天文機材関連
月曜夜、本来なら平日ですが、新月期&風の穏やかな快晴ということもあり、いつもの公園に出撃してきました。 夜半前まではBORG55FLで「かもめ星雲」ことIC2177を撮影していたのですが、その話は後日するとして……この日のメインはもう1つ。昨年末、惨多苦老…
早いもので、今年ももうあとわずか。年々、年末という感慨が薄れている気がするのですが、これも歳のせいでしょうか……(^^; ともあれ、今年も色々ありました。軽く振り返ってみましょう。 今年はあまり機材には投資せず、手持ちのもので色々と撮り方をチャレ…
※以下の小話はフィクションです。実在の人物や団体、物品、また実際に起こった出来事とは一切関係ありません……関係ないはず……ないといいなぁ。 クリスマスイブの深夜、俺は自室でひとり、パソコンの画面と向かい合っていた。ZWOが新型赤道儀を発表したのだ。…
天体用CMOSカメラから始まって、年々様々な天文機器に手を広げてきたZWOですが、ここにきてついにというかなんというか、まさかの赤道儀を出してきました。 astronomy-imaging-camera.com ウェイトのない特徴的な姿を見て分かる通り、最近採用例の増えてきた…
普段の天体撮影時、野外で当然椅子に座るわけですが、この椅子として使用しているのが、軽さ・コンパクトさと座り心地を両立させたことで一躍名を馳せた「Helinoxチェア」です。私が使っているのは「Helinoxチェア エリート」(販売終了品)というモデルにな…
HIROPONは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の光害を除かなければならぬと決意した。HIROPONには物理・数学がわからぬ。HIROPONは、バイオ研究者である。遺伝子を切り貼りし、大腸菌と遊んで暮して来た。けれども画質に対しては、人一倍に敏感であった。オサマ・…
先日からティザー広告が出ていたビクセンの新製品が、7日夕方、ついに発表になりました。camp-fire.jp 製品名は予想通り「SD60SS」。まずはクラウドファンディングを利用した数量限定での販売という形になります。今まであまり見なかったやり方ですが、話題…
昨日、ビクセンオンラインストアのTwitterアカウントから、突然、意味深なツイートが流れてきました。 ビクセン オンラインストア限定!“漆黒の異端児”がやってくる!?まずはフォローして続報を待つべし。 pic.twitter.com/CxkTOEl2yB— ビクセン オンライン…
ついうっかり忘れていたのですが、この夏で、天文趣味に復帰してから丸10年になりました。実際に経ってみると、10年などというのは本当にあっという間です。 この10年の間には、機材などの進歩に加え、使っていた観測地が潰れたり、母親が脳内出血で倒れて介…
TwitterのTL上(天文関係にめちゃくちゃ偏ってますが)で、とある動画が悪い意味で話題になっていました。 ↓これです。www.youtube.com うっかり再生すると、再生数上昇の片棒を担いでしまうことになるのでお勧めしませんが……とにかくこれが酷いのです。 動…
ASI2600MC Proが手元に届いて約1年になりますが、面倒でずっと後回しにしていたのがEdgeHD800のオフアキシスシステムの調整です。 EdgeHD800の場合、光学系内(バッフル内)に補正レンズが組み込まれているため、設計通りの性能を発揮させるには接眼部~セン…
おかげさまでご好評いただいている「国内で簡単に入手できる望遠鏡一覧」、今回は口径10cmを超える鏡筒を取り上げたいと思います。前回はこちらから。 hpn.hatenablog.com なお、表中では光学系ごとに色を分けていて、ピンクが屈折系、青が反射系、紫がカタ…
今を去ること7年半前、EdgeHD800を購入する際に口径20cmクラスの望遠鏡について、横並びにまとめて比較・検討したことがありました。 hpn.hatenablog.com この記事、いまだにそれなりのアクセスがあって、「望遠鏡のスペックを一覧にする」ということに需要…
昨日のエントリーの系外銀河を撮影している裏で、実はもう一つ実験をやっていました。ソフトフィルターの比較です。 先日プレセぺ星団 M44を撮影した際、レンズの結像性能が「良すぎて」星がほぼ完全な点像になってしまい、すさまじく地味になってしまったこ…
先日、こちらでも近赤外撮影を始めたばかりですが、同じく都心で近赤外撮影にチャレンジし始めたhiroooo000さんが、しばらく前にちょっと気になることを書いておられました。 hiroooo000-blog.hatenablog.com 曰く、近赤外撮影をやったけど思ったほど写りが…
先日、Twitter上で「都心部における近赤外での系外銀河撮影」の第一人者であるcockatooさんと話していて、近赤外での銀河撮影の話になりました。以前から、近赤外での撮影は興味はあったのですが、こちらがメインで使用している冷却CMOSカメラASI2600MC Pro…
今年はコロナ禍のせいか「年末」という感覚がイマイチ乏しいのですが、一応、年の最後ということでこの1年を振り返ってみましょう。 自分にとって今年最大のトピックは、冷却CMOSカメラ「ZWO ASI2600MC Pro」の導入でしょう。 hpn.hatenablog.com これまでは…
今、こちらの手元にはZWOのカラーCMOSカメラASI120MCが1台、余っています。 このカメラは撮像素子としてAptina ImagingのAR0130CS(1/3インチサイズ)を搭載しているもので、2013年の11月、惑星撮影用にASI120MMとともに購入したものです。 hpn.hatenablog.c…
特にアナウンスなどはないようですが、いつのまにやらビクセンのVSD100F3.8鏡筒が在庫払底、生産終了扱いになっていました。www.vixen.co.jp VSD100F3.8は、ビクセンがHOYA株式会社(当時のPENTAXイメージングの親会社)から正式に特許権及び図面の譲渡契約…
火曜日夜に行った実験の続き、2つ目は冷却CMOSにおける撮影条件の検討です。 これまで本ブログでは、デジカメでの撮影について、淡いところまで写すという目的においては、短時間・多数枚露出よりも長時間・少枚数露出の方が有利であることを指摘してきまし…
昨夜は梅雨時らしからぬカラッとした快晴。夏至直前で夜が短い上、平日でしたが、月の出までの時間を使って2つほど実験をしてみました。まず今夜は、光害カットフィルターの比較からです。 先日、冷却カメラを買った際、実は併せて光害カットフィルターも購…
先日、ウチにこんなものが届きました。 アカツキ製作所の「平クロス型アイベル水平器」(PTh-40)です。900円前後だったでしょうか。 www.kod-level.co.jp で、さっそく作業。室内に転がってた安い充電専用USBケーブルを切断して…… ででん!!((c) あぷらな…
CMOSカメラは通常のデジカメと同様、感度を自由に変えることができます。この感度を示す数字が「Gain」(ゲイン)と呼ばれるもので、数字が大きくなるほど感度が高くなります。 ただ、このゲイン、数字はあくまで機種ごとの相対値で、実際の感度がどの程度な…
金曜の夜、薄雲がありましたが多少の星が見えていたので、自宅前でASI2600MC Proの試運転を行いました。実戦でのN.I.N.A.の使い勝手の確認も兼ねています。 本気でガッツリ撮る気もないので、鏡筒は小型軽量なミニボーグ60EDで。光害カットフィルターについ…
ASI2600MC ProのようなCMOSカメラを使っていくにあたって、イメージングソフトに何を使うかは大きな問題です。 一眼レフなどと違い、CMOSカメラの場合は本体に操作部分がほとんどありません。つまり、ソフトが唯一のインターフェイスになるわけで、この使い…
去る4月30日、前夜の撮影後に仮眠をとって起きてくると、宅急便が届いてました。この大きさはもしやっ……!! はい、昨年末に注文したものの、コロナ禍に巻き込まれて出荷が大幅に遅れていたZWOのASI2600MC ProとEOS-EFマウントアダプターII、そしてオマケのD…
発見以来すさまじい勢いで増光し、本当に久々の大彗星になるかと注目のATLAS彗星(C/2019 Y4)。あまりの異常な勢いに、マイナス等級まで明るくなるのではと期待する傍ら、「コホーテク彗星(C/1979 E1)やオースチン彗星(C/1989 X1)みたいに増光に急ブレ…
https://www.vixen.co.jp/post/200312a/ 先日、ビクセンの公式Twitterで「セレストロン製品、間もなく再始動」とのアナウンスがありましたが、いよいよ3月16日から一部製品の取り扱いを開始するとのニュースリリースが出ました。 取扱品目ですが、鏡筒は「Ed…
みなさま、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 さて、新年早々ありがたいことに、元・天文少年である職場のボスから「もう使わないから」ということで、タカハシの製品をタダで譲っていただきました! はい、旧型のスカイパ…
今年もあっという間に大晦日。皆様、今年1年、お付き合いいただきありがとうございました。 今年はようやく母の介護のペースもつかめて、ほぼ毎月撮影に行くことができました。2月に購入したNebukaBooster NB1フィルターの効果も絶大で、惑星状星雲や散光星…