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望遠鏡の運搬手段

この夏は恐ろしく不順な天候だった上、少々問題が発生してすっかりご無沙汰になってしまいました。


というのも、昨年まではウチの目の前には都心にしてはかなり広い駐車場があり、望遠鏡はそこに展開していたのですが…ここにきてとうとう、土地が切り売りされて家の建築が始まり、完全に使用不能になってしまいました。

我が家に庭はなく、ベランダは非常に狭いので望遠鏡を置けません*1。家の前の私道は(特に深夜は)車の通行もほとんどないのでかろうじて使えますが、両脇の建物や電線にさえぎられて視界が非常に狭いのが困りもの。加えて、車の通行がゼロというわけではないので、落ち着いて観測、撮影などなかなかできません。


そこで、せめて視界が良いところまで観測機材一式を運搬せざるをえなくなったわけですが…自動車を持っていないので必然、人力での運搬ということになります(ぉぃ

リヤカーをはじめ、色々と方法は考えたのですが、結局、荷物の状態が常時見えるという安心感から、台車での運搬としました。

台車は中部産業扱いのゲル注入タイヤ仕様のもの(CSPLA300DX-HP-AFG)で、これにウツヰの集配ボックスを組み合わせています。台車は天板が600mm×900mmと大きく、タイヤもしっかりしているために自重がかなりありますが(約21kg)、衝撃緩衝能力はそこらのホームセンターで売っているような安価な台車とは段違いです。

一方、集配ボックスも自重7kgとそれなりの重さですが、それだけに強度も十分でしっかりした作りです。ボックスの固定はマジックテープで行いますが、側面をハンドル部分に固定するだけでなく、底面を台車の天板に固定できるので、荷崩れの心配がほとんどありません。また、ボックスの一辺は手前に半分に倒せる構造になっているため、重量物の荷揚げ、荷下ろしも比較的簡単です。

これらを購入したのは夏前だったのですが、上でも書いたように今シーズンは天気が異常に悪く、昨日が初出動。赤道義と三脚、望遠鏡(EdgeHD800)、撮影機材などなどを積載して1.5kmほど離れた公園に出かけたのですが、心配していた振動もそこそこ押さえられており、これなら何とかなりそうな感じです。


ちなみに荷物の総重量は、台車などの自重を含めると85kg程度はありそう。これだけの重さがあると、下り坂での制御が大変だったり、気を抜くと路面の傾斜に沿って路肩へ暴走しがちだったり、踏切の横断がレールの溝にはまりそうで危険だったりと、気を付けるべき点もいくつか見えてはきました。移動ルートをうまく考えないといけませんね。


…というか、そもそもこんなものを人力で運ぼうとか考えている時点でアレという話もありますが…( ̄▽ ̄;ゞ

*1:それ以前に、ベランダの真正面に街灯があるので、とてもじゃないですが使えません