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天体写真

あれから10年も この先10年も

ついうっかり忘れていたのですが、この夏で、天文趣味に復帰してから丸10年になりました。実際に経ってみると、10年などというのは本当にあっという間です。 この10年の間には、機材などの進歩に加え、使っていた観測地が潰れたり、母親が脳内出血で倒れて介…

(いまさら)カシオペヤ座新星

この夏は全国的に梅雨のような天気がずっと続いています。おそらく「例年になく不順な夏」として記憶されることになるのでしょうが、こちらも梅雨明け直後の先月19日以降、まともな撮影がほとんどできていません。前線はまだまだ列島上空に居座りそうな予報……

梅雨明け!

【追記 2021/7/21】 画像にもう一手、処理を加えてみました。記事末尾をご覧ください。 6月14日に梅雨入りしてから約1か月、関東地方は7月16日に梅雨明けとなりました。今年の梅雨はかなり本格的で、期間中は星などほとんど見えなかったのですが、梅雨明け後…

梅雨の来る前に

例年になく早い梅雨の訪れになるのではないかと思われた今年ですが、関東は思いのほか梅雨の到来が遅く、今週は真夏日が続いています。そんな中、ちょうど6月9日の夜は快晴で、絶好の観測日和。とはいえ、水蒸気なのかPM2.5なのか、大気の透明度は非常に悪い…

皆既月食

昨日、5月26日は、日本国内で見られるものとしては約3年ぶりの皆既月食でした。 ところで、2011年に天文趣味に復帰してからの月食時の天気を振り返ってみると…… 2011/12/10 皆既:〇晴 2012/6/4 部分:×曇 2014/4/15 部分(月出帯食):観測せず 2014/10/10 皆…

望遠域で使えるソフトフィルター

昨日のエントリーの系外銀河を撮影している裏で、実はもう一つ実験をやっていました。ソフトフィルターの比較です。 先日プレセぺ星団 M44を撮影した際、レンズの結像性能が「良すぎて」星がほぼ完全な点像になってしまい、すさまじく地味になってしまったこ…

春の銀河祭り&都心の天の川チャレンジ

この週末は、実にほぼ1か月ぶりの好天。Windyの予報でも曇る心配はほぼなさそうだったので、日没後からいつもの公園に出撃してきました。……って、晴れる予報じゃなかったんかい!orz 到着して空を見上げてみると、このあたり一帯だけ雲が被っています。それ…

カラーカメラでの近赤外撮影~撮れるの?撮れないの?

先日、こちらでも近赤外撮影を始めたばかりですが、同じく都心で近赤外撮影にチャレンジし始めたhiroooo000さんが、しばらく前にちょっと気になることを書いておられました。 hiroooo000-blog.hatenablog.com 曰く、近赤外撮影をやったけど思ったほど写りが…

近赤外で系外銀河

先日、Twitter上で「都心部における近赤外での系外銀河撮影」の第一人者であるcockatooさんと話していて、近赤外での銀河撮影の話になりました。以前から、近赤外での撮影は興味はあったのですが、こちらがメインで使用している冷却CMOSカメラASI2600MC Pro…

今さら初撮影

お久しぶりです。年明け以降、天候の巡りだったり体調だったり忙しさだったりがうまくかみ合わなくて、なかなか天文関連に時間を割けなかったのですが、この週末は久々に穏やかな晴れ予報。上弦の月も夜半には沈みますし、この金曜夜、夜半過ぎにいつもの公…

2020年の振り返り

今年はコロナ禍のせいか「年末」という感覚がイマイチ乏しいのですが、一応、年の最後ということでこの1年を振り返ってみましょう。 自分にとって今年最大のトピックは、冷却CMOSカメラ「ZWO ASI2600MC Pro」の導入でしょう。 hpn.hatenablog.com これまでは…

木星と土星の大接近

新聞でも話題になっていましたが、今、西の空で木星と土星が大接近して見えています。これほど接近して見えるのは400年ぶりとか800年ぶりとか言われていて、とにかく珍しい現象には違いありません。 ちなみに前回は約400年前、1623年07月17日のことですが、…

他人の画像を処理してみる

Twitterで以前から相互フォローさせていただいている星屑 BBさん(@hoshikuzu922)が、ちょっと面白い企画をされていました。 これ、画像処理スキルある方だともっと綺麗に表現できそう。処理してみたいって方います??RAW画像30コマ分。別垢で見かけた同じ…

東京都心で分子雲 ふたたび!

先々週の週末、3年前に撮ったオリオン大星雲を超えるべく撮影に臨みましたが、ぶっといUSB3.0ケーブルが原因と思われるガイドエラーにより、肝心の長時間露出のコマのうち半分をロストするという、まさかの事態に。 hpn.hatenablog.com そこで、毎週の出撃に…

初の複数同時展開

今年は年初からひたすら天気が悪い印象で、この秋も東京は雨ばかりでしたが、11月に入ってようやく安定した晴れ間が出るようになってきました。14日土曜の夜も安定した快晴の予報。新月期の週末に、雲の心配をせずに済むのはいつ以来のことでしょう……? 撮影…

都会からの星雲・星団撮影 ~撮影編~

「都会からの星雲・星団の撮影」という点に絞って、その勘所を紹介するこのシリーズ、第2回目はいよいよ撮影についてです。 なお、必要な機材や、都心から狙うのに適した撮影対象について解説した、第1回目の記事はこちら。 hpn.hatenablog.com デジカメの感…

オカカウメ星

東京はひたすら雨の多い10月ですが、20日の夜は本当に久しぶりに晴れの予報。そこで、平日ですがちょっと無理していつもの公園に出撃してきました。 到着時には、西の空にやや雲があるものの、ほぼ快晴で申し分のない条件でした。何を撮るかについては少々迷…

都会からの星雲・星団撮影 ~機材・撮影対象編~

先日、軽い気持ちでハッシュタグ「#画像を4枚晒したらrtがきてフォロワーがぶわーって増えると聞いて」で過去の作品をTweetしてみたところ……「東京都心で撮った」って言うと、大抵すごく驚かれる。今は機材もソフトもいいから、工夫次第で結構なんとかなるの…

準大接近後の火星

9月末~10月頭にかけて秋晴れの日があったので、このまま天気が良くなるのかと思いきや、秋雨前線は停滞するわ台風は来るわで、関東は相変わらずの悪天候が続いています。しかも、偏西風が北に偏っているせいで移動性高気圧も北に偏り、関東には右回りに北東…

中秋の名月、または惑星撮影のお話

今年の極端な天気を反映するかのように、雨ばかり降った9月の東京*1ですが、月末ごろから秋晴れの日も増えてきました。そんな中、10月1日の夜に「中秋の名月」を迎えました。 「中秋の名月」は、秋分を含む陰暦月の15日に出る月を言い、9月中にあることが多…

冷却CMOS本格始動!

せっかく5月に冷却CMOS(ZWO ASI2600MC Pro)を入手したものの、月齢や梅雨の長雨などに祟られ、長いこと本格投入することができずにいました。しかし、19日の夜は久々に快晴になる予報で、体感温度的にも耐えられそうな雰囲気。おまけに週末は天気が崩れそ…

ネオワイズ彗星(C/2020 F3)

1997年のヘール・ボップ彗星以来、北半球では長らく、見やすく明るい彗星が現れませんでした。しかし昨年末~今年前半にかけて、最近にしては珍しく、非常に明るくなるのではないかと思われる彗星が次々と現れました。 まずは2019年末に現れたアトラス彗星(…

長時間・少枚数露出 vs 短時間・多数枚露出

火曜日夜に行った実験の続き、2つ目は冷却CMOSにおける撮影条件の検討です。 これまで本ブログでは、デジカメでの撮影について、淡いところまで写すという目的においては、短時間・多数枚露出よりも長時間・少枚数露出の方が有利であることを指摘してきまし…

光害カットフィルターの比較

昨夜は梅雨時らしからぬカラッとした快晴。夏至直前で夜が短い上、平日でしたが、月の出までの時間を使って2つほど実験をしてみました。まず今夜は、光害カットフィルターの比較からです。 先日、冷却カメラを買った際、実は併せて光害カットフィルターも購…

ASI2600MC Pro試運転

金曜の夜、薄雲がありましたが多少の星が見えていたので、自宅前でASI2600MC Proの試運転を行いました。実戦でのN.I.N.A.の使い勝手の確認も兼ねています。 本気でガッツリ撮る気もないので、鏡筒は小型軽量なミニボーグ60EDで。光害カットフィルターについ…

GW前半は「荒れ模様」

世の中、コロナ禍のせいで何かと暗くなりがちですが、こういう時こそ「ご近所遠征」が力を発揮するとき。いくら単独行とはいえ、遠くに遠征というのはさすがにマズいですが、徒歩で行けるご近所圏内ならあまり心配なし。というわけで、まずは先週末、久々に…

スーパームーン

先日の「アトラス彗星(ほぼ)終了」の記事は、Twitterでバズったこともあってか、前代未聞の大量アクセス。「通知が止まらないとはこのことか……」と嬉しい一方、内心冷や汗ダラダラでした。みなさま、ありがとうございます。 しかし、あの記事では「(ほぼ…

金星とプレアデス星団の接近

おうし座の散開星団、プレアデス星団(M45, すばる)は黄道に近い位置にあるため、しばしば惑星と大きく接近します。そして4月3日は、まさにプレアデス星団と金星とが大接近する日でした。 プレアデス星団と金星の接近はおおよそ8年おきに発生しますが、比較…

迎撃・ATLAS彗星 & 赤道儀化AZ-GTi試運転

発見以来すさまじい勢いで増光し、本当に久々の大彗星になるかと注目のATLAS彗星(C/2019 Y4)。あまりの異常な勢いに、マイナス等級まで明るくなるのではと期待する傍ら、「コホーテク彗星(C/1979 E1)やオースチン彗星(C/1989 X1)みたいに増光に急ブレ…

春の惑星状星雲祭り

今月の新月期はちょうど天皇誕生日を挟んだ三連休。狙ったかのように、連休中日の日曜夜はずっと晴れの予報だったので、近所のいつもの公園に出撃してきました。 春一番をもたらした低気圧が通過した直後ということで強風を心配していたのですが、家を出る直…