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新ガイドシステム試運転

ここまでできたら後は試すだけ。早速持ち出して試運転をしてみました。

今回は、上記のように機材構成を変えるとともに、オートガイダーとしてASI120MMを初投入しています。ドライバのセットアップや接続方法は説明書の「WDM driver + ASICamera ST4 telescope ASCOM Driver」の通りにやればOK。私の環境では特に問題は発生しませんでした。

使ってみた感じ、カメラの感度としては確かにLoadstarに匹敵する高感度なのは間違いなさそう。チップ面積が小さいため写る星の数が減るかと思いましたが、そこはガイド鏡の焦点距離の短さとF値の明るさに助けられた印象です。


そして5分露出を基本に何ショットか撮ってみましたが、とりあえず以前見られたようなひどい「流れ」は発生しませんでした。ここは鏡筒の固定方法を強化した成果が出ているようです。

一方、ガイドについてもまずまず追尾できている印象。微妙に流れているコマもありましたが、それでも半分くらいはほぼ流れずに撮影できていました。足元が不整地であること、宵のうちの撮影だったので近くを走る電車の振動を拾ってしまうこと、極軸合わせを極軸望遠鏡だけで簡単に済ませたことなども考え合わせると、そう悪くない結果だったのではないかと思います。