2014-01-01から1年間の記事一覧
現在しし座にいる木星。夜半過ぎには空高く昇ってきていますが、今シーズンは強い冬型の気圧配置になる日が多く、望遠鏡を覗くまでもなくシーイングが悪そうで撮影はまだやっていませんでした。 (気象庁HPより)しかし、昨夜は天気図を見る限り、移動性高気…
こっちでは、すっかりご無沙汰してました。以前書きましたが、我が家の目の前にあった駐車場がなくなってしまったため、落ち着いて天体写真を撮るには1.5kmほど離れた公園まで機材を人力で運ばざるをえなくなってしまいました。しかしこの公園は利用時間に制…
今年の春に購入したミニボーグ60EDはガイド鏡としてのみならず、撮影鏡としてもちょいちょい使用しているのですが、この時のガイドにはこちらの写真にもあるように、昔からの装備である口径6cm、焦点距離540mmの屈折を使い、マルチプレートで同架していまし…
http://vixen.co.jp/product/at/ap/index.htm 以前から各所で試作機が展示されていたビクセンの新型赤道儀がついに発表になりました。GP2が生産終了となったタイミングの上、シリーズの正式名称が「Advanced Polaris」なのでGP2(Great Polaris 2)の後継と…
今週に入ってから、太陽面に肉眼でも見えるほどの巨大な黒点が現れています。今まで平日だった上に天気も悪かったので見るチャンスがありませんでしたが、今日は晴れそうということで、急遽観測準備に。 幸い、2012年の金環日食の際に買ったアストロソーラー…
今年のノーベル物理学賞は、赤崎、天野、中村の三氏でした。研究内容はご存じ「青色発光ダイオード」。この発明によって、安価かつ高効率、低消費電力の照明が実現しました。今や白熱電球はもちろんのこと、蛍光灯すら駆逐する勢いで広まりつつあります。一…
昨夜の月食、ご覧になった方も多いと思いますが、ウチのあたりでは嫌がらせのごとく東の空が厚い雲に覆われ、、欠け始めの正味3〜40分ほどしかまともに観察できませんでした。赤い月もとうとう見られずじまい…どころか、月食終了後には雨までパラついてくる…
いつのまにやらPHD2のバージョンが上がって、本家の方のマニュアルも新しくなっていたので、それに合わせてこちらで公開している日本語マニュアルも改訂しました。ダウンロードはこちらから。ここまで来たら乗りかかった舟ですし、毒も食らわば皿までという…
というわけで、自宅から1.5kmほど離れた公園まで移動して機材を広げます。 この公園、南〜西にかけての見晴らしが大変よく、場所を選べば照明も比較的おとなしめなので、この目的にはうってつけ。ただ、難点は利用が22時までに制限されている点で、この時期…
この夏は恐ろしく不順な天候だった上、少々問題が発生してすっかりご無沙汰になってしまいました。 というのも、昨年まではウチの目の前には都心にしてはかなり広い駐車場があり、望遠鏡はそこに展開していたのですが…ここにきてとうとう、土地が切り売りさ…
注文した翌日、早速ブツが届きました。 本体シャーシはHDDトレイも含め、基本的にTS-239ProII+と同じです。前面パネルも、ボタンの形状とUSB2.0端子の向きくらいしか違いがありません。 背面は映像出力がHDMIになったのと、USB端子のうち2つがUSB3.0端子にな…
日曜夜、猛烈な雷雨に見舞われた都内。特にウチのあたりはひどかったらしく、1時間当たり100mm近い豪雨だったとニュースで言っていました。雷もすさまじく、東京電力の落雷情報を見ていたら、雷自体の数が多い上に、ことごとく対地雷で、至近に落ちたと思わ…
間がちょっと空いてしまいましたが、PHD2のマニュアルの続き、「詳細設定」についての章です。ある意味、PHD2最大のキモとなる部分です。
http://www.vixen.co.jp/corporate/info/2014/140529a.htm ビクセンの入門用赤道儀GP2が、ついに生産終了とのこと。今年のCP+で「新型赤道儀」の試作品が展示された時点で予想はしていましたが、とうとう来るべきものが来たか、という感じです。原形であるGP…
EdgeHD800のような、焦点距離が2000mm近い長焦点鏡での撮影となると、対象はもっぱら視直径の小さな天体になります。具体的には系外銀河や惑星状星雲ですね。特に、惑星状星雲は単位面積当たりの明るさが大きいものも多く、光害のひどい都心でも比較的写りや…
この春、ガイドシステムの軽量化を企図して導入したミニボーグ60EDですが、購入時から撮影鏡としての利用も念頭に置いていました。そして昨夜、満を持して撮影鏡として実戦投入。周辺像の改善も狙って【7885】レデューサー0.85×DGを併用しています。これで焦…
昨日の記事の続き。今回はPHD2のヴィジュアライゼーションツール(視覚化ツール)についての章です。
PHD2のマニュアルのPDF版を公開したわけですが、ブログのエントリとしても、その内容をこれから数日に分けて紹介していきたいと思います。というわけで、第1回目の今回は、序からPHD2の基本的な使い方までです。
天体のガイド撮影において、デファクトスタンダードともいえるツールがStark Labsの「PHD guiding」ですが、現在、その後継である「PHD2」が開発、公開され、さらなる改良がオープンソースで進められています。PHD2では、PHD guidingの使いやすさはそのまま…
このところ、夜半になると土星が見やすい位置に昇ってくるようになってきました。というわけで金曜日25日の夜、手持ちの惑星撮影システムで狙ってみました。 今シーズンの土星は高度が低く、シーイングの条件としてはあまりよくないのですが、この夜は比較的…
以前構築した新ガイドシステム。ミニボーグ60EDをガイド鏡に、コバンザメ方式でEdgeHD800に同架する形ですが、まだ微妙に流れている雰囲気がありました。そこで、完璧を期すためにガイド鏡の固定方法を強化することに。 K-ASTEC製の鏡筒バンドです。これまで…
このところ夜の天気が今一つだったり、逆に天気がいい時には時間がなかったり体調が悪かったりで、なかなか望遠鏡を出せなかったのですが、昨夜は薄雲があるものの火星などはなんとか見えていたので、多少の無理は承知で望遠鏡を引っ張り出してみました。移…
ここまでできたら後は試すだけ。早速持ち出して試運転をしてみました。今回は、上記のように機材構成を変えるとともに、オートガイダーとしてASI120MMを初投入しています。ドライバのセットアップや接続方法は説明書の「WDM driver + ASICamera ST4 telescop…
さて、ガイド鏡も新しくなったところで、ガイドシステムを仮組してみます。絶対重量を軽減し、モーメントも低減させる組み方となればこれしかありません。 撮影鏡筒の下にガイド鏡をくっつける、いわゆる「コバンザメ方式」です。ドブテイルバーが大型なだけ…
…というわけで、スターベースで買ってきてしまいました。ミニボーグ60EDです*1。 当然、鏡筒だけではピントが出ませんので、筒外焦点(100〜145mm)を考慮して【7757】M57ヘリコイドS(光路長19〜29mm)、【7604】M57/60延長筒L(光路長60mm)、【7602】M57/…
EdgeHD800での直焦点撮影ですが、ある程度覚悟はしていたものの、ドブテイルバーを強化したりなんだりしているうちにシステム全体の重量がかなり大きくなってしまいました。試しに手持ちの機材で並列同架のシステムを組み上げてみると、3.7kgのウェイト2個で…
以前ガイド撮影をした際、撮影鏡がズレ動いたと考えられる流れ方をしました。EdgeHD800は2000mmもの長焦点ですから、わずかなズレが命取り。かなり強固に鏡筒を固定する必要があります。これまではビクセン規格のドブテイルバー+「プレートホルダーSX」で鏡…
空が若干霞みがかっていたけど、逆に空気はそこそこ落ち着いていそうだったので、宵のうちに木星を撮影してみました。機材はいつもの通り。前回認識させるのに難航したASI120MCは、今回は何事もなく一発で認識しました。こないだのはなんだったんだろうか…。…
ビクセンから、販売終了となったSX赤道儀の後継というべきSX2赤道儀が発売になりました。仕様の詳細は以下の比較表を参照のこと。形状は上位機種のSXD2とほぼ同じで、おそらく同じ金型を用いて作られているのだろうと思います。少しでも量産効果を効かせて価…
春の銀河シーズンを前に、EdgeHD800で直焦点撮影を行う場合にガイド鏡に必要な焦点距離はどのくらいだろう?というのが改めて気になってきました。よく言われるのは「撮影鏡の1/2〜2/3程度が適当」というものですが、これをシュミットカセグレンをはじめとし…