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ミニボーグ60ED初投入

この春、ガイドシステムの軽量化を企図して導入したミニボーグ60EDですが、購入時から撮影鏡としての利用も念頭に置いていました。

そして昨夜、満を持して撮影鏡として実戦投入。周辺像の改善も狙って【7885】レデューサー0.85×DGを併用しています。これで焦点距離298mm、F5です。

ガイド鏡は以前から使っていた口径60mm、焦点距離540mmのもの。これと並列同架して、1.9kgのバランスウェイトでバランスが取れました。重さに余裕があるので、赤道儀の動きも心なしかキビキビしています。ガイドも安定。EdgeHD800を使った時とは雲泥の差です。

狙うは、夜明け前に空高く昇るようになった、はくちょう座の北アメリカ星雲&ペリカン星雲。昨年、EF70-200mm F4L USMで狙ったものの、ゴーストが派手に発生したせいでまともな写真になりませんでした。今回の光学系なら、レンズが少ない分、その危険性は少ないように思えます。危険があるとすれば、マウント内の光害カットフィルター(LPS-P2-FF)と、Tリング内にまでせり出しているレデューサーの後玉との間でのゴースト発生でしょうか…。



2014年5月10日 ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG(D60mm, f298mm) SXP赤道儀
Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3, IDAS/SEO LPS-P2-FF使用, ISO1600, 露出90秒×27コマ
ガイド鏡(D60mm, f540mm)+Lodestar改+PHD guidingによるオートガイド
ステライメージVer.7.0で画像処理、トリミング

で、結果はというと…なんとか無事収めることができました。淡い対象の上、真冬ほどの透明度もないので、存在を確認するだけでもかなり強烈な画像処理が必要。肉眼で2等星がやっとという劣悪な条件下では、これだけ写ればまずは上出来といったところでしょう。

また、これだけ極端な処理をしてもゴーストが見えてこないところを見ると、その点は心配しなくてよさそうです。星像もシャープで、光学性能的にも十分といってよいでしょう。