PHD2の日本語マニュアルを公開しています。こちらからどうぞ。

個人サイト「Starry Urban Sky」もよろしく。

秋のIYH祭り 第2弾

神保町でシートウォーマーを買った後は、そのままアキバ方面へ回遊。そして協栄産業で、今度こそ本当にIYHしてきました(^^;

ZWOのASI290MMと同MCです。しめて税込98600円。しばらくは昼飯が松屋牛めし一択になりそう……(T_T)

手持ちのASI120MM/MCと入れ替える形で、惑星のLRGB撮影環境のアップデートが主目的ですが、感度がそれなりに高いはずなので、DSOの撮影などもある程度視野に入ってくるかと思います。


内容物はカメラ本体とCSマウント対応2.1mmレンズ、31.7mmスリーブ、ガイドケーブル(2m)、USB3.0ケーブル(2m)、ドライバCDです。このあたりはASI120シリーズと変化ありません。


ASI290MMとASI120MMとの外見比較。直径は同じですが、本体の厚みはASI290MMの方が7mmほど厚くなっています。31.7mmスリーブもASI290MMの方が7mmほど長めです。


撮像素子は、ASI120MMがON SemiconductorのMT9M034、MCが同AR0130CSで、いずれも1280×960ピクセルピクセルサイズ3.75μm、チップサイズ4.8×3.6mmの1/3型センサーだったのに対し、ASI290MM/MCはSonyのIMX290LQR/IMX291LQR。1936×1096ピクセルピクセルサイズ2.9μm、チップサイズ5.6×3.2mmの1/2.8型センサーとなっています。ワイドになった代わりに、縦方向がやや短くなった形です。


外観チェックを終え、早速、1台ずつ動作確認をしてみると……なんとASI290MCがPCから認識されませんorz すわ不良品かと思ったのですが、調べてみるとなんと同梱されてたUSB3.0ケーブルの不良でした。ケーブルを手持ちのものと交換したらすんなり動作。まずは一安心です。

あまり言いたくはないですが、さすがはチャイナクオリティ……( ̄w ̄;ゞ

しかしこれ、PCやデジタル機器の扱いにある程度慣れていたり、予備パーツが手元にあれば原因特定は容易ですけど、そうでないと不良品と思い込んで結構バタバタしそうな話です(^^;

2台同時使用の可否

ASI290MM/MCをLRGB撮影で使う上で気になるのは、これをPCに同時に接続したときにうまく動くかどうかです。

以前、ASI120MM/MCを導入した際、PC(Let'snote CF-NX2LEABR)に隣り合って存在しているUSB3.0ポートに同時接続したところ、ひどい処理落ちが発生して使い物にならなかったことがありました。ましてや今回は、より帯域食いのUSB3.0カメラです。うまく動く方が奇跡に近いような気すらします。

しかし一方で、ソフトやドライバ、さらにはOSもWin7→Win10へアップデートされてますし、成功の可能性もそれなりにありそうです

そこでものは試し。実際に2台同時に接続して、FireCaptureを多重起動してみると……何の問題も発生しませんでした。フレームレートも、特に何もしなくてもそれぞれ最大解像度で80fps以上は出ています。こうなってくると、むしろストレージの速度の方が気になるくらいです。

ただし、カメラを2台つなぐとPCへの負荷は相当なもののようで、CPU使用率は100%に張り付いたままになりました。Core i5-3320M(2コア4スレッド、周波数2.6GHz, TurboBoost時3.3GHz)と旧世代の上に性能的に中位のCPUだからということもあるかもしれませんが、PC側に相当なパワーを要求するのは間違いなさそうです。

IYH 第3弾回避

というわけで、2台同時接続でも問題なく動いてくれたASI290MM/MCですが、当初はそれぞれを別PCに接続することも視野に入れていました。

実は、ちょうどアキバの某中古店でLet'snote CF-SX2のWin10アップデート済みの個体が3万数千円で売られているのを見つけていて、あやうくIYHする寸前だったのです。最後の理性で「まずは試してから」としつこく心に言い聞かせて踏みとどまったのですが、結果的に正解だった形です。

もしIYHしていたら、PC本体の3万数千円に加えて、SSD代としてさらに1万数千円の追加が必要になっていた可能性もあり、実に危ないところでした。

流れるように買い物ができる秋葉原、毎度のことながら実に危険な街です(^^;