PHD2の日本語マニュアルを公開しています。こちらからどうぞ。

個人サイト「Starry Urban Sky」もよろしく。

CP+ 2012


ウチから行きやすいということもあって、パシフィコ横浜で開催されている「CP+」に足を運んでみました。この手の展示会は、CP+の前身であるPIEに2008年に行って以来、3年ぶりです。

後から聞いた話では入場者が2万人超えだったということで、確かにかなりの人出。開場時間ちょうどあたりを狙って行ったのですが、入場待機列はご覧の通り。…まぁ、コミケの混雑に比べればどうということはないですがw

OM-Dのタッチアンドトライなどは、オリンパスのブースが入口すぐ脇にあることも手伝って、会場直後から行列でとても並ぶ気がしなかったのでスルー。とりあえず本体の姿を収めるだけで満足しておきました。実物は小さいなりに、過去のOMシリーズのテイストがよく出てると思います。

小さい一眼といえば、富士フィルムX-Pro1も。これまたタッチアンドトライは行列ができてましたが、OM-Dほどではなかった印象。こうしてみると、こちらのデザインはちょっと「やりすぎ」という感じがありますね。

ペンタックスのブースでは、すでに報道されている通り、K-01専用レンズやDA 560mm F5.6などを展示。DA 560mm F5.6は見ての通りの大きさで、分かってはいたけど手軽に振り回せるようなものではないですね。

天文関連では、ビクセンのブースでポラリエが大プッシュされてました。面白かったのは、写真のシステム。ポラリエに雲台ベース、カウンターバランス、明視野照明などを組み合わせていて、かなり本格的な撮影が可能になっています。ちなみに、カウンターバランスは取付ネジが三脚と同じ規格になっているため、もう1つ用意すれば、三脚のセンターポールの尾部につけて三脚の安定性を増すのにも使えるとのこと。もっとも、そこまでやるとシステム全体がかさばる&重くなるので、「手軽に星野写真が撮れる」というポラリエのコンセプトを台無しにしかねないのですが(^^;

イデア賞ものだったのは、この「高度方位計」。ポラリエの極軸を手軽に設定するためのオプションパーツで、ポラリエのアクセサリシューに取り付けて使います。

台座の部分は可動で、角度の目盛りが刻んであります。これを現在地の緯度に合わせ、水準器で水平を出し、方位磁針で北を向ければセッティング完了というわけです。

ポラリエに刺激された…というわけでもないのでしょうけど、サイトロンからも同じようなポータブル赤道儀が出品されてました。発売時期は未定ながら、3万円以下の価格を予定しているということで、星野写真の敷居がまた一段、低くなりそうです。

あと、ビクセンのブースで担当者の方に伺ったのですが、SX/SXD赤道儀での「鏡筒の反転なしに子午線越えができない」問題と「極軸を精密に合わせても、その後のアライメントの影響で観測中に赤緯モーターが動いてしまう」問題は、残念ながら解決がかなり難しいようです。これらはSXP赤道儀では解決しているので簡単に直るかと思いきや、実際には両者の制御プログラムは全くの別物で、SX/SXD赤道儀でこれを修正しようとするとバグの嵐。影響が多岐にわたって収拾がつかなくなるとのことです。現実問題として、ソフトウェアのアップデートに開発リソースをあまり割くわけにもいかず、実質「切り捨て」に近い状態にせざるをえないようです。

当面は、ユーザーが運用面でなんとかカバーするしかないようですね。あとはSXPに乗り換えるか…。