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自然分補給

新年あけましておめでとうございます……と言いたいところに大地震やら大事故やらが連なって、とても「おめでたい」気分ではないのですが、現地にいるわけでもなければ親族が巻き込まれたわけでもないので、こちらは粛々といつも通りの生活をしていくしかありません。


というわけで、くさくさした気分を晴らすために、超久々に「塩分」ならぬ「自然分」を補給に「新治自然の森」に行ってきました。調べてみたら、最後にここに来たのは2017年夏のこと。まるっと5年以上ご無沙汰だったわけで、どんな変化を遂げているのか(あるいは、いないのか)ドキドキです。
hpn.hatenablog.com


横浜線十日市場の駅を出ると……

おおぅ、原野(言い過ぎぃ!)だったところにこんな立派な建物が!他にも新しい住宅などがいくつも建っています。市民の森は無事でしょうけど、周りの緑は確実に減ってますね……。


幸い、森自体はいつも通り。早速散策を始めます。


ちょっと歩くと、藪の中に気配が。じっと待っていると、至近距離から何かが飛び出してきました。オレンジ色の腹!ジョウビタキか、あるいはルリビタキか……!



……ガビチョウかよ orz


ガビチョウは特定外来生物や「日本の侵略的外来種ワースト100」にも指定されている帰化種で、この森でも以前から姿を見せていました。しかし今回歩いた感じでは、少しずつとはいえその数は着実に増えているようです。森の中のあちこちで野太い大音量で鳴きかわしてますし、歩いていても、ジョウビタキと思えばガビチョウ、シロハラと思えばまたガビチョウ……といった具合。生息環境がウグイスと完全にバッティングするソウシチョウに比べればマシなのでしょうけど、あまり愉快な状況ではありませんね。


それでも、シジュウカラヤマガラコゲラといった里山に多い鳥たちは以前健在。そして「空飛ぶピンポン玉」ことエナガも。



この日は暖かかったので、あまり丸くはありませんでしたが、可愛らしい姿を見せてくれました。しかし、とにかくすばしっこいので「数撃ちゃ当たる」の精神でシャッターを切りまくるしかありません(^^;


森の中ではこのほか、メジロヒヨドリなどお馴染みの面々も。一方、ジョウビタキや、期待してたルリビタキには会えませんでした。ルリビタキは以前、ここで何回か目撃しているので、運次第だとは思うのですが……。



森を散策した後は、十日市場の駅を北口方向に通り抜け、恩田川沿いに隣の中山駅まで歩くことにします。


駅のこちら側は、良くも悪くもそのまんま。こんな光景が広がっています。

一応、これでも「横浜市」なのですが……。いやぁ、横浜って広いです。






川面には、カルガモコガモヒドリガモオオバンと、都市部の川ではお馴染みの面々が。しかし、多摩川・丸子橋付近もそうですが、オナガガモはすっかり見かけなくなりました。一体どこへ行ってしまったのでしょうか……?




コサギダイサギ。大きさの違いがよく分かります。



しばらくの間、コサギは複数羽でダイサギを取り囲んで威嚇などをしていたのですが……



やっぱり体格的にかなわなかったようです。あっさり返り討ちにされていました(^^;




こちらはカイツブリ。これも割とどこにでもいますね。





ハクセキレイセグロセキレイセグロセキレイの方は久々に見ました。両者は近縁種ですが、セグロセキレイの方が河川により強く依存する傾向がある一方、ハクセキレイは市街地にもどんどん平気で適応するため、セグロセキレイはずいぶんと勢力を縮小させてきました。普通種には違いありませんが、久々に出会えてホッとしました。


と、だいたいこんなところでしょうか。特別珍しい鳥がいたわけではありませんが、久々にリラックスできました。