9月の新月期はあまり天気に恵まれず、どうやら先日の土星撮影のみで終わってしまいそうです。となると、やることは機材いじりなわけで、ずっと以前から気になっていたことに手を付けることにしました。
ところで機材と言えば、6月頭にセレストロンとビクセンの代理店契約が終了となって以来、セレストロン製品をどこが取り扱うのか不明な状態でしたが、9月頭になって代理店が(株)アーキサイトに決まったというニュースが流れました。
天体望遠鏡などを取り扱う光学機器メーカーのCELESTRONの取扱を開始しました。
— 株式会社アーキサイト【公式】 (@ARCHISITE_PR) September 4, 2025
世界有数の光学機器メーカー「セレストロン」の日本総代理店として契約締結https://t.co/wAn33qxSwE
アーキサイトは、最近ではInsta360の代理店として知られている会社で、主にIT系のガジェットを扱っています。
そこが全く畑違いの天体望遠鏡業界に手を出したということで、国内での販売体制がどうなるのか、現時点では全く不透明な状況です*1。しばらくは、セレストロン製品の入手は個人輸入に頼らざるを得ないかもしれません。
と、こんな状況下ですが、今回いじったのはそのセレストロン製品。具体的にはセレストロンのオフアキシスガイダーです。
Off-Axis Guiderwww.celestron.com
このオフアキシスガイダー、CP+ 2016の展示品ということで当時、税込25000円ほど*2で購入したものです。価格の割にプリズムが12.5mm角と大きく*3、比較的使いやすいものです。
ただ、このオフアキの泣き所が、光路長25.3mmもある分厚いSCTアダプター。これがあるせいで、オフアキ使用時に消費される光路長がずいぶん長くなってしまいます。おまけに自分の場合、下のツイートにある通り、フィルターを入れるのにボーグのパーツを流用しているので、光路長に余裕があまりありません。
備忘録として。EdgeHD800でのオフアキ構成改訂版。
— HIROPON (@hiropon_hp2) March 20, 2022
SCTアダプタ(25.3mm)⇒OAG本体(29mm)⇒M42オスアダプタ(12.5mm)⇒M42P0.75→M57AD【7528】(8mm)⇒フィルターBOXn【7519】(15mm)⇒M57/60延長筒SS【7601】(12mm)⇒M57→M36.4AD【7522】(9mm)⇒M42延長筒(5mm) pic.twitter.com/Qt1NbObMFh
それでもEdgeHD800の場合、バックフォーカスが133.35mmあるので上記構成でなんとかなりますが……どうにもならないのがレデューサー使用時。この場合、バックフォーカスは105mmと未使用時より28mm以上も短く、上記構成からどういじっても規定値をオーバーしてしまいます。というわけで、手元にレデューサーがあるものの、今まで長いことその使用を諦めていたのです。
今回、ここに手を入れようというわけですが、光路長をを切り詰めるにはやはりSCTアダプターをどうにかするしかありません。

なにかうまい手はないかとオフアキの同梱品を眺めていると……「Female M48 Adapter」が目に入りました。これをSCTアダプターの代わりに取り付け、一方でシュミカセねじとM48の変換アダプタ―をかませれば、これらの組み合わせで光路長をだいぶ節約できそうです。
幸い、ヨドバシでアストロストリートの「SCT(50.8mm)メス ⇔ M48オス 変換リング」を見つけたので、これを購入してみました。*4
届いた製品をノギスで計測したところ、光路長は約2mm*5。なので、以下のようにパーツを組み合わせます。

SCT(50.8mm)メス ⇔ M48オス 変換リング(2mm)⇒M48メスアダプタ(4.5mm)⇒OAG本体(29mm)⇒M42オスアダプタ(12.5mm)⇒M42P0.75→M57AD【7528】(8mm)⇒フィルターBOXn【7519】(15mm)⇒M57→M36.4AD【7522】(9mm)⇒M42延長筒(7.5mm)
これにカメラ(ASI2600MC Pro)側のバックフォーカス17.5mmを足せば、光路長はきっちり105mmとなります。実際のところは、フィルターが入ると光路長が多少伸びますが……まぁ、誤差の範囲内でしょう。最悪、BXT使えば多少の星像の乱れはどうにでもなります
残る問題はプリズムの位置。レデューサー使用時はイメージサークルが小さくなるので、プリズムをもう少し内側に入れないといけません。しかし一方で、メインカメラの写野を妨げてもいけないわけで……

で、調整したところ、どうにか見合い点が見つかりました。
実際の具合がどうかは実写してみないと分かりませんが、ひとまずレデューサーとオフアキの併用にめどが立ちました。レデューサーが使えると、F値が一段明るくなって写真の撮りやすさがまるで変わるはずなので楽しみです。
*1:その意味で「結露防止ヒーターリング」を買ったタイミングは図らずもギリギリでした。hpn.hatenablog.com
*2:https://web.archive.org/web/20160316093615/http://www.syumitto.jp/SHOP/CE93648-cp2016.html
*3:現在、使用者が比較的多いと思われるZWOのオフアキシスガイダーのプリズムが8mm角、大型プリズムを採用したOAG-Lでも12mm角なので、それらと比べると広視野でガイド星が見つけやすくなっています。
*4:ちなみに、送料を考えると本家サイトで買うよりヨドバシから買った方が安いですw
*5:全長約12mm、シュミカセねじ部分6mm、M48ねじ部分4mm