今年の年末はぽかぽか陽気で、ちっとも年末という気がしないのですが、それでもカレンダーは無常に過ぎていくもの。今年もこの1年をざっくり振り返ってみましょう。
まずはハードウェアについて。
カメラや光学系については、もういい加減充実しているので「さすがにそろそろ打ち止めだろう」と思っていたのですが、新年早々、直前に迫った「春の銀河祭り」にあおられて新しいガイドカメラを入手。
撮像素子が1/1.2型と大きくてオフアキには最適ですし、赤外線フィルターも付属していて月面撮影にも十二分に使えそう。しかも、価格も税込約5万と比較的安く、お買い得でした。ただ、新製品ゆえかドライバのサポート周りは弱く、改善が必要かなという気がしました。特にT〇MITAさん、製品が動作しないドライバを同梱するのは止めてくれませんかね……。
これで「春の銀河祭り」もOK……と思ったものの、実際に撮影を始めると今度は「対系外銀河砲」のEdgeHD800の結露が気になるように。そこで、5月にセレストロンの「結露防止ヒーターリング」を購入。
あわせて、ヒーターの動作確認の意味も含めサーモグラフィーカメラも買ってしまいました。
なお、これを買った直後(6月5日)にビクセンがセレストロンとの代理店契約を終了。まるで駆け込みで購入したような格好になりました(^^; ちなみに、9月にはPC・スマホ等の周辺機器取扱やInsta360の代理店として知られる(株)アーキサイトが、セレストロンの代理店に。この製品も、ビクセン時代の量販店価格より2~3000円ほど安くなったのは内緒ですorz
さて発熱の状態をモニタリングしたところ、ヒーターリングを12VDC電源に直結してしまうと発熱が激しすぎ。逆にUSBの5Vでは補正板全体を温めきれないのが判明しました。そこで、入谷のaitendoで600円ちょっとの可変降圧モジュールを買ってきて、降圧装置を組み立て。おそらくこれで丁度いい感じに働いてくれるはずです。
ケース含め、いい感じに降圧装置完成♪ これでヒーターもいい感じに調整……できるんじゃないかなぁ……できるといいなぁ😅 pic.twitter.com/LmBFcT2PrX
— HIROPON (@hiropon_hp2) May 12, 2025
なお、実地検証はいまだにできていなかったり(^^; 次の春が勝負ですね。
そして、今年から遅まきながら赤道儀化AZ-GTi+ASI533MC Proをサブシステムとして本格運用始めたのですが、ASI2600MC Proより撮像素子が小さい分、より短焦点の鏡筒が欲しくなり、つい先日とうとうAskarのFMA135をお迎え。
まだまだテスト運用中ですが、撮れる対象が増えると色々楽しくなりそうです。
あと、自分で購入したものではありませんが、Svbony Japan様から「SV220 H-Alpha&OIII デュアルナローバンドフィルター [3nm]」と「SV220 SII & OIIIデュアルナローバンドフィルター [7nm]」のレビュー依頼をいただきました。
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いずれも性能的には素晴らしく、特に「SV220 H-Alpha&OIII デュアルナローバンドフィルター [3nm]」の方はすっかり欲しくなってしまいました。L-Ultimateは既に持っているものの、サブ機との2台態勢だと、いずれにしてもフィルター2枚いる場面も少なくないしな……(ぉぃ
次に、今年撮影した写真について。一覧がこちら(オリジナルサイズはこちら))。

ちゃんと仕上げたのは29枚*1で、昨年の43枚と比べると大幅減。とはいえ、昨年はメシエ天体コンプリートのために散開星団や球状星団ばかりをガシガシ撮っていた時期があるので、そこは割り引かねばなりません。参考までに、2022年は27枚、2023年は28枚なので、去年が異常だっただけで平均的と言えます。
ただ、赤道儀化AZ-GTi+ASI533MC Proを本格運用し始めた割には……という気もするので、来年はそのあたりをなんとかしたいところです。
今年は特に「彗星の当たり年」というわけではなかったのですが、年初早々からアトラス彗星(C/2024 G3)の撮影に奔走しました。昨年の紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3)の余韻が残っていたのかもしれません。
その後も、夕空で明るくなったレモン彗星(C/2025 A6)、史上3つ目にして、最大の離心率を持つ恒星間天体3I/アトラス彗星と、自分にしては珍しく3つも彗星を撮っています。一般に、彗星は尾が淡い一方で短時間で撮影する必要があり、一部のごく明るい彗星を除いては街なかで撮影するには極めて不向きなのですが、特にレモン彗星(C/2025 A6)については想像以上にイオンテールがよく写り、嬉しい誤算となりました。
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そして今年は、非ナローバンド回帰の年でもありました。系外銀河のみならず、反射星雲の成分を含む三裂星雲 M20、もろ反射星雲の魔女の横顔星雲 IC2118などはまさに「非ナローバンド」の特徴が出た作品。LED照明の普及が進んで本当に厳しいのですが、それでもある程度はなんとかなるのだというのを示せたかと思います。
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中でも白眉はアイリス星雲 LBN487。東京都心からここまで写るのかと、自分でも驚いた作品です。ひと昔前と比べても、カメラとソフトウェアの性能で、限界値は明らかに引き上げられてますね。
最後に、今年ページビューの多かった記事トップ10です。
- 天体撮影で利用しているツール一覧
- 水冷服導入 ~ICEMAN PRO-X簡易レビュー~
- アトラス彗星(C/2024 G3)
- Image Composite Editorの入手先
- ショックコード交換
- 光害カットフィルターの比較
- 国内で簡単に入手できる望遠鏡一覧(口径15cm以下~25cmクラス編)
- SG-3500のバッテリー交換
- オートガイダー新調 ~QHY5III585M簡易レビュー(外観編)
- セレストロン「結露防止ヒーターリング」 レビュー
1位は昨年に引き続き、普段撮影や画像処理に利用しているツール類を紹介したエントリーが連覇。ツール選びには各人のノウハウが含まれることもあり、ニースが高いのでしょう。さすがの強さですね。ソフトウェアがらみと言えば4位のエントリーも昨年と同着で、同じくニーズの高さが伺えます。
2位には昨年購入した水冷服の記事がランクイン。今年の夏も暑かったですからね……。夜間でも、街なかでは本気で熱中症対策を考えないとかなりヤバいです。
3位はアトラス彗星(C/2024 G3)の記事。「アトラス彗星」という固有名の彗星は非常に多いので、果たしてこれらのアクセスのうちのどれだけがC/2024 G3目当てだったのか*2……とも思いましたが、アクセスが1月に集中しているので、実際にC/2024 G3目当てだったようです(^^;
5位と8位にはメンテナンス系の記事が入りました。これらの記事は、去年もそれぞれ5位と9位だったので、根強い需要があるようです。しかしSG-3500、なかなかしぶとく残りますね(苦笑)
6位と7位はそれぞれ2020年と2021年の古い記事。これらは去年もランクインしていましたが、現在とは状況も色々変わってきていますので、さすがに更新した方がいいかもです(と、去年も言ってた気がする(^^;)。
9位と10位は今年購入した物品のレビュー記事。まぁ、順当なところでしょうか。
ちなみに昨年、一昨年とランクインしていたCP+の記事は惜しくも11位でランク外。行った日が遅くてニュース価値が下がってからのレポートだったので、これは仕方のないところでしょう。