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天文機材でも

そういえば、光学機器でも利き手や利き目の関係で使いづらいものがちらほらあります。*1


比較的よく知られたものとしてはカメラ。グリップやシャッターボタン、各種設定ボタン、ダイヤルの配置はほぼすべてが右利きが前提です。

また、一眼レフのファインダーは本体中央よりも左側にあるため、右目で覗いている場合には左目の視界が開けていますが、左目で覗くとカメラ本体が顔に被さって視界を遮られる上、設定ボタンの操作が大変やりづらくなります。


望遠鏡では、ファインダーの位置が望遠鏡の後方から見て左側にあるものが多く、左目で覗くのが困難です。右側に付け替えられるものもありますが、別売りパーツが必要な場合もあったりして、完全にバリアフリーというわけでもありません。

ニュートン反射だと光路が左側に導き出されている分、さらに話が面倒で、鏡筒を180度回転させたうえで、接眼部下側に来てしまうファインダーを無理して使うか、鏡筒に穴をあけてファインダー台座を増設するかくらいしか手がなさそうです。


そういえば、経緯台のベストセラーである「ポルタII経緯台」も、片持ちフォークという構造上仕方がないとはいえ、微動ハンドルが右側にしかない関係で、右手でしか操作ができませんね。まぁ、この程度の大雑把な操作なら、利き手でなくてもそれほど不便は感じなさそうですが……。


ただでさえ少ない趣味人口の、さらに10%程度に配慮しろというのも現実的には無茶な話ですが、なるべくバリアが低くなるような製品設計をお願いしたいところです。

*1:自分の場合、元左利き、利き目が左、斜視のため両眼視不可と、光学機器を使う上で結構厄介ごとが多かったりします。