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新年初のお買いもの

少々遅くなりましたが、みなさま、明けましておめでとうございます。*1

さて、新年早々、とあるものを買い込みました。といっても、天文とは全く関係ないのですが(^^;


実は家の事情*2で、昨年の11月半ばごろから家族の晩御飯を私が作っています。一応、過去には地方で1人暮らしをしていたこともあって料理すること自体に大きな問題はないのですが……ちょっと困ったのが包丁です。

私の利き手は現在、矯正されて右になっていますが、元来は左利き。物を投げたり刃物を持ったりはもっぱら左手でやっています。当然、包丁も左手で扱うのですが、これがすこぶる使いづらいのです。


特に問題になるのは、一番使用頻度が高い片刃の三徳包丁。通常、片刃の包丁は、持った時に右の面に刃が来て、左の面がフラットになっています。なので、左手で物を押さえて右手に持った包丁をまっすぐ下におろすと、スライスされたものは刃の傾斜に沿って外側に倒れていきます。

ところが、これを左手で扱うとどうなるか。右手で物を押さえて左手に持った包丁をまっすぐ下におろすと……刃の傾斜に沿って倒れていくはずの右側の物体は押さえられていて動きませんから、逆に包丁の方が外へ外へと押し出されていくことになります。しかも、スライスされたものはフラットな面に貼りついてしまうので、いちいちこれを剥がさなければならず……。つまり、まともに物をスライスすることすら困難なわけです*3



これまで長いこと、包丁がうまく扱えないのは自分が不器用なせいだと思い込んでいたのですが、上のようなことを冷静に考えると、どうも道具の方に問題がありそうという結論に達しました。

そこで、アマゾンで比較的安く販売されていた、正広というメーカーの「MSC MS-400 三徳型 左用」というのを試しに買ってみることに。

238039 正広 MSC MS-400 三徳型 左用 #11045 4422ai

238039 正広 MSC MS-400 三徳型 左用 #11045 4422ai

で、今晩早速使ってみたのですが……まさに「衝撃!」の一言。何も考えなくてもまっすぐ切れる!切ったものが包丁からスッと離れる!


「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、私にとっては、その「当たり前」が今までの道具では不可能だったのです。大げさではなく「包丁というのはこういう道具だったのか」というのを初めて知った気がします。

左利きの人は、少々割高でも絶対に左利き用の包丁を使うべきだと思いました。


それにしても、左利き用の包丁は選択肢が少ない上に入手性が悪く、しかも割高。このあたりはなんとかしてほしいところです。左利きの割合は人口の10%前後らしいので、仕方ないところかもしれませんが、包丁に限らず何かと不便することが多いです。

そして、利き手の違いひとつでこの有様ですから、他の切り口で見ると、たとえ自分たちが気づかなかったとしても、様々な場面で使いづらさを感じている人もそれぞれいるのだろうなぁ、と。効率を求める現代社会だと難しい部分はありますが、多様性とかユニバーサルデザインとかをもっと積極的に考えてもいいんじゃないかと思いました(小並感

*1:まだ松が取れていないからセーフ(^^;

*2:離婚とかではないです。そもそも独身ですし。

*3:理屈の上では、刃先角度の分だけ包丁を傾けて切ればまっすぐ切れるはずですが、そんなアクロバティックなことをしないとまともに切れない時点で問題です。