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「文化庁の独走を許すな」池田信夫氏らがダウンロード違法化に反対

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2007/12/27/18030.html
MIAUがダウンロード違法化反対のシンポジウムを開いたとのこと。MIAUの発起人の1人である小寺氏のブログによれば、このシンポジウムの様子が後で動画配信される予定もあるようなので、もし公開されたらぜひ見たいと思います。
それにしてもこの問題、もし違法化されたりしたらとにかく弊害が大きすぎます。例えば個人サイトで二次創作が公開されていた場合。実際のところ個人サイトの多くは著作権者の許諾を取っていない(取れない)だろうと思いますが、もしこういうサイトから二次創作をダウンロードした場合でも、違法状態になりかねません*1
また、ネットを使っている人で「どんな些細なものであれ、違法コピーされたものをダウンロードしたことなど1度もない」と自信を持って言える人はほとんどいないだろうと思いますが、だとすると極端な話「誰であろうと手当たり次第に訴追し放題」という、どこかの北の国も真っ青な状況が現出しないとも限りません*2。いくらなんでもそんなことは…と思いたいところですが、概してこの手の法律というのは抽象的なもので、実際の運用は省令などで解釈が与えられることがほとんど。一方で、憲法でさえ解釈を変えることで意味合いが変遷してきていることを考えると、上記のような危険が将来にわたってないとはとても言えません。
幸か不幸か、ねじれ国会で法律審議が滞っているために、すぐに今国会に法案提出とはならないだろうと思われるのが救いですが…。

*1:当然、公式サイトでないのは明らかですので「違法サイトであると知ってダウンロードした」と解釈されてもおかしくないかと。

*2:ダウンロードの刑事罰化に、一時期議論されていた著作権侵害非親告罪化が加わればさらに事態は最悪です。