結局、ニコンの10×42HG L DCFを買っちゃいました。お値段13万4000円…。これでしばらく高額商品は買えませんね(^^;
8倍のモデルと10倍のモデルのどちらにするかで相当迷ったのですが、慣れている倍率ということで10倍を選びました。それに、視野が広いほうが動き回る鳥を探しやすいと言われますが、たいていは肉眼で目標を確認してから見ますから、実用上はあまり問題ないかと思います。
というわけで、早速簡単ながらレビューをば。同梱されているのは専用ソフトケースとストラップ、そして本体には対物レンズと接眼レンズにそれぞれキャップがついています。ただ、このキャップが少々チャチで、特に対物レンズのものはちょっと触れただけでポロポロ落ちてしまいます。ケースなしでザックに入れたときなど、簡単に脱落して他の荷物で対物レンズに傷がついたりしかねません。高額商品なのですから、こういうところにももう少し気を使ってほしいところです。
さて、次いで本体をチェック。本体は褐色のラバーで覆われ、手にしっくりなじみます。アイカップはポップアップするタイプなので、アルティマのようにゴムの劣化で破損するということはなさそうです。また、視度調整のダイアルは簡単にロックできるようになっていて、不用意に動かないようにできています。アルティマはこの視度調整ダイアルが非常に簡単に回ってしまいましたので、その点、助かります。
本体サイズはアルティマの高さ132mm、幅174mmに対して、10×42HG L DCFが高さ157mm、幅139mmですから、数字上は若干コンパクトになっているはずなんですが、写真を見てのとおり、それほどコンパクトな感じはしません。前にも書きましたが、やはり口径40mm以上のサイズになるとダハプリズムのご利益はあまりないようです。
レンズとプリズムは当然のことながら全面マルチコートです。対物レンズ側から覗いてみると、レンズ表面の反射が非常に少なく、コーティングが優秀なのが一目瞭然です。上の写真の左側がアルティマ、右が10×42HG L DCFですが、10×42HG L DCFの方がレンズ表面の反射が弱いことが分かります。アルティマもあの価格帯ではかなり上等なコーティングだったはずですが、やはり比べ物になりません(^^;
また、鏡筒内部をストロボ焚いて撮影してみると、アルティマ(上写真)は比較的ツルンとしている一方、10×42HG L DCF(下写真)の方は筒内反射対策と思われる多数の同心円状の溝や絞り環があるのが分かります。つや消し処理も丁寧ですし、さすがは最上位機種といったところでしょうか。
実際に月などを見てみても、色収差やゴーストはほとんど感じられず、像も極めてシャープ。これまで使っていたアルティマと比べると、まったくの別次元です。まぁ、値段が4倍以上違うんですから、そのくらいの決定的な差を見せてくれないと困るんですが…(^^;
さて、こうしてデジタル一眼に双眼鏡にと光学器械が揃ってくると、気になるのがレンズのカビ対策。たまったヨドバシのポイントで小さい防湿庫でも買うかなぁ…( ̄w ̄;ゞ