http://digicame-info.com/2010/02/dxomarkkiss-x4x3.html
EOS Kiss X4に採用されているCMOSはEOS 7Dに採用されたものと基本的に同じものだろうと思いますが、かなり優秀な結果が出ていますね。センサー自体の素性は良さそうです。
ただ、1800万画素という高画素数のポテンシャルを生かそうとすると、レンズを含め、かなり大変なことになりそうです。
まず、撮像素子が要求するレンズの解像度は
(1000/画素ピッチ)/2
で求められます。EOS Kiss X4に採用されているCMOSの画素ピッチは4.30μmと言われていますので、要求解像度は(1000/4.3)/2で約116本/mm(白地に黒の線を引いた時、その黒線を1mmあたり116本までかき分けることが可能、という意味)となります。
一方、レンズの解像度ですが、EOS Kiss X4とセットで販売されるEF-S 18-55mm f/3.5-5.6 IS、こちらのデータによれば、画像中央の解像度の最もよいところで2400LW/PH(line widths per picture height)といったところ。本/mmに換算すれば*1約80本/mm程度となります。上記サイトに掲載されている他のレンズの性能も併せて見てもらうと分かりますが、この解像度、実は相当に優秀な値です。…が、それでも足りていないのは一目瞭然ですね。
まぁ、レンズ性能のわずかな違いすら反映しうるという意味で、画素数に余裕があるのは(性能面でのデメリットがない限り)一概に悪いこととはいえませんが、もはやこれ以上の画素数向上は、物理的にもあまり意味がないような…。なんにせよ、難儀な時代になったものです( ̄w ̄;ゞ
*1:詳しい説明は省きますが、LW/PHの値をセンサーの高さで割り、さらに1/2すれば本/mmが求められます。