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K-5IIs簡易レビュー


先週、いてもたってもいられず、結局K-5IIsを買ってしまいました。これまで使ってきたK-7自体、買ってから丸3年近く酷使してきましたし、元々高感度性能などに不満もありましたので思い切って。ローパスレスのK-5IIsにしたのは、もちろんその解像度を期待してのことですが、さて、どんなもんでしょうか。なお、以下の作例については、サムネイルをクリックすると「Picasaウェブアルバム」上でオリジナルの画像を見ることができます。

解像感

論より証拠、K-7と撮り比べてみました。使ったレンズはDA55-300mmF4-5.8ED。普及価格帯のレンズですが、ローパスレスの恩恵はあるものでしょうか…?


K-7+DA55-300mmF4-5.8ED 300mm, F8, ISO100, FineSharpness +1
K-5IIs+DA55-300mmF4-5.8ED 300mm, F8, ISO100, FineSharpness +1


上の画像の一部を実寸大で表示

いや、もう一目瞭然というかなんというか…。多少画素数がK-5IIsの方が多いとはいえ、まるで違うレンズで撮ったかのような写りの差です。ローパスフィルターがいかに画質に悪影響を与えていたかがよくわかります。ちなみに、心配されたモアレや偽色については、今のところ特に見られていません。

感度比較

高感度性能についてはどうでしょう?まずはK-7から。


ISO100ISO200ISO400
ISO800ISO1600ISO3200
だいたいISO800あたりで急にノイズが目立ち始め、ISO1600になるとさらに顕著に。ディテールも怪しくなってきます。ISO3200ではカラーバランスも崩れ、非常用としてもちょっと使いたくない感じです。
では、一方のK-5IIsのほうはどうかというと…

ISO100ISO200ISO400
ISO800ISO1600ISO3200
 
ISO6400ISO12800 
ISO800までは画像に全く変化はなく、ISO1600でようやくわずかに影部分の描写の変化が認められる程度。ISO3200でも、K-7のISO800よりきれいかもしれません。ISO6400になるとさすがに立体感が失われてきますし、ISO12800ではかなり画像が荒れてますが、それでもなお、K-7のISO3200よりは見られる絵になっているように思います。これなら、用途によっては十分使い物になるでしょう。

…と、まぁ、ちょっと触ってみた感じ、総じて非常に描写性能に優れたカメラと言っていいと思います。ただ、その真の性能を最大限に発揮させようと思えば、レンズ性能のみならず、手ブレやミラーショックにも十分に注意しておく必要があるでしょう。もちろん、普通に使っても、他のカメラとはちょっと次元の違った解像感が楽しめるのは間違いないですが。