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馬頭星雲

このところEdgeHD 800の方にかかりきりだったので、週末は久しぶりにED103Sの方を持ち出し。空っ風が強くて長焦点ガイドにはつらい季節ですし、大きく広がった散光星雲も多いので、短焦点屈折や望遠レンズの方がこの季節は向いてます。

というわけで、狙うはオリオン座の三ツ星の脇にある馬頭星雲です。図鑑にはたいてい載っていて有名な割に眼視ではほとんど見えず、そのくせあの見事な形。子供の頃から好きな天体の1つでした。

とはいえ、お世辞にも明るいとは言いづらい天体ですし、光害バリバリの都心でどこまで写るか不安だったのですが…



2013年12月8日 ビクセンED103S(D103mm, f795mm) SXP赤道儀
Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3, ISO1600, 露出120秒×16コマ
ガイド鏡(D60mm, f540mm)+Lodestar改+PHD guidingによるオートガイド
ステライメージVer.7.0で画像処理

うん、思ったよりは写りました。撮影途中でちょっとしたトラブルもあり、コンポジット枚数が予定の半分以下しか確保できなかったんですが、それでも「燃える木」ことNGC2024含め、まずまずといったところでしょうか。

露出不足気味のものを強引に処理した分、レベル調整直後の画像には粒状感が目立ちましたが、ここはRチャンネルのみに軽くぼかしをかけてカバー。このあたりは赤がメインの散光星雲だからこそ取れる手段ですね。

そこそこ撮れることが分かったので、次回は最低でも倍は露出をかけて、もう少しきれいに仕上げたいところです。「午年」の年賀状のネタにも使えそうですし…(^^;