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自動解析でノイズを軽減する「Neat Image v7 Pro」発売

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20160308_747278.html

高感度ノイズなどを高精度で除去するという「Neat Image v7 Pro」が発売に。単体で動くスタンドアローン版と、Photoshop用のプラグイン版があり、価格は前者が9930円、後者が11230円とのこと。

言われてみればその昔、Neat Imageというソフトの名前は聞いたことがありましたが、デジカメの性能が上がって高感度ノイズがあまり問題にならなくなったせいか、すっかり存在を忘れていました。しかし、ノイズは一般撮影では問題にならなくなりつつあるとはいえ、極端な強調処理を施すことの多い天体写真では依然として重要な問題です。


そこで、実際にデモ版をダウンロードして試してみました。ちなみにこのデモ版、ドラッグ&ドロップができないとか、保存形式がJPEGに限られ画質も「高画質」で固定されているなど多少の機能制限はありますが、かなり普通に使えるのでダウンロードして損はないと思います。

で、特に何も考えずにデフォルトの設定のまま処理した結果がこちら。

たしかに、ノイズがかなりきれいに取り除かれています。微光星が消えたり、星雲の細部がつぶれたりといった、この手のノイズ除去機能にありがちな破綻も目立たず、さすがに専用ソフトだけのことはあるという感じです。

ただ、ノイズがあまりにもきれいに除去されすぎていて、ツルツルで不自然な感じもします。高感度で撮ったらこのくらいのノイズは乗るはず、という先入観が見る側にあるのかもしれませんが……なかなか難しいものです。