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惑星撮影システム初稼働


こうして組み上げた拡大撮影システムで、昨夜、衝が近づいた木星を狙ってみました。

心配していたピントは、今度こそきちんと合いました。が、冬型の気圧配置のせいでシーイングは最悪。ピント合わせにもかなり難渋しました(実際、ジャスピンかどうか、かなり怪しいです)。それでも、どうにかこうにかモノクロ、カラーともに30fpsで90秒ずつ撮影できました。

実はこの時、シャッタースピードの設定を間違えて、全て5msで撮影してしまったのですが、それでも問題なく写っているあたり、ASI120MM、ASI120MCともにかなりの高感度なのは間違いないところです。気温が低いせいか、ノイズもそれほど気になりませんでした。

こうして撮影した動画をスタッキングして画像処理した結果がこれです。



2013年12月22日0時49分 セレストロンEdge HD 800+Meade 3x Ultra Xtender(D203mm, f6096mm) SXP赤道儀
L画像:ZWO ASI120MM, 1/200秒, 29fps, 3720フレーム中930フレームをスタック
RGB画像:ZWO ASI120MC, 1/200秒, 52fps, 5986フレーム中1496フレームをスタック

なぜかRegistax6ではうまくスタッキングできなかったので、AutoStakkert!2でスタッキングした上でRegistax6でウェーブレット処理、その後ステライメージでLRGB合成を行っています。

シーイングがほとんど最悪に近い上、初撮影だったことを考えると、まずまずのところでしょうか。初撮影ゆえセッティングにもたついて、大赤班を逃がしてしまったのは惜しいことをしました。かろうじて端っこに写っていますが…