【追記 2017/10/14】
この件、もう少し詳しく検証したので、こちらもご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/hp2/20171014/1507992412
ASI120系に特有の問題かもしれません。
先日、土星を撮影する際にFireCapture v2.5を使おうとしたのですが、なぜかフレームレートが15fpsあたりから上がらないという問題が発生しました。v2.6betaに変えてみても症状は変わりません。
使っているカメラはZWOのASI120MMおよび同MC。スペック上はUSB2.0接続において1280×960ピクセル, 30fpsが出ることになっていますし、実際、FireCapture v2.4では問題なくその通りのスペックが出ています。となると、怪しいのはソフト側の設定です。
操作パネルの「Control」の項に「歯車」の書かれたボタンがありますが、ここをクリックすると上のようなパネルが開きます。
ここで注目すべきは「USB Traffic」の項。これは、USBの帯域を制限してPCの負荷を減らしたり、他の機器との干渉を防ぐための設定ですが、ASI120MMの場合、ここがデフォルトで最小値の「40」になっていました。これでは速度が出るはずもありません。迷わず最大値の「100」に上げてみます。*1
すると15fps以下にとどまっていたフレームレートが18fps前後まで上がりました。しかしそれでも30fpsには遠く及びません。そこでさらに「High Speed」オプションにチェックを入れます。
そうすると無事、30fps前後までフレームレートが上がりました。もし思ったほどFPSが上がらないという場合、これらの項目をチェックしてみるとよいでしょう。
なお、「USB Traffic」の値を変えずに「High Speed」だけにチェックを入れてもフレームレートはほとんど改善しませんでした。まずは帯域をしっかり確保すべし、ということなのでしょう。
ただし、FireCaptureでは使用するカメラのメーカーや機種によって、設定項目やデフォルトの設定値が異なります。細部まで上記のとおりとは限りませんので、そこだけは注意してください。