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SEO-SP3ファーストライト

先日、天体撮影用の改造に出していたKiss X5が帰還しました。この手の改造はいくつかの業者が行っていますが、今回選んだのは三基光学館などが窓口となっている「SEO-SP3」。性能などの面で評価の高い改造です。

同時に、EFマウント内部に取り付けができる光害カットフィルター「IDAS/SEO LPS-P2-FF」も購入。これで先週末、いて座の散光星雲M8(干潟星雲)とM20(三裂星雲)を狙ってみました。やっぱりIRカットフィルターを取り払ったからには、赤い星雲を狙ってみたいものです。また、撮影にはもう1つの新兵器であるレデューサーも投入してます(^^;



2012年5月19日 ビクセンED103S+レデューサーED(D103mm, f533mm) SXD赤道儀
Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3(ISO400) 露出120秒×8コマ ステライメージVer.6.5で画像処理

なるほど、赤い星雲がよく写ってます。また、光害カットフィルターの効果も絶大で、これまでの2倍以上の露出がかけられそうです。ただ、撮像素子のクリーニング機構も取り去られてしまっているため、こまめな掃除は必須。この写真でも、トーン修正で目立たなくなってはいますが、ゴミがいくつか写りこんでいます。できれば、後述の周辺減光の件も含め、フラット補正を併用したいところです。

また、レデューサーの方ですが、視野が広がる分、周辺減光が激しくなるのは仕方のないところ(こちらも画像処理とトリミングで目立たなくなっていますが)。一方、周辺部の星像の流れ具合が場所によって均一ではないのが気になります。カメラとレデューサーをつなぐ「直焦ワイドアダプター」あたりでスケアリングのずれが起こっているのかもしれません。今後、要チェックです。

それにしても…最微光星が2等星程度という劣悪極まりない環境下、よくぞここまで写るものです。銀塩時代ではとても考えられません。デジタル技術恐るべし、といったところでしょうか。