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各社からデジカメ新製品が発表

ペンタックス

http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/01/24/7784.html
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/01/24/7789.html
前々からこの日あたりに何かを発表すると情報を流していたペンタックスですが、それだけ力を入れていたにもかかわらず、他社の発表と見事にかぶってすっかり影が薄く…( ̄▽ ̄;ゞ まぁ、らしいといえばらしいんですが(^^;
発表になったのはK10Dの後継機であるK20Dと、エントリー機のK200D。そしてレンズが何本か。
まずK20Dの方ですが、K10Dの1020万画素CCDから1460万画素CMOSへと、撮像素子をガラッと入れ替えてきました。てっきり撮像素子は据え置きで熟成させる方向に持っていくかと思っていたので、この切り換えはちょっと驚き。素子のサイズは同じなので、画素ピッチは画素が増えたぶん小さくなっているはずですし、初めて採用する素子ですから、うまくチューニングできているかどうかがやや心配です。まぁ、この辺の判断は様々な作例が出てきてからでしょうか。
それ以外には、ライブビューへの対応が目立つところ。もはやライブビューはデジタル一眼の標準機能になった感がありますね。ただし、K20Dのライブビューはあくまでも構図確認用で、コントラストAFなどは採用していない(ライブビュー時、ピントを合わせるたびにミラーが上がったり下がったりする、俗にいう「パタパタAF」(^^;)みたいですので、主にブツ撮り用ですね。
その他にも、こまごまと使い勝手の改良などが行われているようですが、K10Dから買い換えるほどかというと、ちょっと微妙な気がします。新しい撮像素子によって劇的な画質の向上でもあれば別ですが…。
一方のK200Dは、位置づけとしてはK100D Superの後継ではなく、K100D SuperK20Dの間を埋めるものとのこと。実際、K200Dは上位機と同様、防塵・防滴となっていますし、撮像素子もK10Dで使われていた1020万画素CCDを採用するなど、上位機ゆずりの機能を持った機種となっています。一方、ペンタミラーを採用していたり、単三電池で駆動できるなどといったあたりはエントリー機っぽいところです。
ただ、個人的にはこの機種、ちょっと中途半端すぎるように思います。今となっては、610万画素CCDを採用しているK100D Superのエントリー市場での競争力はさして高くないはずですので、実態としてはこの機種がエントリー市場を支えることになると思うのですが、防塵・防滴のせいでK100D Superより重くなってしまっているというのは、このクラスではかえってマイナスになりかねません。また、エントリー機でこそ求められそうなライブビューには非対応。一方で、エントリーよりもうちょっと上のクラスに位置づけると、今度はペンタミラー採用というのがマイナスポイントに。重さ、大きさが気にならないのであれば、値段の下がったK10Dを買ったほうが幸せになれそうです(^^;
と、個人的にはなんとなくイマイチ感の漂うカメラの新製品ですが、同時に発表されたレンズのほうはなかなか魅力的。特に「DA 35mm F2.8 Macro Limited」は、外見も含めてなかなか惹かれるものがあります。標準レンズとしてもよさそうですね、コレ。

キャノン

http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2008/01/24/7811.html
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/01/24/7804.html
意図的にかどうかは知りませんが、ペンタックスの発表にピタリと合わせてきたキャノンは、EOS Kiss Digital Xの後継機、EOS Kiss X2などを発表。こちらは順当な進化系といったところでしょうか。ライブビューを搭載してきたのはK20Dと同様ですが、こちらはコンデジと同様のコントラストAFにも対応。コンデジからのステップアップということを考えれば、コントラストAFが使えるのは初心者にアピールしやすそうです。もっともこれも、本体が軽ければこそ。そういう意味ではコンセプトは一貫しているし、よくまとまっていると思います。逆に言えば、従来EOS Kissシリーズを支持してきたような層以外にはウケがよくないのもそのままだろうと思いますが…(^^;

富士フィルム

http://dc.watch.impress.co.jp/cda/compact/2008/01/24/7812.html
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/compact/2008/01/24/7783.html
今日、製品発表を行った3社の中では一番頑張ってたんじゃないかと個人的に思うのがここ。特に注目は、いわゆる「ネオ一眼」のFinePix S100FSですね。最近では珍しくなった2/3インチの大型CCDを採用している上、28mm〜400mmの14.3倍ズームとマルチアングル液晶を備え、また、「Velvia」、「PROVIA」、「ASTIA」といった同社のフィルムブランド名を冠したフィルムシミュレーションモードを搭載するなど、いかにも玄人受けしそうな機種に仕上がっています。個人的にはかなりグラッと来るものがあるんですが、10万円前後と予想される価格がネックでしょうか。それに全体重量がほぼ1kgというのも、いささか可愛げのないところです(^^; とはいえ、久々にメーカーの良心を見た気がしましたよ。