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オリンパス、Eシステム旗艦モデル「E-3」

http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/10/17/7183.html
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/10/17/7220.html
2003年の「E-1」発売以来、ずっと待ち望まれていたEシリーズのフラッグシップ機が発表に。事前情報どおりバリアングル液晶を搭載していますが、注目はむしろファインダーでしょうか。フォーサーズの場合、撮像素子の小ささが災いしてファインダーが見づらいものが多かったのですが、このE-3の場合、ファインダーの光学系を見直すことで視野率100%、ファインダー倍率1.15倍を達成しています。他陣営と比べるとそれでもまだ小さそうな気がしますが、従来機に比べれば雲泥の差かと。アイポイントも20mmと比較的長いため、メガネをかけていても無理なく覗けそうなのは嬉しいところです*1
ただ、バリアングル液晶を搭載していてライブビューが可能である一方、E-330に搭載されていたフルタイムライブビュー(いわゆるAモード)には対応しないというのはちょっと残念なところ。E-330以降、Aモードに対応した後継機も出ていないので、できれば何とかしてほしかったところです*2。下位機種でできることが上位機種でできないっていうのも収まり悪いですし。
それにしても、発表だけでももう少し早くできるとよかったのですけど。ファインダーなど、フラッグシップらしい気合は見られるものの、バリアングル液晶などは先日発表になったパナソニックDMC-L10と完全にカブってますからねぇ。撮像素子もたぶん同じですし、せっかくの印象が薄れてしまった感が無きにしも非ずです。

*1:メガネ人口がこれだけ多いのに、アイポイントに気を配ったモデルが意外と少ないのは実に不思議なところ。例えば同じオリンパスE-410や510、パナソニックDMC-L10などはアイポイントが14mmしかありません。以前、実際に覗いてアイポイントの低さが気になったソニーα100は接眼部から16mm。メガネは普通、目から15mmくらいのところにレンズが来るよう設計されているので、これではメガネをかけたままではファインダー全域を見渡せないことになります。接眼レンズが比較的小さいので難しいのかもしれませんが、なんとかしてほしいところです。

*2:このボディのデザインだと、フレーミング用のCCDを入れるスペースがありませんので、無理だろうということはモックアップの時点で分かっていましたが。