さっそく組み立て
前回のエントリからちょっと間が空きましたが、とりあえず一連のパーツがそろったので組み立て開始です。
CPU
Ryzen 7 2700Xです。大きな立方体の箱ですが
開けるとその体積の大半はWraith prismで占められています。
内容物はWraith prismとCPU本体、エンブレムといったところ。今回必要なのはCPUのみなので、Writh prismは未開封のまま元箱の中にお戻りいただきます(^^;
マザーボードへの取り付けはそれほど難しくありませんが、装着の向きだけは間違えないように。ここを間違えるともれなくCPUとマザーボードの双方を壊します。
CPUクーラー
CRYORIGのH7 Quad Lumiです。同社のラインナップの中では中位に属する製品で、サイズは幅123mm、高さ145mm、奥行き98mmに抑えられています。コンパクトなので小さめのケースでも使えますし、ヒートシンクの形状やファンの位置が工夫されているため、メモリスロットに干渉しないのは大きなメリットです。
内容物は本体と説明書、各種の固定金具、予備のファンクリップ、グリスとなっています。
4本のヒートパイプとベースプレートは、ロウ付けで隙間なくしっかりと密着しています。
CPUとの接触面はなめらかですが、鏡面仕上げというわけではないようです。わずかに削り跡が見て取れます。保護シートが貼られているので、剥がすのを忘れないように。
装着した姿はこんな感じ。確かにメモリとは一切干渉していません。横幅も抑えられているので、PCIe x16スロットとの干渉もなし。ただし、PRIME X470-ProのM.2スロットについては、H7 Quad Lumiのヒートシンクが覆いかぶさる形になるので、先にSSDを装着しておいた方がいいでしょう。
イルミネーションはNZXTの「CAM」で制御することができます*1。単純に点灯するものから循環するもの、さらにはCPU温度やオーディオ出力に対応して発光するものなど、様々なパターンがあるので色々と楽しめると思います。
SSD
Samsungの970 Proです。モノ自体は非常にシンプルで、本当にここに512GBもの情報が入ってしまうことに改めて驚いてしまいます。
ちなみに、マザーボードであるPRIME X470-PROにはM.2 SSD用のヒートシンクが付属しているのですが、このヒートシンクの裏側には熱伝導シートが貼ってあり、その表面には緑色の保護フィルムが貼りついています。マザーボードのマニュアルには記載がないのですが、この保護フィルムは使用時に剥がさなければなりません。"REMOVE"とプリントされていますし気づくとは思いますが、バーコードがついていて剥がしてはまずそうに見えないこともないので要注意です。
メモリ
G.SkillのF4-3200C15D-32GTZRです。LEDを備えた「Trident Z RGB」シリーズのOCメモリで、DDR4-3200/PC4-25600相当の動作が保証されています。レイテンシは15-15-15-35-2N。16GBモジュール×2の構成です。
このモジュールについて、同社ではIntel用を謳っていて、動作確認もIntelのシステムでしか行われていません。しかし、ASUSの「D.O.C.P.」を用いてXMPのプロファイルを読み込むことで、Ryzen7のシステムでも特に問題なく動いてくれました。ただし、保証外のイレギュラーな使い方には違いないので、試される方は自己責任でお願いします。
LEDは専用ソフトウェアから光り方を制御できますが、マザーボードからの制御(ASUSの「Aura Sync」など)にも対応しています。光り方はLED特有のギラギラしたものではなく、拡散板のおかげでやさしい色合い。マザーボードのイルミネーションとも雰囲気がマッチしています。
電源
Seasonicの80PLUS Gold認証電源SSR-650FXです。容量650Wのフルモジュラータイプの電源になります。容量はやや大きめですが、メーカーの10年保証がついているということで、信頼がおけるだろうと考えています。
電源やケーブルはそれぞれ立派な袋に収められていますが、こんな袋を再利用することもないと思うので、もっと簡素な包装にして価格をその分下げてほしいところです。
ケース
ある意味、今回の自作で一番警戒が必要なパーツです*2。
詳細なレビューはエルミタージュ秋葉原にあるので参照していただきたいのですが、設計自体は確かによくできています。
しかし、いかんせん安物なのは否めず、鉄板は非常に薄くて容易に変形します。マザーボードのバックパネルをはめるときも、ケースの方が負けてしまってなかなかうまくはまりません。向かって正面右側のパネルを留める手回しネジも、お世辞にも精度が高いとはいえず、同じ脱落防止機能付きとはいえAntec Soloのそれとは雲泥の差です。
使い勝手そのものは悪くないのですから、倍の価格がしてもいいからもう少しちゃんとしたケースが欲しいところです。
さて、これらのパーツを装着して動作確認。
うおっ、まぶしっ!
分かっちゃいたけどピカピカです。デコトラみたいと思ったのはここだけの内緒(^^;
その後、先代マシンからGPUと光学ドライブを移植し、OSのインストールなどを行いましたが特に異常はなく。なお、SSDに関連してですが、NVMeのコントローラはOS標準のものよりSamsungが提供しているものを使った方がパフォーマンスが上がります。特にランダムアクセス系での上昇が大きいので、忘れずに入れておきたいところです。
上がOS標準コントローラ、下がSamsung製コントローラ
さて、残すはオーディオ周りですが……またしても長くなってしまったので次回。