PHD2の日本語マニュアルを公開しています。こちらからどうぞ。

個人サイト「Starry Urban Sky」もよろしく。

「ファインシャープネス2」テスト

昨日発表されたK-7の新ファームウェアで搭載された「ファインシャープネス2」について、簡単にレビュー…というか、テストしてみました。
ファームウェアを1.02にアップデートした上で、シャープネスなし、通常のシャープネス、ファインシャープネス(FS)、ファインシャープネス2(FS2)のそれぞれで同一被写体を撮り比べ。ついでに、K20Dで絶大な効果を発揮し「なんちゃってFOVEON」の異名も頂いたという「6M+FS」および「6M+FS2」についても試してみました。
各条件での生データはこちらにアップしてあるので、ご自分の目で確かめていただきたいのですが、とりあえず、シャープネスなし、通常のシャープネス、FS +4、FS2 +4について、部分を拡大縮小なしで切り出してみました。
シャープネスなし
シャープネス +4
FS +4
FS2 +4
これを見ると、通常のシャープネスでは獅子の頭頂部付近の明暗差がつきすぎて不自然になっており、その上。暗部ノイズも強調されてしまっているのに対し、FSやFS2ではそれらが比較的目立たないのが分かります。さらに、FSとFS2を比べるとFS2の方が効果がはっきり出ており、獅子の表情がより判別しやすくなっています。不自然さもそれほどではありませんし、K-7の描写がやや軟調気味であることを考えると、解像感重視の絵作りを好むのであれば、FS2を積極的に使ってもよさそうです。
なお、「6M+FS」と「6M+FS2」ですが、効果がはっきり分かるのはやはり「6M+FS2」の方。ただ、記録画素数を減らした効果はそれほど感じられないような気がするので、わざわざ「6M+FS2」を選ぶ必然性はあまりないかもしれません。