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というわけで…

昨日、ようやく「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見にいけました。このところ、土日も何もありませんでしたからねぇ…( ̄w ̄;ゞ 場所は「序」の時と同じくユナイテッド・シネマ豊洲*1。昼間の回でしたが、さすがにもう、見たい人はおおむね一巡以上したのか、今回も劇場内は比較的空いてて、スクリーンの真ん前でゆっくり落ち着いて見ることができました*2
というわけで、いまさらですが感想めいたものを。
前回の「序」ではその映像&クライマックスに向けての演出の完成度に驚かされましたが、その路線は今回も継承。相変わらず使徒は怖さが倍増してるし、今回はアクションシーンが多いこともあって、映像的な派手さは前回以上です。なんだかんだ言っても、ロボットアニメは動いて戦ってなんぼってところがあるので、迫力ある戦闘シーンには大満足。さらに、合間に日常シーンをうまく織り交ぜてあるので、一見平和な日常と戦闘とのコントラストが余計に際立ってます。冗長さを感じさせずに日常風景を切り取ってみせるあたりは、さすがにうまいなぁと思わせられますね。
一方、登場人物の方に関しては、かなり明確に旧作から性格が変わっている印象が。いや、性格が変わっているというよりは、基本の性格は同じなのだけど周囲との接し方が変わっていると言うべきか…良くも悪くも非常に分かりやすくなっています。レイとアスカはシンジに対して明らかに好意を持っているし、レイは周囲に挨拶やお礼を言えるようになってるし、アスカはレイの心情を慮って3号機搭乗を承諾するし、シンジに至っては他のすべてを犠牲にしてまでレイを助けようとするし…。そこには旧作にあったような「他者との絶対的な断絶」はなく、不器用でぎこちないながらも互いにコミュニケーションを取ろうとする姿が。ただ、このあたりはファンによって賛否両論が出そうなところではありますね。特に、旧作に熱中していた層は旧作のシンジと強くシンクロしていたはずで、彼らからすると(一般的なレベルから言えばまだまだとはいえ)他者とコミュニケーションを取り、能動的に動くシンジには強い違和感&一種の疎外感のようなものを感じるのではないかと。まぁ、どちらがいいとか悪いとかいう話ではないですけどね。個人的には、新作の登場人物たちはちょっと健康的過ぎるかなぁとは思います*3。シンジなんて、最後の戦いじゃまるっきり少年マンガの主人公してましたもの。「エヴァ」がこんな分かりやすくていいのか!?(笑)
さて登場人物といえば、新キャラクターの真希波・マリ・イラストリアスですが…こちらは出番は多くないながらも思った以上に魅力的なキャラに。新たに付け加わった、という意味でもジョーカー的な役回りだけに、今後の活躍(暗躍?)が楽しみです。カヲル君は…いいや、相変わらず謎だらけで予想するだけ無駄なのでノーコメントで(ぉ
次はいよいよ第3部のヱヴァンゲリヲン新劇場版:急」改め「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」ですが、タイトルが微妙に変更になったのが気になります。Qは「Quickening」の「Q」のようですが、Qといえば普通真っ先に思い浮かぶのは「Question」の「Q」。わざわざタイトルを変えたあたり、この手のダブルミーニングが隠されていても不思議ではなさそうです。

*1:東のエデン」を見た後だと妙な違和感が。裸のタッキーが出てきそう…(笑)

*2:だいたい、自分は混んでる映画館って大の苦手なので、公開直後に見にいくことはまずないですね。あと、子供のころ「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編」を公開直後に見にいったものの、パンフレットが売り切れてて涙を呑んだのをいまだに引きずっているという話も…

*3:もっとも、旧作基準で見るからそう感じるのだという面はあるでしょう。