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ペンタックス、一眼レフカメラ用GPSユニットを正式発表

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110602_449922.html
ただのGPSユニットなら「ふ〜ん」で終わってしまうところですが、カメラ側の手ブレ補正機能と組み合わせて天体追尾も可能にした、っていうのがスゴイところ。ペンタックスの手ブレ補正機構は、撮像素子を磁気で浮上させているので、撮像素子の向きや動きに関してかなり自由な調整が可能。それを利用して、これまでも傾き補正や構図微調整なんていう機能を実現してきているわけですが、それを天体撮影に応用しようっていう発想がすばらしいです。たしかにGPSで緯度は分かりますし、磁気センサーで方位が、加速度センサーでカメラの傾きがそれぞれ分かるわけですから、あとはレンズの焦点距離情報さえ取得すれば星の日周運動にあわせて撮像素子をシフトするのは可能ですよね、こういう発想が出てくるのは、今は撤退したとはいえ、天体写真においてその画質に定評のあった望遠鏡を作り続けてきたペンタックスならではといったところでしょうか。
ところで、これでどの程度の時間、天体を追尾できるかですが、こちらの記事によればK-5の場合50mm以下のレンズで約5分、200mmレンズで天の赤道付近を狙った場合でも2分近く追尾可能なようなので、かなり使い物になりそうです。
惜しむらくは、このユニットの対応機種が645D、K-5、K-rに限られ、さらに天体追尾機能についてはK-5およびK-rのみの対応ということ。ファームウェアのアップデートなどでK-7に対応してくれると個人的にはありがたいんですが…。う〜ん、K-5はボディのみでおよそ10万円ってとこか…(ぉ