普段使っているメインマシンのディスプレイは、NECディスプレイソリューションズのMultiSync LCD2490WUXiです。
このディスプレイは2007年末、突然壊れたナナオ(当時)の17インチCRT「FlexScan T765」の代わりに急遽購入したものです。当時は(既に開店休業状態でしたが)お絵描き系のウェブサイトを運営していたこともあり、画質にこだわってカラーマネジメントモニタを購入した経緯があります。
このとき、ナナオ(現・EIZO)のColorEdgeも候補に挙がってはいたのですが、当時の主力だったCG241WはなんとVAパネルを採用しており、さすがに画質面に不安があって選択肢から外していました*1。
で、大枚はたいて買ったLCD2490WUXiですが、画質は非常に上品かつナチュラルで、目に刺さるようなぎらつきもなく、長年、大変満足して使ってきました。
ところが、使い始めてからそろそろ13年目になろうかという最近になって、さすがに画面上に異常が出てきました。
パッと見、おかしいところは何もないように見えるのですが……
所々で妙な暗筋が現れています。この筋はディスプレイを長時間点灯していると現れてくるもので、昨今のご時世で利用時間が伸びてきた結果、気が付いた現象です。もしかしたら、もっと前から異常が発生していたのかもしれません。
背景が明るい色でなければ気づきづらく、実害も大きくはないので放っておいても良かったのですが、一度存在に気づいてしまうと、やはりどうにも気になります。また、このディスプレイはバックライトが冷陰極管で*2消費電力が大きく*3、夏場など、部屋が猛暑に襲われる一因にもなっていました。こうしたこともあり、寿命と割り切って後継機を探すことにしました。
希望としては
……程度のものです。今ではカラーマネジメントモニタも海外製品を中心にすっかり安くなり、選択肢はずいぶん多くなりました。
とはいえ、信頼性や実績等も考えると……
こうなりましたw
モノはEIZOのColorEdge CS2731です。同時に、専用フードとキャリブレーションセンサーも購入しました。価格はディスプレイだけで127765円(税込)+ドット抜け交換保証6600円を足して134365円。液晶ディスプレイとしては高いですが、「SHARPSTAR 76EDPHと専用レデューサーを足したのと同じくらい」(税抜133800円、税込147180円)と聞くと、とても安く感じます。不思議!(笑)
対抗馬として、従来機と同じNECディスプレイソリューションズのMultiSync LCD-PA271Q-BKも考えたのですが、価格が絶対的に高い(税込157900円)こと、そして「ドット抜け交換保証」を行っているツクモで取り扱いがないことから見送りました。モノがいいことは間違いないんですけどね……。
計算上、机の上に置けるのは分かっていましたが、実際においてみると思った以上に違和感はありません。気になる画質も、気になるムラやぎらつきなどは見られず、価格相応に十分快適です。*5
ちょっと気になると言えば、電源とOSDメニューの操作法。いずれもベゼル部分の光っている個所をタッチすることで操作するのですが、液晶の向きや角度を変える際、うっかり触ってしまいがちです。慣れの問題ですが、触っただけでスイッチが反応してしまうので、ここだけは注意が必要です。
ともあれ、これでまた10年くらいはディスプレイの心配はしなくて済むのではないかと思います。