昨日、シュミットさんに寄って、こんなものを買ってみました。
SkyWatcherのズームアイピース 8-24mmです。
実は、ミニボーグ60EDなどを時々鳥見用のフィールドスコープとしても使っているのですが、いちいちアイピースを差し替えるのが面倒なので、これを何とかしようと思って導入してみました。
税込でも1万円以下という低価格でありながら、見え味に対する評価は決して悪くないようで、そのあたりの興味もあります。
アイピースは写真のような立派なプラケースに収められています。
本体は長さ約11cm(スリーブ込)、直径約4.3cmと、アメリカンサイズのアイピースとしてはそこそこの大きさ。重さも約230gほどあります。
アイレリーフは18〜15mmで、眼鏡をかけていても比較的覗きやすい印象です。見口のゴムは柔らかく、もし全視野を見渡しづらい場合は折り返すことも可能です。ただ、このゴムは特に何かで留められているわけではなく、後述するTネジ(M42 P0.75)部分にかぶさって摩擦で引っかかってるだけなので、折り返した場合など落とさないよう注意が必要です。
上でも書きましたが、見口のゴムを外すとTネジが現れます。Tリングを介してカメラを接続することで、拡大撮影も可能になるようです。
ズームリングの動作は比較的良好。スカスカ回ってしまうようなことはありません。なお、ズームするとピント位置は変わってしまうので、その意味では、正確には「ズーム」というより「バリフォーカル」と呼ぶべきなのでしょう。
そして、これをミニボーグ60EDや地上プリズムと組み合わせると……
こんな具合に。ちなみに鏡筒に巻いてあるのはホビーズワールドで取り扱いのある「フレックス迷彩テープ」です。何度でも貼ったり剥がしたりができて、しかもテープ同士でしかくっつかず、糊も残らないという優れもの。自分のような「パートタイム鳥屋」には実にありがたい製品です(^^;
ミニボーグ60EDにこのズームアイピースを組み合わせると、倍率は14.6〜43.8倍となります。最高倍率だとさすがに像の甘さを感じます*1が、低倍率では収差も目立たず、なかなかいい見え味です。シビアなところは今後、星を見ると分かってくると思いますが、「フィールドスコープ仕様」としてはひとまず完成でしょうか。
それにしても、ひと昔前だとズームアイピースといえば子供だましの粗悪なものばかりで、像もユルユルのものが多かった印象がありますが、このSkyWatcherのアイピースは低価格な割に想像以上にまともで、本当に驚きました。
*1:地上プリズムが原因の可能性もありますが。