先のエントリではウェイトの固定力不足に泣かされたわけですが、原因が寒くてネジをしっかり締め込めなかったことにあるのは明らか。つまり、しっかり締め込めるネジに交換すればもうこんなことは起こらないはずです。
というわけで、まずは現状を確認することにしました。
SX系で用いられているバランスウェイトです。黒いヘッドのついた固定ネジが見えています。このヘッド、直径36mm程度の樹脂製で、側面にペットボトルのフタのような刻みがついています。この溝が締め込み時のグリップ力を発生させることになるわけですが、ヘッド自体が小ぶりのために指先でつまんで回さざるを得ず、力をこめにくい構造になっています。
このネジを、例えばより大きめのスターノブがついたものに交換すれば、格段に締め込みやすくなるはずです。
そこで、規格を確認するためにネジを引き抜いてみたのですが……
思いのほか面倒な構造になっていましたorz
ネジが切られているのは根本付近の1cmほどで、その先はただの丸棒になっています。丸棒部分の長さは約2.4cm。さすがにこんな格好のネジは普通には売っていません。
ウェイト本体の方を見ると、ネジの丸棒部分が入る箇所にはネジ山が切られていません。例えば全長にネジが切られているようなものを差し込もうとしても、おそらくこの部分を通過できないでしょう。
力技としては、やすりで該当する箇所のネジを削ってしまうという手もなくはないですが、さすがに労力がバカにならないうえに、そもそも工具が手元にありません。
そこで、発想の転換。1パーツで完全再現するのは諦めて、「ネジ」と「丸棒」の2つのパーツに分割することにします。丸棒をネジでシャフトに押さえつけて固定する形です。シャフト側の穴が解放されているので、一見丸棒が落ちてしまいそうに感じますが、ウェイトシャフトが通る穴の直径は20mmなので、丸棒の長さがそれより長ければ脱落の心配はありません。
本来のパーツの寸法を取ってみると、ネジの規格はM6、丸棒部分の直径は4mmということが分かりました。そこで、これに合わせてパーツをホームセンターで調達することにしました。
そして揃った面々。ステンレスのM6、長さ20mmの六角ボルト、スターノブ、φ4mm・長さ25mmのステンレス丸棒です。
まずは丸棒をウェイトのネジ穴に入れ……
スターノブを取り付けた六角ボルトを取り付けて完成。作業としてはたったこれだけです。
スターノブは従来のノブと比べるとずっと大きく、しっかりしています。これなら、寒さで多少手がかじかんだところでキッチリと締め込むことができそうです。