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HDD更新

天体写真をはじめ、手元のデータは現在、PCの4TB HDD*1にオリジナルを、NAS上の4TB HDD*2×2(RAID 1)にそのバックアップを取る形で運用しています。

しかし、天体写真のRAWファイル、16bit FITSファイルや惑星を撮影した無圧縮動画ファイルなど、容量を食うファイルが激増した結果、あっという間に残り容量が心もとなくなってきました。年末の段階で、PC側、NAS側ともに使用率が95%に達しようとしています。

NASの履歴を追ってみると、わずかここ1年で1.2TBを食いつぶしている計算。明らかに失敗の動画や写真を捨てれば少しは容量が空くとは思うのですが、選別が面倒なうえ、こんな勢いでデータが増えるのでは、早晩またいっぱいになるのは目に見えています。


そこでこの連休中に、HDDを大容量のものに更新することにしました*3。狙いは8TBクラスのもの。6TBは価格的に魅力がありますが、上記のような勢いでデータが増えるのでは1年半もすればまた買い直しということになりそうですし、10TBはまだちょっと高すぎます。

本音としては、円がもう少し高くなるなりして値段が下がってから買いたいところですが、今の円安傾向では今すぐ値段が下がることは考えにくいですし、むしろ年末の仕入れ価格のまま変動がストップしているこの連休中の方が有利かもしれません*4

というわけで、土曜日に秋葉原に行って買ってきました。「WD Red 8TB WD80EFZX」3台で、しめて税込11万400円。ほぼ最安値で買っているはずですが、消費税だけで8000円以上取られています。財布にやさしくない……orz



WD80EFZXは、HDD内部にヘリウムを充填してプラッタなどの空気抵抗を減らし、発熱や消費電力、騒音の低減をはかる「HelioSeal」技術を採用しています。このヘリウムが漏れないよう、WD80EFZXでは外装にネジ留めではなくレーザー溶接を用いています。HDDの外見が、普通のHDDと比べて全体的にノッペリした感じに見えるのは、この関係があるのだろうと思います。



ただ、これが見た目だけの問題ならいいのですが、おそらく同原因でHDD底面のネジ穴の位置が変更になっています(側面のネジ穴は従来通り)。これで困るのが底面からHDDを固定するタイプの機器。実はウチのNAS、PCともにドンピシャで、結局、トレイにネジ2本だけで固定せざるをえませんでした。

PCの方は別途アダプタ経由で5インチベイに設置することも考えたのですが、ケーブルを引き回し直すのが面倒だったのと、エアフローが明らかに悪くなるので見送りました。まぁ、激しい動きや振動が加わるわけではないですから、おそらく大丈夫でしょう。


音や性能に関しては、今のところ可もなく不可もなく。少なくとも、ヘリウム充填技術を採用したからといって、体感レベルで劇的に何かが変わる、というものではないようです。


【2017.1.12 追記
ちょっと訂正。本格的に使い始めてみると、音は明らかにWD Red 4TBよりうるさいです。アクセス音はガリガリとかなり派手に鳴りますし、回転音についても(NASの筐体と共振している可能性はあるけど)唸るような低音が気になります。とはいえ、巷のレビューを見ているとSeagateのものよりはマシなようですし、他に代わるものもないので、こういうものだと諦めるしかないようです。


ともあれ、これで容量にだいぶ余裕ができました。おそらく2〜3年は大丈夫でしょう。しかし、これで容量が足りなくなったら次はどうしましょうかね?昔ほど飛躍的にHDDの容量が増えるという感じではないですし……。NASの方もいよいよ4ベイかなぁ( ̄w ̄;ゞ

*1:WD Green WD40EZRX

*2:WD Red WD40EFRX

*3:「増設」はデータ管理が面倒になるのと、トータルのHDDの故障率が上がるので却下。

*4:実際問題としては、残り容量的にもはやためらってる時間的余裕はなかったりするのだけど。