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年賀状ネタ?

20日金曜日の夜は久々の快晴。「さざんか梅雨」でしばらく晴れ間は望めそうもないですし、ちょっとした計画もあったので月の沈んだ頃を見計らって機材を展開しました。



今回の狙いは、ふたご座とオリオン座の境界付近にある通称「モンキー星雲」こと、散光星雲のNGC2174。年賀状のネタとして、午年の一昨年は「馬頭星雲」、未年の昨年は「おひつじ座」を使っているので、申年の来年はサルにちなんでこれかと。モンキー星雲は今年頭にも狙っているのですが、このときは空の状態が今一つだった上に、画角的に安全を見込みすぎて*1迫力不足になってしまったので撮り直しです。



2015年11月21日 ミニボーグ60ED+マルチフラットナー1.08×DG(D60mm, f378mm) SXP赤道儀
Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3, IDAS/SEO LPS-P2-FF使用, ISO800, 露出240秒×32コマ
ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm)+ASI120MM+PHD2によるオートガイド
ステライメージVer.7.1dで画像処理

深夜で光害が比較的マシなことや天体の高度が高いこともあって、極端な画像処理をせずとも浮かび上がってくれました。この写真では北を上にしていますが、上下逆さまにするとちょどサルの顔のように見えます。濃淡の具合で、見方によっては骸骨のように見える気もしますが……(^^;


【2015/12/28追記
上のモンキー星雲の写真を再処理。色合いを含めてちょっとクドくしすぎたので、そのあたりを改善しました。影響が大きかったのは最初のレベル調整とデジタル現像のパラメータで、レベル調整により飽和した階調をこの段階でどこまで取り戻せるかがカギです。



*1:都心で撮ると、背景の光害カブリがフラット補正等で除去しきれないほど酷くなりがちなので、周辺をある程度トリミングすることを想定しています。