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アイソン彗星の光度予測

【11/10 追記】最新予測はこちら

太陽最接近まであと50日ほどとなったアイソン彗星。こんな無茶な企画まで立ち上がる中、明るくなってくれないと困るわけですが…どうもなんかキナ臭い雰囲気が漂ってきています。Minor Planet Center(MPC)に報告されているデータを用い、「Comet for Windows」で光度式の予測、光度グラフの作成を行ったのがこちら。




赤いラインが当初予測されていた光度変化、青いラインが2013年1月以降の観測データから予測される光度変化を示したものになります。MPCに報告されているデータは主にCCDでの観測によるもので、これで得られる光度は眼視観測で得られる光度より1〜2等ほど低く出るといわれています。なので、その点を考慮に入れれば、予想光度は赤いラインに近づいてはきますが…さて、どうなりますことやら。

ただ、少なくとも「今世紀最も明るい」なんてことにはならなさそうに思います。まぁ、その辺の不透明さも含めて、「彗星は水物」といわれる所以なんですが。