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久々の土星

実は先日、K-5IIsの動画機能を用いて土星を撮影してみたのですが、木星に比べて暗いため画質の悪い超高感度域での撮影を強いられ、カラーバランスなどでかなり苦労させられました。一応、写るものは写っているんですが、色がいささか不自然なのと、土星自体の像が小さいため、ウェーブレット処理で発生するアーティファクトの縞模様が相対的に目立ってしまっています。



2013年4月29日 ビクセンED103+NLV10mm(D103mm, 合成f8189mm) SXP赤道儀
Pentax K-5IIs, 約90秒分(2300フレーム)の動画をRegistax6でスタッキング処理

そこで今回は作戦を変えて、静止画を枚数重ねて処理することに。



2013年5月9日 ビクセンED103+NLV10mm(D103mm, 合成f8189mm) SXP赤道儀
Pentax K-5IIs, ISO1600, 露出1/3秒×144コマをRegistax6でスタッキング処理

う〜ん…。大きく写るしカラーバランスの崩れも少ないけど、鮮明さは動画をスタッキングした方が上のような感じですね。あと、これを撮った直後に、試しに接眼レンズにコンデジPowershot S90)を押し付けて「なんちゃってコリメート撮影」をやってみたのですが…



2013年5月9日 ビクセンED103+NLV4mm+Canon Powershot S90(D103mm, 合成f4472mm(35mm換算:20869mm))
SXP赤道儀, ISO800, 露出1/2秒

かなり適当に撮ったのに、処理をせずとも意外とよく写ってびっくり。コンデジによるコリメート法の場合、拡大率の割に明るさを稼げるので、ピントの合わせやすさも含め、そこが有利に働いたということでしょう。