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モバイル機新調

2006年に購入以来、長いことモバイル機として使い倒してきたマイレッツ倶楽部仕様のLet's note R5(CF-R5KWPAXP)。メモリを1.5GBまで増設したり、システムディスクをSSDに換装したりして延命を図ってきましたが、さすがにここにきて、バッテリーが目に見えて劣化してきました*1。また、OSがXPということで、来年には延長サポート期間も切れることから、代替機の選定を進めてきました。

条件としては、

  • バッテリー駆動時間が長いこと(10時間程度あるとうれしい)。
  • 軽いこと(1.3kg台が上限)
  • ある程度の堅牢性があること。
  • SSDモデルがあること。あるいはSSDへの換装が容易であること。
  • 有線LANポートがあること。ない場合は3口以上のUSB端子があること
  • できればOSはWindows7
  • 15万円以下

といったあたり。有線LANポートについては(今は使ってないけど)望遠鏡の制御に使えるので「あればいいな」というレベル。性能に関しては、このマシンに重い作業をさせるつもりはないのでほどほどでOKですし、積極的にはWindows8を使う気はないので、中古も対象になりえます。

具体的に候補に挙がったのは、Let's note SX/NXシリーズ、同 AXシリーズ、dynabook R632シリーズなどで、これらを中心に出物がないか探していたのですが…


先日、ヨドバシカメラ新宿店のアウトレット館でLet's note NX2の秋冬モデル(CF-NX2LEABR)の展示品がセキュリティソフト、リカバリー作業の手数料(3000円)込の95480円で販売されているのにたまたま遭遇。新品だと安くても14万円台、中古でも12万円台とか普通ですから、ほぼ即決でした。リカバリー作業料の3000円分は、貯まっていた「アフターサービスポイント」で支払ったので、実質92480円という安さ。展示品なので、厳しく見れば多少の汚れやケンジントンロックの跡がついていますが、気になるほどではありません。心配していたドット抜けもなし。


というわけで、CF-R5との比較。Rシリーズはディスプレイが10.6型と小さいうえ、4:3のスクウェア液晶なので、フットプリントはかなり異なります(NX2は12.1型・16:9のワイド液晶)。

具体的なサイズはR5が幅229 mm×奥行183.5 mm×高さ24.2 mm〜41.6 mm、NX2が幅295mm×奥行197.5mm/216.2mm×高さ25.4mm〜31.5mmなので、厚さについては最大1cmほども薄くなったことになります。

一方、重量についてはR5の999gに対してNX2は1.13kg(軽量バッテリー装着時)〜1.34kg(標準バッテリー装着時)と、さすがにそれなりの重量増。それでもサイズの違いを考えたら上出来でしょう。

カタログ上のバッテリー駆動時間は、R5の11時間に対し、NX2が9時間(軽量バッテリー装着時)〜18時間(標準バッテリー装着時)。R5のバッテリー駆動時間がかなり変態がかってるのでアレですが、NX2も相当優秀。実際の駆動時間はおそらくカタログ値の七掛けといったところじゃないでしょうか。しかし、改めてこれを見ると、OSの問題がなければR5のバッテリーを買い替える手も十分アリだったかと思えます。



…と、まぁ、R5の後釜としては悪くないと思えるスペックですが…やはり最大の問題はOSがWindows8であること。動作確認もしなければならない関係上、セットアップはしましたが、やはりあのUIは普通のPCにはおよそ向きません。

そこで既定路線通り、Windows7へ速攻でダウングレード。実はLet's noteの秋冬モデルと春モデルは「Windows7ダウングレードサービス」の対象商品で、2013年4月30日までに申し込めば、Windows7へのダウングレードメディアを無償で手に入れることができます。Let's noteを選択したのは、これも大きな要因だったり…


というわけで、同サービスを利用してWindows7にダウングレードするとともに、耐衝撃性&動作速度向上を狙ってHDDをSSDに換装しました。

SSDへの換装は、バッテリー取付け部の奥にあるフタを外し、HDDを引っ張り出して交換するだけ。あちこちに例が出ていますので詳細は省きますが、ボディをほぼ完全に分解しなければならなかったR5と比べると圧倒的に楽です。注意が必要とすれば、スペース的に7mm厚のSSDしか入らない点。また、接続がSATA2.0になっているようで、現在主流のSATA3.0対応の高速なSSDを入れてもフルスペックが発揮できません。ただ、後者に関しては、ランダムアクセスの多い実使用上では、サイドバイサイドで比較しない限りあまり問題ないと思います*2


結局、選んだのはPlextorのM5 Proの256GB。帯域のことを考えればオーバースペック気味ですが、SandForce製コントローラを避け、9.5mm厚を除去、信頼性に難があるTLCを排除…とやっていったら、このあたりしか残らなかったという(^^;


ちなみにベンチマークはこんな感じ。数字上はさすがにSATA2.0接続の影響を受けている感がありますが、メインで使っているSATA3.0接続のデスクトップマシンと比較して、使用感に数字ほどの差は感じません。

ともあれ、これでモバイル環境の再整備は完了。あとは、夜に晴れてくれれば…

*1:それでも、天体撮影時のオートガイドやカメラの制御をやって3〜4時間は持ちますから、6年以上使っているPCとしては上出来でしょう

*2:第一、気にしたところでどうしようもないですし