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リコー、HOYAからペンタックスのデジタルカメラ事業を買収

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110701_457596.html
突然飛び込んできたこのニュース、ビックリすると同時にちょっと安心したのも事実。HOYAは買収当初から光学機器部門に関心がなかったですし、加えて「純粋技術者集団」といった風のペンタックスと、売上・利益を厳しく求めるHOYAとでは、正誤はさておいて傍から見ていても折り合いが悪いのは明白でした。対してリコーは、GXシリーズやGXRでも分かるとおり、マニア的なこだわりを許容する土壌を持っています。ペンタックスの現場としては、後者の方がカラーが近く、士気も上がるんじゃないでしょうか*1。不安があるとすれば、買収のゴタゴタで商品開発・展開に遅れが生じるんじゃないかという点ですが、ここはなんとか乗り切れると信じたいところです。
また、リコーとペンタックスでは商品ラインナップもほとんどかぶりませんし、組む相手としてはほとんどベストに近いのじゃないかと思います。少なくとも、家電メーカーや海外企業に買われるよりははるかによいでしょう。
さて、互いのラインナップを考えると、ペンタックスのレンズ交換式デジカメ群(PENTAX Qを含む)とリコーのコンデジ群(CX, GRDシリーズ)は間違いなく存続でしょう。ペンタックスコンデジについては、これまでも決して好調とはいいがたかったですし、整理されていく方向でしょうか。もしかしたら、防水デジカメのラインは残すかもしれませんが。
難しいのはリコーのGXRの扱いです。鳴り物入りで登場したこのシステムですが、ハッキリ言って成功しているとは言いがたい状況です。レンズ交換式はペンタックス、とするのであれば、ブランドの移籍かディスコンにするかですが…GXRを購入した層というのは、おそらくリコーに対するロイヤリティがとりわけ高いユーザー。反発は必至です。もしディスコンにする場合は、積極的にやめるのではなく、このまま何もせず放置して自然消滅を待つパターンでしょうか*2ウルトラCとしては、出るとか出ないとか噂されているペンタックスAPS-C版ミラーレス機の代わりに、Kマウントモジュールを持ってくる手も考えられなくはないですが…さて?

*1:ただ、両者とも技術・こだわり偏重で「空気読めない」商品を出すことがあるので、相乗効果で症状が悪化しかねない部分が不安ですがw

*2:今後の方針を明言しないあたり、少なくともリコーとしてはあまり続けたくなさそうな雰囲気ではあります。http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110701_457679.html