http://www.astroarts.co.jp/news/2011/05/26hayabusa2/index-j.shtml
金星探査機「あかつき」の軌道投入に失敗したり、震災で活躍した「だいち」が電気系統の故障で運用停止するなど、少々沈滞ムードのあった日本の宇宙開発ですが、あの「はやぶさ」の後継機である「はやぶさ2」の計画が発表に。大いに期待したいところですが、個人的に少々心配なのは、「はやぶさ」があまりにもうまく行ってしまったこと。実際には深刻なトラブルが続発しており、運用チームの努力があったにせよ、うまく行ったのは「たまたま」に過ぎません。しかしあれを「成功」としてしまうと、予算が低めに抑えられた上、冗長系の充実や機器の信頼性向上などが後回しにされかねません*1。計画決定まで時間がかかったため、スケジュールが非常にタイトになってしまったのも不安材料。まぁ、最終的にうまく行ってくれさえすれば、いいんですが…。
*1:ちなみに「あかつき」では、軌道投入用のスラスターが1系統のみだった上、この重要な部分に実績のない新技術を採用したのがトラブルの遠因と推察されています。
