おおむね、各番組とも2〜3話あたりまで進んで様子が分かってきたので、簡単に感想めいたものを。
花咲くいろは
P.A.WORKSのオリジナル作品。ここ数年のアニメ本数の増大でマンガやラノベの原作が尽きてきたこともあるんでしょうけど、最近、オリジナル作品が多くなってきたのはいい傾向だと思います。それはさておき、この作品の第一印象は「見事なまでの『連続テレビ小説』だなぁ」ということ。元気な主人公が一途に頑張り、周囲に変化を巻き起こしながら夢を実現していく、というのが連続テレビ小説の典型的なプロットですが、物語構造としては今のところ、おおむねこれをなぞっている感じ。王道といえば聞こえはいいですが、一歩間違うと陳腐にもなりかねない諸刃の剣。ここまでは大きな破綻もなく、丁寧に作られている印象ですので問題ないですが、今後も絵や演出において、このレベルを保っていけるかどうかが鍵でしょう。視聴継続。
C
金融をモチーフにした、異色のバトル作品とでも言うべきでしょうか。中村健治らしい、ケレン味あふれる演出が楽しい作品。貧乏学生が大金を手にしてどう変わっていくかというあたりも見所になりそうです。心配があるとすれば肝心のバトル面。金融をモチーフにしているだけに頭脳戦が展開されるのかと思いきや、2話目までを見た限りではただの物量のぶつけ合いで面白みに欠けます。バトルものとして見た場合、ここが弱いのは痛いですね。まぁ、バトル以外の部分が十分面白ければ、それはそれでいいのですけど…。とりあえず視聴継続。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
「放浪息子」に引き続き、この枠はどうしてこう心の奥底をかき回すような作品流すかなぁ（ほめ言葉） じんたんの痛さや卑屈さが跳ね返って、自分に多大なダメージを食らった人は決して少なくないはず。これを見ているような大人は特に（ぉ
ストーリーとしてはそれこそ王道で、最終的な落とし所もおおよそ想像はつくけど、演出の丁寧さもあって期待せざるをえません。文句なく視聴継続。
緋弾のアリア
良くも悪くも、安定のくぎゅう枠。ヒロインが典型的なロリっ娘女王様系ツンデレで、その点で新味はないのだけど、主人公がとある条件で超人化するのが変わっているところでしょうか。超人ぶりがあんまりにあんまりだったり、そもそもの世界設定が突拍子もないあたりがツッコミ所かつ笑い所なんでしょうけど、まぁ、言ってみればそれだけ。ノリとしてはかなり軽めなので、気楽にボーッと眺める分にはいいかもしれないけど、わざわざ時間を割くほどとは感じられないので、視聴はここまで。
日常
なぜ京アニが？という疑問を振りまいた、ある意味話題作。う〜ん、これはかなり好き嫌いが分かれそう。ツッコミ役ほぼ皆無で全編ボケ倒しなので、これを心から楽しむためには、見る側にそれなりの笑いのスキルというか、リテラシーが必要なんじゃないでしょうか。タイトルに騙されて「日常系ほのぼの作品」と思って見ると脱落必至。ニコニコみたいに視聴者の字幕つきなら、適度にツッコミが入るので敷居は多少低くなるとは思いますが。
フワフワした妙な非現実感は独特で、ハマる人はハマりそうなんだけど…。この雰囲気は何かで代替できるようなものでもないので、負担にならない限りは視聴継続の方向で。
電波女と青春男
主人公周辺の女性陣の電波ないしハイテンションな言動についていけるかどうかが1つの鍵。これと、主人公の独白を面白いと思えるかどうかで評価が決まりそう。会話のテンポは悪くないけど、今のところ、まだストーリーらしいストーリーは動き出さず、キャラの顔見せに終始。このあとどう展開していくんだろうか？ずっと日常系でゆるゆるズルズルやられると、少々キツいかなぁ…。監督以下スタッフに期待して、とりあえず視聴を続けるけど、今期は本数多いし切る可能性も…
Aチャンネル
典型的な「キララ系」の萌え四コマだなぁ…。あまりにも典型的すぎるのが長所でもあり弱点でもあり、といった印象。「かなめも」ほどあざとい感じはしないけど、この系統の作品はもう散々目に触れているだけに、若干食傷気味なのが正直なところ。トオルの成長を軸に構成されれば、案外きれいにまとまりそうではあるけれど…。あと、毎回毎回挿入歌入れるのは勘弁してほしいです。キャラソン売りたいんであろうことは容易に想像つくけど、全員が全員、歌がうまいわけでもないので（ぉ 負担にならない限り見ようとは思うけど、優先度は低め。
STEINS;GATE
原作ゲーム未プレイ。前作に当たる「CHAOS;HEAD」はイマイチ合わなくて視聴中止したのであまり期待していなかったのだけど、2〜3話目から一気に面白くなってきました。長大な原作に比べてかなり情報を圧縮…というか、はしょってるらしいので、このあとついていけるかどうかが少々心配だけど、まぁ、なんとかなるんじゃないかと。視聴継続。
DOG DAYS
事前情報からして期待していなかったのだけど、実際に第1話見てみて、予想通り肌に合いませんでした。いい、悪い以前に、感覚的にダメ。血の流れない戦争っていう発想は面白いけど、これ、別にわざわざ深夜にやらなくてもいいんじゃないかなぁ…(￣ｗ￣;ゞ というわけで視聴中止。
デッドマン・ワンダーランド
今期のグロ・暴力担当かな。設定の突拍子もなさはさておいて、色々と序盤から謎を仕込んであって面白くなりそうな要素はあるんだけど、一方で、放映期間中にこれらの謎に全部ケリがつくとも思えず。HOTDみたいなキャッチーさがあるわけでもないし、無理することもないか、というわけで視聴中止。そうそう、とりあえず花澤香菜さん、仕事しすぎですｗ
