早速、昨日入手したS90で試し撮りしてみましたので、レビューというか、感想を。実際の生データはこちら。パラメータはすべてデフォルトの状態で撮っています。
で、結果から言うと、影の部分でノイズを感じたり、シャープネスが若干きついかと思う部分もありますが、総じて、想像以上に良い写りです。色の出方や露出も安定してますし、周辺部でも結構しっかり解像してます。被写体によっては、周辺部で色収差が目立つこともありますが、目くじら立てるほどではないでしょう。ちなみに、シャープネスやコントラストなど、基本的なパラメータについては当然カメラ側で調節可能なので、気に入った絵が撮れるよう、設定を追い込むとよいでしょう。
また、感度については、ISO400くらいまではまったく問題なし。ISO800でわずかにカラーバランスが崩れてきて、解像感も低下気味に。そしてISO1600、ISO3200では、さすがにはっきりとカラーバランスが崩れ、解像感も失われてきます。ただ、それでも極端な不自然さを感じないのは、素子自体の素性のよさに加え、処理の仕方がうまいのでしょう。これならISO400までは文句なく常用、ISO800もほぼ常用域といっていいでしょう。カラーバランスの崩れさえ気にしなければ、それ以上の高感度も用途によっては十二分に使い物になりますね。
というわけで、昨日のエントリーで指摘したコントローラーホイールの軽さや測距点の問題を除けば、なかなか優秀なカメラだと思います。デザインを含め、いわゆる「趣味の品」としての資質は薄いのですけど、実用重視で選ぶのであれば良い選択肢になるでしょう。
